研修トピックス

2023年6月19日

「自己指導能力」の獲得をめざす生徒指導~新任生徒指導担当者研修(小・中・義)より~

新任生徒指導担当者研修

 昨年12月、12年振りに「生徒指導提要」が改訂され、「生徒指導とは、児童生徒が、社会の中で自分らしく生きることができる存在へと、自発的・主体的に成長や発達する過程を支える教育活動のことである」と定義されました。目前の問題に対応するといった課題解決的な指導だけでなく、発達・成長を促す指導等や予防的な指導を行う積極的な生徒指導の充実が強調されました。
 6月12日(月)に開催した新任生徒指導担当者研修(小・中・義・特)では、この考え方を基に、児童生徒の自己指導能力の育成に向けて取り組むことを明確にするために、事例検討の演習を行いました。対象者からは、次のような振り返りのコメントがありました。
 ・生徒指導の重要な役割に、発達支持的生徒指導や未然防止教育があることを再確認できた。何か事案が起こってしまってからではない生徒指導としての役割を学ぶことができた。この2つを意識して指導を行いたい。
 ・何をすればよいのか、イメージを具体化することができた。明日から、終礼や集会などの際に、未然防止のための働きかけを行っていきたい。
 ・第三者からの情報提供における生徒指導主事としての対応を考えることができた。対応が必要になったときに、アセスメントをしっかりと行い、話し合いにより学校としての対応を検討し、実行していきたい。
 今回の「生徒指導提要」の改訂のポイントの一つとして「チーム学校」による指導体制の構築を求めていることも挙げられます。特に、いじめ、不登校等の課題については、組織的な対応は必須です。各学校において、生徒指導主事等を中心にした組織体制は機能しているでしょうか。
 学習指導要領では、学習指導と生徒指導は相互に深く関わるものであり、学習指導と関連付けながら生徒指導の充実を図ることが重視されています。学習指導要領の趣旨を実現するためには、発達支持的生徒指導の考え方は重要です。改訂された「生徒指導提要」の考え方は、各学校で共有されているでしょうか。
 児童生徒一人一人の個性の発見とよさや可能性の伸長と社会的資質・能力の発達を支えると同時に、自己の幸福追求と社会に受け入れられる自己実現を支える生徒指導が、各学校において日々行われることを願います。

生徒指導提要はこちらから御覧いただけます。

生徒指導提要へのリンク(文部科学省)

 


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