鳥取県では平成27年9月から「とっとり森林緊急通報カード」の運用を開始しました。
「とっとり森林緊急通報カード」は、林業作業現場において事故が起こってしまった際、現場から迅速・的確に119番通報を行い、救助隊に少しでも早く山奥の被災現場に来てもらうため、あらかじめ作業現場に入る前に通報内容を記入しておくカードです。
林業関係者及び現地作業スタッフ全員が「とっとり森林緊急通報カード」の必要性を理解していただき、情報を共有するとともに、工夫を重ねてより良い安全対策に繋げていきましょう。
「とっとり森林緊急通報カード」の運用のポイント
(1)消防への通報内容をカードに記入し、現地スタッフ全員がカード情報を共有す
る。
(2)現場の携帯電話通話可能箇所を確認しておく。
(3)消防には、質問に答えられる者(被災現場にいる者)が119通報する。
(4)携帯電話のGPS機能は「ON」にする。
・通報位置と被災位置が異なる場合は、その旨119通報時に伝えること。
(5)衛星電話からは消防局の外線番号に電話し、119番へ転送してもらう。
・衛星電話からは119や110へはつながらない。
(6)救急車との合流場所をあらかじめ決めておく。
・合流場所は、救急車が一般的に使用するゼンリン住宅地図を基に説明する。
・ゼンリン地図がない場合は、合流場所の詳細な住所、施設名称等を詳しく記入する。
・救急車は砂利悪路走行が不可なので、県道、町道などの舗装道路でわかりやすい場所を合流場所に選んでおく。
・救急車の道案内は軽トラックが最良。出来れば2台あれば、機材や被災者搬送に使える。
(7)被災者を動かせる状況であれば、できる限り合流場所まで搬送し、少しでも早く合流できるよう努力する。
(8)被災者の止血の手遅れは命に直結するのでタオル等で必ず行う。応急セットは現場に常備すること。
(9)ヘリコプター救助の場合は、プロペラの音が聞こえたら、被災現場でタオルや発煙筒を振って位置を知らせる。
(10)心肺蘇生法、止血法の実施方法は緊急通報カード裏面を参照。
「とっとり森林緊急通報カード」記載例及び様式
「とっとり森林緊急通報カード」様式(Word版:2155KB)A4サイズ
「とっとり森林緊急通報カード」(pdf版:675KB)A4サイズ
記載例はこちらからダウンロードできます(pdfファイル:86KB)
記載例(表面・裏面)