今朝は網代と賀露に市場調査へ行ってきました。
昨日までは良い天気でしたが、今朝から西風が強くなるという予報。風が強くなる前に全船入港し、強風に備えて岸壁にもやい綱を入念につないでいました。
タイとスルメイカ(網代 一本釣)
イカ釣りをしながら、釣れた小さなスルメイカを餌にしてタイを釣るという操業の仕方が定番化しています。
スルメイカ(20入りから30入り主体:お刺身にも煮炊きにもできて重宝するサイズ)
網代全景
写真奥に見える発泡スチロール箱には沖底で獲ったホタルイカが入っています。ホタルイカは海底よりやや上の水深を泳いでいるので、ホタルイカ専用の軽くてしなやかな網を使って獲っています。海底をべったりと曳かないので、産卵期のカレイなどが網に入らず資源保護にもつながります。
トビウオ(賀露陸送:青谷と浜村のアゴまき網)
鳥取では「あご」と呼ばれ、初夏の訪れを告げる味覚として親しまれています。
さっぱりとした白身が美味しい刺身や、もちもちっとした食感の子(卵)の煮付けなど様々な食べ方があります。鳥取土産として県外の方々に珍しがられるあご竹輪の原料としても使われる大切な魚です。
鳥取では120年前にトビウオを網で獲り始めましたが(漁法説明のリンク)、近年この漁業をする人が減ってしまいました。操業に人手がかかるのが一因なのですが、青谷はなんとか人を集めて3人で、浜村では漁法を改良して1人で操業を続けておられます。