すればするほどふんわりして、懐かしいおばあちゃんの味
寒い冬には呉汁が一番。水をしっかり吸った大豆をすり鉢でごりごりとする。
つぶれてきても止めないでさらにする。
根気のいる作業ですが、すればするほど大豆の粒がつぶれてクリーミーな「呉」ができあがります。
これを菜類の具だくさんの味噌汁の上にふんわりと移し、火をとおしたら呉汁の出来上がり。
「呉」が味噌汁に蓋をするから温度が冷めにくく、これ一杯でおなかも満腹になり、体も温まります。
ストーブのそばに座り気長にすって作った呉汁は、なんだかホッとする懐かしいおばあちゃんの味がします。
こんな手間のかかる料理は敬遠しがちですが、後生に伝えたい伝統料理です。
大豆はしっかり水に漬ける
乾燥大豆は10時間以上水に浸して2倍に膨らんだものを使う。
呉は煮すぎない
呉を味噌汁の上に移した後、煮すぎると、せっかくのクリーミーな呉が、分離をしてぼそぼそとなってしまう。
呉に火がとおるのに少し時間がかかるが、湯気の香りの青臭さがしなくなったら火を止める。
大きな鍋で作る
呉はふきこぼれやすいので、大きめの鍋で作ると良い。