2012年8月31日
近代・現代部会は、第2回資料検討会から2名の新たな委員をお迎えすることになりました。
まずは教育の専門家である白石委員です。鳥取短期大学の助教を務めておられ、鳥取県の教育史に深い関心と造詣をお持ちです。もう一人は、兵事の専門家、岩佐委員です。近現代史にとって重要な軍事・兵事編で、中心的なメンバーとなっていただきます。
(写真1)白石委員
(写真2)白石委員を交えての議論の様子
(写真3)岩佐委員(右)、西村委員(左)
(写真4)岩佐委員を交えての資料調査の様子
県史編さん室
公文書館 2012/08/31
in 会議など,県史編さん室
2012年8月29日
平成24年8月29,30日、近代・現代部会では第2回資料検討会を行いました。
前回の資料検討会に続いて尚徳村(現米子市)、智頭町、佐治町に残された貴重な資料を、2日にわたって見ていきました。
(写真1)紙資料だけではわからないので、パソコン画面で資料を一点一点確認します。
(写真2)資料をどう使っていくか話し合い中です。
県史編さん室
公文書館 2012/08/29
in 会議など,県史編さん室
2012年8月22日
平成24年8月15日(水)から16日(木)、新鳥取県史編さん専門部会(古代中世)では、栗東歴史民俗博物館(滋賀県栗東市)、春日神社(三重県伊賀市)、三重県史編さん室(同県津市)で中世史料調査を実施しました。
8月15日(水)、栗東歴史民俗博物館では、同館寄託の「永源寺文書」のうち、因幡国光恩寺に関する内容を含む明徳4(1393)年12月25日付足利義満御教書と長禄2(1458)年6月23日付足利義政御教書の調査を実施しました。
(写真1)栗東歴史民俗博物館の建物
(写真2)栗東歴史民俗博物館での史料調査の様子
8月16日(木)、春日神社では、同神社所蔵の天文元(1532)年と天正17(1589)年の年紀をもつ紙本墨書勧進神名帳(伊賀市重要文化財)を調査しました。その後、伊賀市から津市に移動し、三重県史編さん室にて伊勢御師(いせおし)の家に伝わった「来田(きた)文書」の写真帳を閲覧しました。
今回の調査に御協力いただいた栗東歴史民俗博物館、春日神社、三重県史編さん室の皆様に感謝申し上げます。
(写真3)春日神社の様子
(写真4)春日神社での調査の様子
県史編さん室
公文書館 2012/08/22
in 県史編さん室,調査
2012年8月17日
平成24年8月13日(月)、新鳥取県史編さん専門部会(民俗)では、鳥取市青谷町亀尻(かめじり)の盆行事を調査しました。亀尻地区では、13日の盆の入りに地区内の四つ堂(阿弥陀堂)に八注連(やしめ)竹という構造物を立てます。これは12メートルほどの竹の先に注連(しめ)を付けてこれを、8本ずつ注連を付けた8本の荒縄で固定したものです。由来は不明ですが、お盆には必ず立てることになっているそうです。
亀尻では、14日に八注連竹が立てられている四つ堂に、雲昌寺(鳥取市青谷町山田)の住職を招いて阿弥陀供養が行われ、地区の人々が四つ堂にお参りすることになっているそうです。
八注連竹は16日に盆送りが行われると撤収します。八注連竹は、若桜神社(若桜町)や大石見神社(日南町上石見)の神事にも見られますが、お盆行事での事例は珍しいため設置の様子を観察し、記録写真の撮影を実施しました。
地元でも八注連竹についての伝承がないことを惜しまれています。似ている事例などがありましたら、ぜひ県史編さん室まで御連絡ください。今回の調査に御協力いただいた亀尻地区の方々に感謝申し上げます。
(写真1)亀尻地区の盆行事が行われる四つ堂
(写真2)八注連竹を固定する縄に注連を取り付ける様子。8本の綱に8ずつ注連を付けます。
(写真3)八注連竹を立てる様子。縄を八方に広げて固定します。
この日は強い夕立で、残念ながら注連はすぐとれてしまいました。
(写真4)四つ堂の南側に立てられた八注連竹
(写真5)四つ堂の阿弥陀様に供えられた供物と花。 翌14日にここで阿弥陀供養が行われます。
県史編さん室
公文書館 2012/08/17
in 県史編さん室,調査
2012年8月16日
平成24年8月8日(水)、新鳥取県史編さん専門部会(現代)では、『新鳥取県史 資料編 軍事・兵事』編さんのために兵庫県立図書館(兵庫県明石市)で資料調査しました。
鳥取歩兵第40連隊は、兵庫県北部である城崎(きのさき)郡、美方(みかた)郡、養父(やぶ)郡、出石(いずし)郡、朝来(あさご)郡、宍粟(しそう)郡、神崎(かんざき)郡も徴兵管区としていました。鳥取県内にはほとんど資料が存在しないため、徴兵管区であった兵庫県内の自治体史に40連隊に関する記載の有無、記載があった場合は内容の確認をしました。
今回の調査に御協力いただいた兵庫県立図書館に感謝申し上げます。
(写真1)兵庫県立図書館
(写真2)資料調査をする清水専門員
県史編さん室
公文書館 2012/08/16
in 県史編さん室,調査
2012年8月13日
平成24年8月7日(火)、新鳥取県史編さん専門部会(現代)では、鳥取県への学童疎開の実態を知るために兵庫県神戸市で資料調査及び聞き取り調査をしました。
資料調査は、鳥取県の八頭郡旧西郷村(現鳥取市河原町)と佐治村(現鳥取市佐治町)に学童疎開した、本山(もとやま)第二国民学校の資料が保存されている神戸市立本山第二小学校(神戸市東灘区)で実施しました。ここでは『学童疎開ニ関スル綴』、『学校日誌』などを閲覧し、写真撮影しました。聞き取り調査は、本山第二国民学校の元教員で佐治村への学童疎開を引率した野田文枝氏(神戸市中央区)からお話を伺いました。疎開に至る経緯や疎開先への移動ルート、疎開先での生活などを聞き取りました。
