林道は、森林・林業、山村地域の基盤施設として重要な機能を果たしています。
1 効率的な林業経営の展開
- 木材の伐採、搬出コストの低減
- 機械化の促進による生産性の向上や労働強度の軽減
2 森林の適正な維持管理による環境、県土保全機能の向上
- 適正な森林作業の実施で、森林のもつ公益的機能(水源涵養、県土保全、地球温暖化防止等)の高度発揮
3 生活環境の改善、山村地域の振興(林道整備に付随した機能、役割)
- 公道の迂回路など地域交通の改善
- 森林レクリエーション機会の増大(ハイキング、渓流釣りなど)
県の厳しい財政状況を踏まえ、路線・工区ごとの森林の状況、地元の施業への熱意を十分に把握した上で、緊急性、必要性を考慮し、事業効果の早期発現に資するため、優先する路線を厳選して実施しています。
林道整備の基本方針
使いやすく、コストを抑えて少しでも開設延長ができるように工夫
- 各林道ごとに必要性、緊急性の精査を継続します。事業実施にあたっては、利用区域内の森林作業の計画、実績を重視します。
- より効率的な森林整備が行えるよう、作業道との調整をとります。林道から分岐する作業道計画を考慮した林道設計を行います。
- 画一的な規格・構造・設計を見直し、森林や地形の状況に応じた森林整備のために使いやすい林道を整備します。地形に沿った縦断勾配やルートを基本に設計します。
- 幅員を一部縮小した林道については、円滑な通行に配慮します。適切な待避所、防護施設の設置を行います。
現地発生木材の有効活用等、自然環境に配慮した整備
法面の早期緑化、木製構造物の使用等を積極的に行います。
鳥取県では、適正な森林の管理や整備、木材の安定供給を進めていくため、林内路網の幹線となる林道の整備に取り組んでいます。
県営事業では、現在11路線の林道整備を進めています。
県営林道整備事業計画位置図(pdf:2708KB)
国土強靭化を図るため、災害時等において公道等の代替路としての利用が期待される林道の整備、管理を重点的かつ計画的に進めていくこととしています。
公道等の代替利用が期待される主な林道(pdf:2798KB)
県営林道を適切に管理するための要綱として鳥取県県営林道管理要綱等を制定しています。
鳥取県県営林道管理要綱
鳥取県県営林道管理要綱取扱要領
林道管理方法、林道占用、林道に関する工事の手続きに関することを掲載しています。
林道管理要綱取扱要領様式
林道の占用、林道に関する工事の申請書の様式
恒久的な利用を目的として作設された道路を民有林林道に編入する手続き等を定めたものです。