2012年7月17日
平成24年度の第1回新鳥取県史編さん委員会を7月12日(木)に開催しました。
今年度は委員委嘱の更新があったため、委員長、副委員長の互選が行われ、錦織委員長、坂田副委員長の再任が決定しました(参考:平成24年度新鳥取県史編さん委員会名簿) 。
委員会は、平成23年度事業の実績報告に続き、平成24年度事業やブックレット刊行計画について協議が行われました。
平成24年度第1回新鳥取県史編さん委員会の協議の様子
県史編さん室
公文書館 2012/07/17
in 会議など,県史編さん室
2012年7月13日
平成24年7月6日(金)、気高町総合支所で近代・現代資料の調査を行いました。
これまでの調査では、撮影点数はだいたい1,500点前後でした。しかし今回はなんと約5,800点にもなりました。貴重な資料をたくさん撮影することができました。御協力くださったみなさま、ありがとうございました。
(写真1)資料写真の撮影
(写真2)撮影資料を探す西村委員
県史編さん室
公文書館 2012/07/13
in 県史編さん室,調査
2012年7月12日
平成24年7月5日(木)、民俗部会は日野高校黒坂施設で民具調査を実施しました。
ここに収蔵されているのは、平成12(2000)年10月6日に発生した鳥取県西部地震のとき文化財救助のボランティアと被災地に皆様によって収集救助されたものが中心です。大半の資料は日野町歴史民俗資料館に移動しましたが、今回はまだ移動されていない民具について概要調査をしました。
今回の調査では、民俗部会がテーマの一つとしている倉吉で生産された千歯扱きを1点発見することが出来ました。またその千歯扱きの歯(穂)の印刻を確認したところ「安政」とあり、また台木に「倉吉」の焼印もあるため、江戸時代に製作された倉吉千刃であることが判明しました。文化財を救うために活躍していただいたボランティアと地域の人々の活動があって、今回の発見につながりました。関係者の皆様にお礼申し上げます。
(写真1)日野高校黒坂施設
(写真2)日野高校黒坂施設に所蔵される千歯扱き
(写真3)千歯扱きの歯に印刻された文字。「安政三年」と思われる
県史編さん室
公文書館 2012/07/12
in 県史編さん室,調査
2012年7月11日
(写真1)境港市史編さん室がある境港市民図書館別館
(写真2)境港市史編さん室の様子
県史編さん室
公文書館 2012/07/11
in 県史編さん室,調査
2012年7月5日
平成24年7月3日(火)、民俗部会は鳥取市用瀬郷土歴史館で民具調査を実施しました。
民俗部会がテーマの一つとしている倉吉で生産された千歯扱きの調査として、同館所蔵の千歯扱きの写真撮影、採寸、墨書の解読作業をしました。また同館は、冬季に行われる紙漉作業で凍えた手を温める野風呂など特徴的な民具資料を所蔵しており、それについては今後調査を進めていきます。
(写真1)鳥取市用瀬郷土歴史館
(写真2)鳥取市用瀬郷土歴史館に所蔵される千歯扱き
うっすらと「伯耆国倉吉町」という墨書がありました
(写真3)紙漉作業で凍えた手を温める道具である野風呂
県史編さん室
公文書館 2012/07/05
in 県史編さん室,調査
2012年7月4日
公文書館では、県政広報や観光ビデオ・DVDを視聴していただくため、閲覧室内に新たに視聴コーナーを設けました。
ビデオリストは所蔵資料の検索・照会ページの行政・統計刊行物の欄をご覧ください。
(写真1)専用モニターとヘッドホンを用意しています
(写真2)現在ご視聴いただけるビデオです。今後順次追加していきます
公文書担当
公文書館 2012/07/04
in 公文書担当
2012年7月4日
平成24年6月28日(木)、 新鳥取県史編さん専門部会(民俗)では日南町郷土資料館が所蔵する千歯扱きと、一本の丸木を刳り抜いた舟を調査しました。
