現在、県東部で10歳代を中心に百日咳患者が発生しています。
特に7月以降、急増しており注意が必要です。
予防にはワクチン、手洗い、マスク着用等が有効です。
詳細は以下のとおりです(令和6年10月31日現在)。
※全国値:令和6年10月29日公表データを元に算出しています。
【百日咳とは】
百日咳は百日咳菌によって発生します。名前のとおり激しい咳をともなう病気で、一歳以下の乳児、とくに生後6ヵ月以下の子どもでは亡くなってしまうこともあります。
こうした百日咳による小児の重症化・死亡を防ぐために、日本では定期接種に指定されており、ジフテリア・破傷風・不活化ポリオ・ヘモフィルスインフルエンザ菌b型 (Hib)の各ワクチンと混合したワクチン5種混合ワクチン(DPT-IPV)が導入されています。ただし、ワクチンの効果は4~12年で減弱するといわれており、近年では小学校高学年以上を中心に患者が増加傾向にあるといわれています。
【感染経路】
・飛沫感染
・接触感染
【症状】
カタル期、痙咳(けいがい)期、回復期と呼ばれる3つの経過がみられることが特徴です。
1)カタル期(約2週間持続):
通常7~10日間程度の潜伏期を経て、普通のかぜ症状で始まり、次第に咳の回数が増えて程度も激しくなります。
2)痙咳期(約2~3週間持続):
次第に特徴ある発作性けいれん性の咳(痙咳)となります。また、嘔吐を伴うこともあります。
3)回復期(2, 3週~):
激しい発作は次第に治まり、2~3週間で認められなくなるが、その後も時折忘れた頃に発作性の咳が出ます。全経過約2~3カ月で回復します。
【予防】
ワクチン接種、手指衛生、咳エチケット
百日咳とは(国立感染症研究所HP)
百日せき(厚生労働省HP)