今回の調査の成果は平成25年度刊行予定の鳥取県史ブックレット15『鳥取県の学童疎開』の中で紹介する予定ですので、御期待ください。
また今回の調査に御協力いただいた神戸市立本山第二小学校の皆様、野田文枝様、澪子様に感謝申し上げます。
(写真1)神戸市立本山第二小学校の様子
(写真2)校長室に保管される綴類を調査する現代部会の石田委員
(写真3)野田氏から聞き取り調査をする石田委員の様子。
写真の奥が学童疎開を引率した野田文枝氏。手前は野田氏の妹の澪子氏
県史編さん室
公文書館 2012/08/13
in 県史編さん室,調査
2012年7月27日
平成24年7月25日(水)から7月27日(金)までの3日間、鳥取市立北中学校の職場体験学習「ワクワク北中」で、同校2年生の土江由高(つちえよしたか)君が職場体験をしました。
初日の25日は公文書館の業務内容について担当職員から説明を受けた後、古い公文書綴り等の資料を収蔵する地下書庫などの見学しました。
また、職員の解説を受けながら、現在開催中の企画展「アーカイブズの世界―引き継がれた記録―」を見学した後、展示で使う説明用パネル の作成を行いました。最後に、受付カウンターで利用者の対応についての基本的な事項について説明を受けました。
26日には、午前中にマイクロフィルムカメラで公文書を撮影し保存する方法や、 撮影したマイクロフィルムをマイクロリーダープリンターで焼付けることを体験しました。
午後は、収蔵されている公文書の簿冊に整理用のシールを貼りつける作業を担当の職員と一緒に行いました。
最終日の27日は、午前中に県史編さん事業についての説明を受け、考古遺物の実測図作成と拓本の作成の実務体験をしました。午後は、この研修全体のまとめを行いました。
(写真1)展示で使うパネルを作成中【7月25日】
(写真2)窓口の検索システムの操作を勉強中【7月26日】
(写真3)マイクロフィルムカメラによる撮影中【7月26日】
(写真4)マイクロリーダープリンターによる焼付け【7月26日】
(写真5)ただいま拓本作成中【7月27日】
公文書担当
公文書館 2012/07/27
in 館見学,県史編さん室,公文書担当
2012年7月20日
平成24年7月12日(木)、13日(金)に近世部会で近藤家文書の調査を行いました。近藤家とは、奥日野の大庄屋をつとめ、鉄山経営を行った家です。
江戸中期から昭和期にかけて、約9000点もの貴重な資料が残されています。近世だけでも約1,700点の資料があるので、目録をもとにあらかじめポイントをしぼった調査を行いました。
資料の現物を確認する様子
県史編さん室
公文書館 2012/07/20
in 県史編さん室,調査
2012年7月19日
平成24年7月19日(木)、近代・現代合同資料検討会を実施しました。
今回のメインは、米子市尚徳公民館に保存されてきた、旧尚徳村関係資料です。次の鳥取県史にはどの資料を入れるか…。予想を超える点数の資料に苦労しつつも、真剣な議論が行われました。
(写真1)熱い議論の様子
(写真2)一点一点パソコン画面で資料を確認します
県史編さん室
公文書館 2012/07/19
in 会議など,県史編さん室
2012年7月18日
平成24年7月16日(月)、新鳥取県史編さん専門部会(民俗)では、倉吉市大谷にある四王寺の「しほっつぁん」と呼ばれた祭りの調査しました。
かつて 「しほっつぁん」は、春祭りとして旧暦2月5日、夏祭りとして旧暦6月5日の2回行われました。現在、農始めの春祭りは旧暦2月5日に近い日、平成24年は2月24日(金)に行い、それについては3月2日の活動日誌で報告しました。今回は、田植えも終わって一段落した時期の夏祭りの報告です。
現在、夏祭りは子どもたちが参加できるよう祝日である海の日に行われています。子どもたちの神輿渡御(みこしとぎょ)や、四王寺での僧侶による読経、参加者の様子を観察調査しました。今回の調査に御協力いただいた大谷地区の皆様に感謝申し上げます。
(写真1)午前8時、神輿の出発前に、大谷地区自治公民館前での読経する僧侶と参列する子どもたち。
(写真2)式典後、子ともたちは僧侶にケガをしないように、
また頭が良くなるように一人一人教典で頭と肩をたたいていただきます。
(写真3)公民館前を出発する神輿
今年は小学生9名で、特に高学年男子が少ないため、神輿はトラックで運ぶことになりました。
(写真4)大谷地区を巡幸する神輿の様子
(写真5)午前10時、神輿の大谷地区内の巡幸が終わり子ども神輿が四王寺境内に到着
(写真6)本堂前で神輿渡御に参加した小学生に幼児が加わって記念撮影
(写真7)神輿が到着すると四王寺本堂で式典がはじまります。
(写真8)教典で参列者の肩をたたく僧侶。 これが終わると参列者に四王寺のお札が配布されて祭りは終了します。
(写真9)配布される四王寺のお札
(写真10)大谷地区の人たちが四王寺境内に設営した出店。境内の式典終了後、参加者全員で楽しみます。
(写真11)当日は天候に恵まれて四王寺境内の展望台からは日本海と島根半島も見えました。
県史編さん室
公文書館 2012/07/18
in 県史編さん室,調査