5月29日(月)に中堅教諭等資質向上研修(小・中・義・特)(研修番号2)を実施しました。
鳥取県公立学校の教員としての資質の向上に関する指標の「教職に必要な素養」に関わる内容であるコーチングコミュニケーションの考え方、スキルを理解し、メンターとして若手教員との関わりを見直したり、教職員同士で関わり合い、高め合ながら組織の活性化を促進したりできるようになることをねらいとして、株式会社STC代表取締役の槌間勢津様に、御講義いただきました。
コーチングは、相手の中にある相手の可能性を引き出し、自発的な行動を促進させ、その人の夢や目標の実現をサポートするコミュニケーションスキルです。相手の可能性を信じ、相手の中にある答えを引き出し、一緒にするという気持ちと姿勢で相手の目標達成のサポートをすることです。
例えば、課題解決型コーチングでは、まず、現状を具体的に聴き、解決すべきテーマを明らかにします。次に、未来志向で、あるべき姿、どうなっていたいと思うかを確認します。さらに、課題解決のための資源と選択肢を引き出し、優先順位を決めたり、具体的な行動計画に落とし込んだりした後に、第一歩を踏み出すところまでを共に考えます。
具体的な演習をとおして実感を伴う理解を深められた対象者からは、次のような振り返りのコメントがありました。
・ただ単に聞くのではなく傾聴の姿勢を大切にし、思いを汲み取り、共感し、今後の対応など未来を見据えていくことを進めていく。
・自分の中にある無意識の偏ったものの見方や思い込みに気づいた。「観る」「聴く」「伝える」を大切にしながら、相手とコミュニケーションをとって目標達成のサポートをしていきたい。
・相手の話を聴くということへの意識の低さや、一方的に伝えるだけになってしまっていたコミュニケーションを反省した。次回、自分の考えを提案する際には、相手の意見を引き出すことを意識し、双方向のコミュニケーションを行うことで、校内がより活性化するように努力したい。
本研修では、組織の活性化に向けて活用することを目的としましたが、児童生徒への関わりにおいても活用できるスキルです。ぜひ参考にしてください。