近年の想定を超える洪水等へ対応するため、水防法が一部改正(平成27年5月20日)されました。
これを受け、県(河川管理者)は、県内の洪水予報河川・水位周知河川(全20河川)について、想定最大規模の降雨に対する洪水浸水想定区域を指定し、公表することが義務付けられました。
これまで、県では、計画規模(20~100年確率)の降雨に対する洪水浸水想定区域の公表をしていましたが、想定最大規模の降雨に対する浸水想定区域図を取りまとめましたので、公表します。
今後は、関係する市町村においては、この洪水浸水想定区域等をもとに、順次、ハザードマップの更新や避難所等の見直し検討が行われることとなります。県としては、必要な技術支援等を行うなど市町村と連携し、避難体制の強化に努めていきたいと考えております。
1 対象河川(20河川)
・鳥取管内(8河川):一級河川千代川水系大路川及び野坂川
二級河川勝部川水系勝部川・日置川
二級河川蒲生川水系蒲生川・小田川
二級河川塩見川水系塩見川
二級河川河内川水系河内川
・八頭管内(2河川):一級河川千代川水系八東川及び私都川
・中部管内(3河川):二級河川橋津川水系東郷池
一級河川天神川水系三徳川
二級河川由良川水系由良川
・米子管内(5河川):一級河川斐伊川水系加茂川・新加茂川
一級河川日野川水系小松谷川
二級河川佐陀川水系佐陀川・精進川
・日野管内(2河川):一級河川日野川水系日野川
一級河川日野川水系板井原川
2 公表の内容
1)浸水の区域、水深
・現行の計画規模の浸水想定区域について、想定最大規模の降雨に対する浸水想定区域に拡充。
2)浸水の継続時間
・立ち退き避難(水平避難)の要否や企業のBCPの策定等に有用な情報として、想定最大規模の降雨において避難が困難となる一定の浸水深(0.5m以上)を上回る時間。
3)その他(洪水時家屋倒壊等氾濫想定区域)
・早期に立ち退き避難(水平避難)が必要となる区域として、洪水時に氾濫による流体力の作用及び河岸侵食による基礎の流出による家屋倒壊の危険性について評価。