令和元年東日本台風(19号)により、関東・東北・中部地方の広範囲で死者行方不明者90名を超える甚大な被害をもたらしました。
これを教訓に、鳥取県において取り組むべき対策を検討するため、「水防対策」及び「防災避難対策」に関する検討会を立ち上げました。
両検討会では複数回の会議を実施し最終的な検討結果を提言書として取りまとめました。そして、令和2年3月24日(火)に座長である鳥取大学学長顧問松見吉晴氏から県(県土整備部長、危機管理局長)へ提言書が手渡されました。
鳥取県は今後、この提言書をもとに取組を進め、予見できる豪雨災害において犠牲者ゼロの実現を目指していきます。
水防対策検討会(提言).pdf
防災避難対策検討会(提言).pdf
◎令和2年3月24日(火)最終報告会
[水防対策検討会]
(短期的取組)
・堤防強化対策(堤防舗装、堤防維持管理強化、水防体制強化)
・バックウォーター対策(樹木伐採・河道掘削の重点化)
・河川情報の発信強化(水位計・河川監視カメラ)
・浸水想定区域に関する住民理解の促進(浸水深表示板の設置等)
・ダム放流に関する安全避難対策(既存ダムの洪水調節機能強化等)
(中長期的取組)
・現河川整備計画メニューの着実な整備
・流域貯留施設(遊水地、霞堤等)の検討
[防災避難対策検討会]
(短期的取組)
・拠点となる避難所の指定の促進
・障がい者等の要配慮者が避難生活で必要な物資を備蓄
・避難スイッチの住民参加型ワークショップの導入
・近年の知見を踏まえた避難所運営の留意点を整理
・ため池の防災避難対策(避難基準に関する対策、管理手法に関する対策等)
(中長期的取組)
・ペットとの同行避難のあり方を整理
・乳幼児がいる世帯の避難環境の確保
・広域避難を円滑に実施するための具体方法を整理
・避難所外の被災者の実態把握や支援について方針を検討
・要配慮者利用施設の避難確保計画の策定を推進
・停電に伴う被害の拡大防止の対策
[水防対策検討会]
1)開催日
第1回 令和元年11月 7日(木)
第2回 令和元年12月 2日(月)
第3回 令和2年 2月27日(木)
2)構成員
座長 松見 吉晴 鳥取大学学長顧問
委員 前野 詩朗 岡山大学大学院環境生命科学研究科教授
三輪 浩 鳥取大学大学院工学研究科教授
西 博之 国土交通省日野川河川事務所長
丸山 和彦 鳥取地方気象台次長
綱田 正 鳥取市都市整備部長
徳丸 宏則 倉吉市建設部長
錦織 孝二 米子市都市整備部長
[防災避難対策検討会]
1)開催日
第1回 令和元年11月 7日(木)
第2回 令和元年11月25日(月)
第3回 令和元年12月19日(木)
第4回 令和2年 3月 4日(水)
2)構成員
座長 松見 吉晴 鳥取大学学長顧問
委員 水谷 嘉浩 避難所・避難生活学会理事
頼政 良太 被災地NGO協働センター
矢守 克也 京都大学防災研究所教授(欠席のため資料提出)
鳥取地方気象台、市町村(防災担当課)
[ため池防災対策検討部会]
1)開催日
第1回 令和元年11月22日(金)
第2回 令和元年12月10日(火)
第3回 令和元年12月24日(火)
2)構成員
座長 松見 吉晴 鳥取大学学長顧問
委員 清水 克之 鳥取大学農学部生命環境農学科准教授
堀 俊和 農業・食品産業技術総合研究機構 土木構造物ユニット長
ため池管理者(七谷池水利組合、天神野土地改良区、
松尾溜池土地改良区)
関係市町(鳥取市、倉吉市、大山町)