初任者研修(小学校・義務教育学校)の学習指導では、「基礎編1・2」「授業づくり編1・2」「授業実践編」と段階を踏んで授業力の向上を図っています。その4回目である「授業づくり編2」では、算数科の1単位時間の授業について、担当学年又は希望学年に分かれてグループごとに学習指導案を練り上げ、作成していきました。
これまでの研修で、<ねらいを意識した学習指導>の重要性を学んできた初任者は、
・本時のねらいが子どもに伝わるように明確に示されているか
・子どもの学びの状況を見取る手立てが講じてあるか
といった、ねらいの達成につながる授業づくりのポイントを確認しながら、授業を検討していきました。
「子どもたちが授業の中で悩んだり、これまでの学びや経験から解き方を発見したりする時間を意識してつくっていきたい。」
「該当学年だけでなく、他学年を含めた単元の系統性を意識し、学んできたことやこれから学ぶことがつながっていく授業づくりに努めていきたい。」
「意図をもってめあてや手立てを考えることの大切さを学んだ。日々の授業で実践したい。」
など、研修後に初任者が記入した振り返りからは、研修による学びをこれからの授業づくりに生かしたいという強い意志を感じました。
今回も非集合型遠隔研修(オンライン実施)のため、グループ演習の際はそれぞれのGoogle Meetにおいて意見交換したり、ドキュメントでの共同編集機能を活用して個人作業とグループでの練り上げをしたりと、オンラインの強みを最大限に生かして研修を進めました。これまでにも、スライド、ドキュメント、Jamboard、Google Forms、といった各種アプリケーションを繰り返し活用して研修しており、「このオンラインでの研修が、自然とICTを活用する授業のトレーニングになっている気がする。」という感想もありました。
ICT活用も含め、授業づくりは試行錯誤の連続だと思います。「学び続ける教師」として、志をもち、日々、自身の指導力を高めるために努力を重ね、鳥取県の子どもたちの生きる力を育む授業を実現してほしいと願っています。