6月30日に、関西国際大学の教授、百瀬和夫様を講師にお迎えし、【学級経営・ホームルーム経営】「多様性を認め合い誰もが安心できる学級づくり~特別支援教育の知見を生かした学級経営・ホームルーム経営~」研修を実施しました。
例えば、言葉遣いが悪く、暴力的で友達とよくトラブルを起こす子どもをどのように理解しますか?困った子どもですか?困っている子どもですか?困った子どもたちととらえれば、叱る対象になるでしょう。しかし、困っている子どもととらえれば、親切にする対象になります。後者のように理解できるか否か、それがユニバーサルデザイン教育の出発点です。
子ども理解が進むと、自分自身の子どものとらえ方を変えることができます。すると、子どもを見る表情や、言葉のかけ方が変わるはずです。それにより、子どもが変わるのです。人は、自分の力で成長するもの。人に人は変えられないので、自分のとらえ方を変えることが大事とのことでした。
また、人間の脳は、危機管理が優先になっているため、健康な脳は、「不快」と感じることは避ける仕組みになっており、困った子ととらえると、「叱る→反抗する」の負の連鎖に陥ってしまいます。例えば、静かにさせたいとき、静かにしなさいと叱るのは有効ではなく、別の方法で効果的に伝えることが必要になります。これが、AしたければBの原則です。困っている子どもという理解のもと、伝え方の工夫ができることが教師の力量であり、それを習慣化することがプロの「教師の脳」を創るのだそうです。
最後に、特別支援の知見を生かした子ども対応の基礎基本として3つ挙げられました。それは、笑顔と微笑み、プラスの言葉かけ、たくさん触れる(スキンシップ)でした。教師が、子ども理解と指導理解(自分理解)を進めることで、子どもたちが安心して過ごせる学級をつくりたいものです。
詳細は、講義動画を御視聴ください。
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