11月9日、16日の両日、船上山少年自然の家を会場に、自然体験と集団活動の意義について学ぶ初任者研修を行いました。11月30日にも予定しており、3日間で全ての校種の初任者が受講します。様々な校種の初任者が参加しましたが、同じ目的をもって体験活動や集団活動を行うことにより、自ずとコミュニケーションが生まれ、校種を超えた初任者同士のつながりを深めることができました。
活動の一つとして、野外炊飯でカレー作りを行いました。役割分担をして自分の役割を果たすことはもちろん、周りを見ながら自分のできることを考えて行動する初任者の姿も多く見られました。はじめは硬かった表情も、グループでの活動を重ねる度に、徐々に和らぎ、笑顔で関わり合いながら活動する姿がとても印象的でした。また、様々なレクリエーション体験で次々にペアやグループをかえる中で、拍手や歓声をあげて満面の笑みを浮かべながら交流を深めました。活動のはじめと終わりには、ビーイングという手法を使って、グループごとに目標設定や振り返りを行い、体験活動や人間関係づくりをとおした学びや気づきを共有しました。
初任者の振り返りをいくつか紹介します。
・今回のことをとおして、児童が繋がり合い、仲間づくりをすることができるしかけを教師側がつくっていくべきだと感じた。少しのしかけがあるだけで、児童はワクワクし「もっと知りたい!」という意欲が湧くのだと、今回の体験活動で実感することができた。
・何事も楽しく活動をして終わりではなく、どうしてこの活動をするかというはっきりとしたねらいをきちんと持って毎時間の授業や活動に取り組みます。また、私のもつねらいを子どもたちと共有したうえで、子どもたちが何を学ぶかを考えながら授業をしていけるように取り組みます。
・レクリエーションやカレーづくり、ビーイングによる目標設定と振り返りなど、たくさんの活動をとおして大人でも仲間という意識が芽生え、一緒に熱中して取り組むことができた。子どもは仲間づくりにおいては大人よりも円滑に、上手にしていると感じる。仲間をつくるのがゴールではなく、その場限りの関係ではなく、今後も何かしらのコネクションを持つという意味での仲間づくりをしていく必要がある。来年の3月までに学級内でお互いが居心地のよい仲間となれるよう、担任として支えていきたい。
中本所長の講話にあったように、参加者一人一人が学びを生かし、決して体験のやりっぱなしにせず、体験したことが学びにつながるような働きかけを意識し、児童生徒の指導、支援に取り組んでいくことを期待します。