6月の初任者研修は各校種ごとに研修番号3及び研修番号4を実施しています。非集合での遠隔研修が続いており、各所属校での受講となりますが、研修成果が上がるよう、講義はもちろん、演習や協議も取り入れながら、研修方法について最大限工夫を凝らしながら実施しています。
6月3日に実施した初任者研修(特別支援学校)では、鳥取盲学校をホスト会場に、視覚障がい教育について講座を開きました。事前に受講者に郵送しておいた点字を使っての演習、タブレットで校舎内を撮影しながら数多くの設備や機器の紹介など、鳥取盲学校の教職員の皆様のアイデアを盛り込んだ熱心な講義等により、学びを深めました。
講義・演習で学んだことをもとに行った協議では、次のように自分の実践を振り返り、明日からの実践に生かすことを見出していました。
「児童が自発的に学ぼうと心を動かす体験ができるような課題、教材を提供することが、主体的な学びにつながると感じた。」「掲示の仕方、教科書等の配置についてなどを改めて考えるきっかけになった。」
研修での学びが授業づくりに生かされることを期待しつつ、今後も工夫を重ねます。
本年度、小学校、中学校、義務教育学校のうち41校が実施している初任者研修におけるメンター方式。これは、育成期・向上期の教員が中心となりメンターとして初任者とともに学び合う「メンターチーム」と、初任者と若手教員の育成を担う「初任者研修サポート教員」を置く方式です。実施校では既にメンターチームが機能し始め、メンターチーム研修が2回、3回と実施されています。
倉吉市立小鴨小学校では、6月上旬に第2回目のメンターチーム研修が実施されました。放課後の会議室に集まった参加者は10名。「教材研究の進め方・方法」をテーマに、熱く語り合った1時間の大まかな流れは次のとおりです。
(1)初任者が悩みを話す
(2)メンターが準備した資料をロイロノートで共有し、紹介する
(3)初任者がこの研修で学んだことを話す
(4)リーダーとサポート教員がまとめる
「もっと詳しく聴きたい」と質問する初任者や参加者の姿、笑い声が広がったかと思えば一転して熱く語る真剣な表情……参加者全員が主体となっているからこそ生み出される「熱さ」がそこにはありました。だれもが明日へのエネルギー補給ができる、そんな場がメンターチームによってつくられているのです。
本年度も鳥取県教育センターは県内各地を訪問し、メンターチームの活躍を発信していきます。乞うご期待!