「地域の資源を活かし、地域を豊かにする」里山の活性化について一緒に考え、歩みを進めるきっかけとなるよう平成26年11月15日(土)日南町総合文化センターにて「とっとり里山資本主義フォーラム」(主催 とっとり里山資本主義フォーラム実行委員会、共催 鳥取県、日南町)を開催しました。県内外から約500名の参加をいただきました。同フォーラムの開催の様子を報告します。
1.開会挨拶
挨拶をする増原会長(日南町長) 会場の様子
2.実践報告
実践報告では、日南町及び岡山県西粟倉村にそれぞれの取組について報告していただきました。日南町ではスギを中心とした豊富な森林資源を活用し、地域に雇用と活力を生み出す活動事例、岡山県西粟倉村では、50年育てた森を村ぐるみでさらに50年育てようという100年の森林(もり)構想や「森の学校」による木材製品の販売などを中心とした地域活性化の取組を報告していただきました。
日南町による実践報告 西粟倉村による実践報告
3.激励の言葉
石破地方創生担当大臣から、「これからの時代は地域の既存の資源を生かした地域振興策が重要になる」と激励の言葉をいただきました。
石破地方創生担当大臣
4.基調講演
基調講演は「私の里山ライフー命あふれる里山ー」という題目で、タレントの高木美保氏に講演していただきました。自然と共にある生活を求められ農業にも取り組まれているご自身の体験や、里山に寄せられた思いなど魅力的なお話をいただきました。
高木美保氏 基調講演の様子
5.ももてなしトークセッション
ももてなしトークセッションは、上田まりえアナウンサーをコーディネーターとして、高木美保氏、伊原木知事(岡山県)、平井知事(鳥取県)の3名により鳥取県岡山県共同のアンテナショップの魅力紹介、中国山地の地域資源の魅力、両県における人口減少対策や中山間地域対策等を熱く語っていただきました。
トークセッションの様子
(右から高木美保氏、伊原木岡山県知事、平井鳥取県知事、上田まりえ氏)
※右の写真で出演者が手に持たれているのは日南町に生息する特別天然記念物「オオサンショウウオ」のクッションです。
6.大会宣言
フォーラムの最後は、日南町地域おこし協力隊隊員の福島有貴(ふくしまゆき)さんが大会宣言をしました。
力強く大会宣言をされる福島さん
<大会宣言全文>
本日、中国山地の中心部に位置する、ここ日南町において、「とっとり里山資本主義フォーラム」が開催されました。
日本人の暮らしの原点ともいうべき、地方または田舎と呼ばれる場所は、人として生きていくライフスタイルの先進地です。そこで起こるひとつひとつの出来事がそこでしか体験できない大切なものです。
今日のフォーラムは、地域の資源を活かし、地域を豊かにしていく活動を発信し、多くの皆様と、里山のすばらしさ、自然の豊かさを共有することのできた大会でした。
地方に住む私達自身が、里山に住んでいることを誇りに思い、そのすばらしさを伝える地方創生の「のろし」をあげ、更なる活動を展開していくことをここに宣言します。
今こそ叫びましょう、里山にこそ、人間らしい豊かな生き方があると。
今こそ問いましょう、あなたは人間らしい生き方をしていますかと。
平成26年11月15日
とっとり里山資本主義フォーラム実行委員会