防災・危機管理情報


2023年10月23日

個が生きる!より豊かに生活するための自立活動の指導 ~【特別支援教育(1)(自立活動)】研修より~

研修タイトル

10月16日に、関西国際大学教授、中尾繁樹氏を講師にお迎えし、【特別支援教育(1)(自立活動)】「個が生きる!より豊かに生活するための自立活動の指導」研修を実施しました。

自立活動の基本的な考え方、教育課程上の位置付け、指導の特色、特徴等、自立活動について深く学ぶとともに、実態把握の視点についても学ぶことで、教師として多くの視点を持ちながら目の前の子どもの背景を探ることの重要性について、改めて考える時間としました。また、UD(ユニバーサルデザイン)の考え方と自立活動の考え方との親和性や外部機関の専門家や保護者と連携を図り、一人一人の子どもたちの背景をチームで共有することの大切さについても学びを深めました。


的確な実態把握に基づいた指導体制ができると、様々な問題の未然防止につながります。そのためには、次の3つの「みる」と「力」の獲得が必要となります。

  1. 「目でみる」の獲得
  2. ・子どもを的確に観察するということ。その観察を裏付ける知識を学習し、子どもを様々な視点で見ようとする努力が必要になる。すなわち「知識力」である。
  3. 「手でみる」の獲得
  4. ・子どもを指導するときの感性ということ。様々な障がいのある子どもたちを指導するときには手で触って、子どもたちの体を動かすことになる。その時に手の感触をより確かなものにし、間違った独りよがりの指導にならないよう、努力や柔軟性が大切になる。通常学級では授業展開力にあたる。すなわち「実践力」である。
  5. 「心でみる」の獲得
  6. ・子どもの悩みや困り感に共感することができる教師になるということ。共感できて初めて子どもとうちとけあい、受け入れることができる。人として最も大切な力になる。すなわち「感じる力」である。

 

個々のニーズをしっかりと受け止め、根拠を明らかにして指導目標及び指導内容を設定し、明確な評価を実施するとともに、常に目の前の子どもに適した指導は何なのかを考え、私たち教師ができることからはじめること、小さな一歩を踏み出すことの価値について再認識できたように思います。


最後に本ページの担当課
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