平成24年7月25日(水)から7月27日(金)までの3日間、鳥取市立北中学校の職場体験学習「ワクワク北中」で、同校2年生の土江由高(つちえよしたか)君が職場体験をしました。
初日の25日は公文書館の業務内容について担当職員から説明を受けた後、古い公文書綴り等の資料を収蔵する地下書庫などの見学しました。
また、職員の解説を受けながら、現在開催中の企画展「アーカイブズの世界―引き継がれた記録―」を見学した後、展示で使う説明用パネル の作成を行いました。最後に、受付カウンターで利用者の対応についての基本的な事項について説明を受けました。
26日には、午前中にマイクロフィルムカメラで公文書を撮影し保存する方法や、 撮影したマイクロフィルムをマイクロリーダープリンターで焼付けることを体験しました。
午後は、収蔵されている公文書の簿冊に整理用のシールを貼りつける作業を担当の職員と一緒に行いました。
最終日の27日は、午前中に県史編さん事業についての説明を受け、考古遺物の実測図作成と拓本の作成の実務体験をしました。午後は、この研修全体のまとめを行いました。
(写真1)展示で使うパネルを作成中【7月25日】
(写真2)窓口の検索システムの操作を勉強中【7月26日】
(写真3)マイクロフィルムカメラによる撮影中【7月26日】
(写真4)マイクロリーダープリンターによる焼付け【7月26日】
(写真5)ただいま拓本作成中【7月27日】
公文書担当
平成24年7月12日(木)、13日(金)に近世部会で近藤家文書の調査を行いました。近藤家とは、奥日野の大庄屋をつとめ、鉄山経営を行った家です。
江戸中期から昭和期にかけて、約9000点もの貴重な資料が残されています。近世だけでも約1,700点の資料があるので、目録をもとにあらかじめポイントをしぼった調査を行いました。
資料の現物を確認する様子
県史編さん室
平成24年7月19日(木)、近代・現代合同資料検討会を実施しました。
今回のメインは、米子市尚徳公民館に保存されてきた、旧尚徳村関係資料です。次の鳥取県史にはどの資料を入れるか…。予想を超える点数の資料に苦労しつつも、真剣な議論が行われました。
(写真1)熱い議論の様子
(写真2)一点一点パソコン画面で資料を確認します
県史編さん室
平成24年7月16日(月)、新鳥取県史編さん専門部会(民俗)では、倉吉市大谷にある四王寺の「しほっつぁん」と呼ばれた祭りの調査しました。
かつて 「しほっつぁん」は、春祭りとして旧暦2月5日、夏祭りとして旧暦6月5日の2回行われました。現在、農始めの春祭りは旧暦2月5日に近い日、平成24年は2月24日(金)に行い、それについては3月2日の活動日誌で報告しました。今回は、田植えも終わって一段落した時期の夏祭りの報告です。
現在、夏祭りは子どもたちが参加できるよう祝日である海の日に行われています。子どもたちの神輿渡御(みこしとぎょ)や、四王寺での僧侶による読経、参加者の様子を観察調査しました。今回の調査に御協力いただいた大谷地区の皆様に感謝申し上げます。
(写真1)午前8時、神輿の出発前に、大谷地区自治公民館前での読経する僧侶と参列する子どもたち。
(写真2)式典後、子ともたちは僧侶にケガをしないように、
また頭が良くなるように一人一人教典で頭と肩をたたいていただきます。
(写真3)公民館前を出発する神輿
今年は小学生9名で、特に高学年男子が少ないため、神輿はトラックで運ぶことになりました。
(写真4)大谷地区を巡幸する神輿の様子
(写真5)午前10時、神輿の大谷地区内の巡幸が終わり子ども神輿が四王寺境内に到着
(写真6)本堂前で神輿渡御に参加した小学生に幼児が加わって記念撮影
(写真7)神輿が到着すると四王寺本堂で式典がはじまります。
(写真8)教典で参列者の肩をたたく僧侶。 これが終わると参列者に四王寺のお札が配布されて祭りは終了します。
(写真9)配布される四王寺のお札
(写真10)大谷地区の人たちが四王寺境内に設営した出店。境内の式典終了後、参加者全員で楽しみます。
(写真11)当日は天候に恵まれて四王寺境内の展望台からは日本海と島根半島も見えました。
県史編さん室
平成24年度の第1回新鳥取県史編さん委員会を7月12日(木)に開催しました。
今年度は委員委嘱の更新があったため、委員長、副委員長の互選が行われ、錦織委員長、坂田副委員長の再任が決定しました(参考:平成24年度新鳥取県史編さん委員会名簿) 。
委員会は、平成23年度事業の実績報告に続き、平成24年度事業やブックレット刊行計画について協議が行われました。
平成24年度第1回新鳥取県史編さん委員会の協議の様子
県史編さん室
平成24年7月5日(木)、民俗部会は日野高校黒坂施設で民具調査を実施しました。
ここに収蔵されているのは、平成12(2000)年10月6日に発生した鳥取県西部地震のとき文化財救助のボランティアと被災地に皆様によって収集救助されたものが中心です。大半の資料は日野町歴史民俗資料館に移動しましたが、今回はまだ移動されていない民具について概要調査をしました。
今回の調査では、民俗部会がテーマの一つとしている倉吉で生産された千歯扱きを1点発見することが出来ました。またその千歯扱きの歯(穂)の印刻を確認したところ「安政」とあり、また台木に「倉吉」の焼印もあるため、江戸時代に製作された倉吉千刃であることが判明しました。文化財を救うために活躍していただいたボランティアと地域の人々の活動があって、今回の発見につながりました。関係者の皆様にお礼申し上げます。
(写真1)日野高校黒坂施設
(写真2)日野高校黒坂施設に所蔵される千歯扱き
(写真3)千歯扱きの歯に印刻された文字。「安政三年」と思われる
県史編さん室
(写真1)境港市史編さん室がある境港市民図書館別館
(写真2)境港市史編さん室の様子
県史編さん室
平成24年7月3日(火)、民俗部会は鳥取市用瀬郷土歴史館で民具調査を実施しました。
民俗部会がテーマの一つとしている倉吉で生産された千歯扱きの調査として、同館所蔵の千歯扱きの写真撮影、採寸、墨書の解読作業をしました。また同館は、冬季に行われる紙漉作業で凍えた手を温める野風呂など特徴的な民具資料を所蔵しており、それについては今後調査を進めていきます。
(写真1)鳥取市用瀬郷土歴史館
(写真2)鳥取市用瀬郷土歴史館に所蔵される千歯扱き
うっすらと「伯耆国倉吉町」という墨書がありました
(写真3)紙漉作業で凍えた手を温める道具である野風呂
県史編さん室
公文書館では、県政広報や観光ビデオ・DVDを視聴していただくため、閲覧室内に新たに視聴コーナーを設けました。
ビデオリストは所蔵資料の検索・照会ページの行政・統計刊行物の欄をご覧ください。
(写真1)専用モニターとヘッドホンを用意しています
(写真2)現在ご視聴いただけるビデオです。今後順次追加していきます
公文書担当