日南町郷土資料館には、8点の千歯扱きが収蔵されており、その写真撮影、採寸、墨書の記録作業をしました。そのうち1点には「天保六年未閏七月吉日」の墨書がありました。倉吉博物館には嘉永7(1854)年、文久3(1863)年などの墨書がある千歯扱きがありますが、今回調査した日南町の天保6(1835)年の千歯扱きは、現在のところ鳥取県内で年代が確認できる千歯扱きでは最古のもので貴重です。
千歯扱きの採寸をする関本調査委員の様子
天保6年の墨書がある千歯扱き
薄くなっていますが「天保六年未閏七月吉日」と墨書があります。
日南町郷土資料館には、もう一つ注目する資料である刳(く)り舟があります。一本の丸木を刳り抜いてつくった刳り舟は中海でかつて使用されたソリコ舟が有名ですが、今回調査した刳り舟は形状が全く異なります。また日南町の刳り舟は全長が約374センチメートル、高さが約31センチメートル、幅が最大で33センチメートルと小振りですが、中海のソリコ舟は標準的なもので全長600センチメートル、幅が100センチメートルとかなり大きいものです。
この刳り舟は、30年以上前に日南町内の方が、どこからか譲り受けたものだそうですが、詳細については不明です。
これからも調査を進めていきますが、この刳り舟について何か思い当たることがあれば、県史編さん室まで情報をいただけるようお願いします。
日南町郷土資料館に所蔵される刳り舟
舳先からをみると舟体が細いことがわかります。
県史編さん室
公文書館 2012/07/04
in 県史編さん室,調査
2012年7月3日
平成24年6月26日(火)から28日(木)の3日間、古都金沢にて中世史料の調査を行いました。
五代藩主前田綱紀(松雲公)が収集した文書を中心に編さんした「松雲公採集遺編類纂(しょううんこうさいしゅういへんるいさん)」に鳥取県に関する文書があると聞き、金沢市立玉川図書館近世史料館にお邪魔しました。
金沢市立玉川図書館近世資料館は、とてもおしゃれです。
真剣な顔で調査をしている錦織部会長(右)と岡村室長(左)。
今回の調査で、全190冊の文書から20点の鳥取県関係文書を発見することができました。御協力くださったみなさま、ありがとうございました。
県史編さん室
公文書館 2012/07/03
in 県史編さん室,調査
2012年7月2日
平成24年6月30日(土)に、倉吉体育文化会館で新鳥取県史巡回講座「東伯耆の近世文書」を開催しました(倉吉博物館との共催)。
講座の内容は、今年4月から頒布を開始した『新鳥取県史 資料編 近世1 東伯耆』 の主な内容を、編集を担当した坂本敬司(さかもとけいじ)氏(前鳥取県立公文書館県史編さん室長)がわかりやすく解説するというものです。当日は梅雨空でしたが、34名の方がご参加、熱心にご聴講いただきました。
開会の挨拶をする当館館長足田晃
解説を行う坂本敬司前県史編さん室長
会場の様子
県史編さん室
公文書館 2012/07/02
in 県史編さん室,講座などのイベント
2012年7月2日
6月29日(金)に、資料修復家・秦博志(はたひろし)さんの工房(南部町阿賀)で、資料修復の技術について学びました。
公文書を初めとする大量の紙資料を保存する当館ですが、これらの資料には紙の破れや汚れ、酸性化による劣化など、様々な問題があります。
今回の研修は、職員でも修復が可能な技術を習得することを目的に、秦さんの工房を訪問しました。秦さんには、紙資料の特性についてお話を伺ったあと、破れのある古新聞の修復方法を教わりました。
また、リーフキャスティング(漉き嵌め=すきばめ)による古文書修復の実演を見学しました。お忙しい中で対応いただいた秦さん、ありがとうございました。
(写真1)破れのある古新聞を和紙で繕う方法を学んでいます。
(写真2)リーフキャスティング(和紙の繊維を資料の破損箇所に
入れる=漉き嵌める)を実演していただきました。
(写真3)漉き嵌めの終わった資料はプレスして乾燥させます。
公文書担当
公文書館 2012/07/02
in 公文書担当