血液浄化業務
人工透析室は6床で主に導入期と合併症、OP目的入院の透析を行っています。透析室スタッフは内科兼務医師1名、看護師2名と少なく臨床工学技士も開始と終了操作を中心に大きな役割を果たしています。透析の他には持続血液濾過透析や血漿交換、各種吸着療法など特殊血液浄化も行い臨床工学技士が担当しています。
心臓カテーテル業務
心臓カテーテル検査は細いカテーテルという管を手や足の血管から心臓まで到達させ、造影剤というレントゲンに写る薬剤を流し込み、心臓の血管や動きを評価する検査で、血管が細い場合は広げる治療を行います。臨床工学技士はポリグラフによる心電図や圧波形の解析とこの部屋で使用される機器(IVUS・PCPS・IABP・呼吸器など)を操作します。
ペースメーカー業務
ペースメーカーは心臓の刺激伝導に障害がある場合に使用される機器で、体内に植え込んだ後、1年数回の外来での機能チェックと10年程度で1度の交換が必要になります。臨床工学技士は植え込みまたは交換の手術やペースメーカー外来でプログラマーを使用してペースメーカーの設定や機能チェックを行います。
手術室/集中治療室業務
手術室・集中治療室で使用される特殊な機器の操作や点検を行い、トラブルにも対応します。人工呼吸器、麻酔器、モニタ、人工透析装置、特殊血液浄化装置、肝焼灼装置、自己血回収装置、IVUS、PCPS、IABP、除細動器、体外式ペースメーカーなど。
ME機器管理業務
院内で使用される機器のメンテナンス(点検・修理)、人工呼吸器の管理・回路交換、使用方法の統一や講習会開催など安全使用への取り組みなどを行っています。院内全部署で共有可能な機器は中央管理を行い、点検をした機器が使用できるようにしています。(輸液ポンプ、シリンジポンプ、人工呼吸器、モニタ、低圧持続吸引器、フットポンプ、エアマット、酸素ボンベなど)
臨床工学技士は、病院で働く医療機器のスペシャリストで、診療放射線技師や臨床検査技師、理学療法士などと同じく国家資格を持った医療技術者です。
病院で使用される特殊な機器の操作やメンテナンスを行い、現在の医療に欠かせない医療機器の安全確保と有効性維持の担い手としてチーム医療に貢献しています。