地域の熱意、つないで形に ~小鴨の「宝」、次代へ伝える~
「小鴨の人物誌・中井太一郎」作成委員会事務局長
北村 秀徳 さん
倉吉市小鴨地区の偉人や風景をまとめた冊子「太一車の発明」他2冊の発行に、事務局長兼コーディネーターとして尽力。元小学校長の経歴や人脈を生かして取材や調査を重ね、完成させた。倉吉市在住。
完成した3冊子と映像作品
冊子作りのきっかけは
小鴨地区では、10年ほど前から「子ども世代に伝えられる宝物を探す」学習講座が行われていました。そこで学ばれていたのが地元出身の偉人・中井太一郎。「農業技術と除草器『太一車』を世に広めた功績を形に残したい」との思いが会員の中で高まり、3年前、縁あって同地区に転居した私に相談が。こうして製作に加わりました。
紙芝居や映像DVDもありますね
多くの人たちの協力を得て完成させた冊子「太一車の発明」。これをぜひ、子どもや地域にも知ってもらいたいと、同地区「切り絵を楽しむ会」会長の吉村勲さんと倉吉市立西、東両中学校の生徒さんの協力で紙芝居に。さらに、紙芝居の画像に地元読み聞かせの会の人たちが音声を加え、映像作品になりました。これらは、小中学校や公民館などで披露され大好評。演劇化や名前を冠した名物料理の開発など、活動が広がっています。
冊子は続編も
一連の活動で「宝」と呼べる偉業や文化遺産などに次々と触れ、これらも次世代に継承しようと、冊子にしました。
活動してみてどうでしたか
すてきな「出会い」と「支え」があって始まった活動でした。転居したばかりの頃は、なじみのなかった「小鴨のひと・こと・もの」を知ることができ、楽しかったですね。今後も自分にできることがあれば、協力したいです。
中井太一郎が明治時代に広めた回転式中耕除草器「太一車」
地元小学生の前で映像作品を披露
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【問い合わせ先】 倉吉市小鴨公民館
電話 0858‐28‐0964 ファクシミリ 0858‐28‐6034
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