近年、特に市販薬を過剰に摂取する、いわゆる「オーバードーズ」が深刻な社会問題になっており、注意が必要です。
◆オーバードーズについて
「オーバードーズ(Overdose)」とは、薬を使うときの一回あたりの用量(dose)が過剰である(over)こと、または薬物の過剰摂取に及ぶ行為のことをさしています。近年、この「オーバードーズ」が深刻化しています。
医薬品は、安全に効果を発揮するために、用法や用量が決められています。市販薬の中には、用法・用量を守らずに過剰摂取(オーバードーズ)すると、健康被害が起きたり、依存症になってやめられなくなる場合があります。
◆オーバードーズの背景
「オーバードーズ」は、特に若年者を中心に広がっており、過剰摂取する若者は、学校や職場での人間関係や家族など悩みを抱えている場合が多く、現実逃避や精神的苦痛の緩和のために、手を出してしまう傾向があります。
市販薬の過剰摂取により、眠気や疲労感がなくなったり、ふわふわした気分になったりすることがありますが、これらの効果は一時的であり、効果が切れると不快な気分になり、同じ効果を期待して過剰摂取を繰り返してしまいます。過剰摂取により亡くなってしまう事例が発生するなど、社会問題となっています。
◆医薬品は正しく使いましょう
薬局やドラッグストアでは、医薬品を適正に使用していただくことを目的として、薬の販売時に薬剤師や登録販売者が症状を確認したり、薬の注意事項などに関して情報提供を行っています。
薬を購入する際は、薬剤師や登録販売者の説明をよく聞き、医薬品の添付文書をよく読んで、正しく使いましょう。
◆県民の皆さまへ
オーバードーズによって傷ついた身体はすぐには回復せず、とても危険といわれています。当事者の方の中には命にかかわることを漠然と自覚されていても、薬物を使いたい気持ちとやめたい気持ちという相反する感情が、同時に存在していることもあります。ご家族の方や周囲の方は、過剰摂取したことを責めたり、自分の価値観を一方的に押し付けたりせずに、本人が何に悩んでいるか根本的な問題を受け止め、一緒につらい気持ちに向き合う姿勢を示すことが必要です。
しかし、深刻な問題が潜んでいる場合もあり、自分たちだけで解決しようとしても事態が悪化してしまうこともあります。まずは専門的治療の場や相談窓口へ導き、助言を受けながら治療等を行うことが大切です。
【オーバードーズ相談窓口】
医薬品の適正使用に係る相談窓口
鳥取県 医療・保険課
倉吉保健所 医薬・感染症対策課
米子保健所 医薬・感染症対策課
鳥取市保健所
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0857-26-7203
0858-23-3144
0859-31-9316
鳥取市保健所ホームページ
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【孤独・孤立に関する相談窓口一覧】 |
鳥取県 孤独・孤立対策課 |
【各種依存症に関する相談窓口一覧】
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鳥取県 障がい福祉課 |
【こころとからだの健康相談窓口一覧】 |
鳥取県 健康政策課 |
【「まもろうよこころ」厚生労働省】
電話相談やLINE、オンラインチャット
による相談も可能です
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「まもろうよこころ」 |
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