令和3年度版とっとりメンター方式実施校では、10名の「初任者研修サポート教員」が中心となって、初任者と若手教員の同時育成を図っています。
昨年度からスタートしたこのメンター方式による初任者研修では、校内の若手教員を中心としたメンターチームを構成し、初任者とともに日々学び合い、支え合っています。このメンターチームと初任者に直接かかわっている初任者研修サポート教員は、まさにメンター方式の核といえます。校長の人材育成方針を理解し、メンターチームリーダーと連携を図り、メンターチームと初任者の主体性を引き出し、メンターチーム研修を中心として初任者を含む若手教員の育成を図るという役割には、企画力、調整力、実行力、人間力など、多くの力が必要とされます。
約半年間、この役割を担ってきたみなさんがGoogle Meetでつながり、それぞれの取組について地域を超えた情報交換をすることができました。
・メンターチーム研修の状況を管理職が把握できるよう、管理職との連携を図ることに重点を置いている
・メンターチーム中心となるよう、自分自身は前に出ることを控えるよう心がけている
・初任者とメンターチームの自主性を引き出すよう努めている
・メンターチーム研修の場では、全員が話すことができるよう配慮している
など、各校の状況、初任者やメンターチームの実態、メンターチームリーダーの業務量など、学校による違いも様々にある中、明確な意図をもって育成を図る様子が伝わってきました。
また、「メンターチームの存在やかかわりによって、初任者の苦しい心境が徐々に変化したり、なりたい教師像をイメージできるようになったりしている」との報告もありました。新卒採用者が多くを占めるようになった近年、初任者のメンタルヘルスケアは課題の1つです。メンターチームは、初任者の伴走者としての役割を大いに果たしていることが分かり、メンタルヘルスケアにおいてもメンター方式の効果を感じることができました。
このオンライン情報交換会は、自由参加の形で継続して実施する予定です。地域を超えてつながるこの主体的な取組をとおして、メンター方式が一層充実していくことを期待しています。