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2023年12月4日

【教育相談(2)】「課題を抱える子どもたちへの寄り添い方~コーチングの手法を活かして~」研修

研修風景1  研修風景2

11月21日、倉吉体育文化会館を会場に、ナラティブ・コミュニケーション教育研究所所長の佐藤敬子氏を講師にお迎えして、「課題を抱える子どもたちへの寄り添い方~コーチングの手法を活かして~」研修を実施しました。それぞれの子どもたちが持っている能力を引き上げるコーチングの手法について、わかりやすく豊富な具体例をもとに、演習を交えて学びました。佐藤先生のエネルギッシュな語り口に引き込まれ、あっという間の研修となりました。
今、子どもたちと保護者をとりまく社会的背景から、人間関係やサインが見えにくくなっており、困難を抱える子どもの保護者もまた、困難を抱えています。
例えば不登校。きっかけと要因はあるが、原因はなく(わからない)、いずれ不登校状態に飽きる時がくるのだそうです。そして、一度目のその時に学校と家庭で支援をすることがポイントなのだそうです。学校の「引き上げるタイミング」と家庭の「押し上げるタイミング」を見極めること、ゴールを共有することが重要で、顔が見える関係での組織的な支援体制を整える必要があります。

コーチングは、相手のやる気や意欲という目に見えない力を引き出しながら、相手の自己解決を図り自己実現をめざすものです。必要とする答えは相手の中にあり、課題の解決は相手にしかできません。そのためには、相手をわかろうとする気持ちが一番大切であり、相手の関心を聴き、存在を認め、変化や行動、姿勢とうい目に見えないものを認めることが重要です。
コーチングには、次のようなスキルが必要となります。
  • 「聴く」… 自分の関心より相手の関心を聴く。相手にとって話を聴いてもらいたい人になる。
  • 「承認する」… ほめることは大切、さらに大切なのが存在をほめる(認める)こと。変化、行動、姿勢という目に見えないものをほめる。自己肯定感を持たせる。
  • 「質問する」… 否定質問より肯定質問、過去(後ろ)より未来(前)の質問がよい。
  • 「伝える」… 次の順に伝える (1) 日頃の相手に対する承認の言葉 (2) 相手が納得し問題解決の手立てを自ら考え主体的に行動するための効果的な質問(指導すべき内容) (3) 感謝と期待をこめた言葉

「伝える」ということは、相手が心から納得し、伝え手が期待していた行動を自らとる状態になることです。みなさんは、いかがでしょうか。一方的に「話した」という伝え手の事実のみで終わっていることはありませんか。


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