2017年11月10日
平成29年11月4日(土)午後、鳥取市歴史博物館で「占領期の鳥取を学ぶ会」第5回講座「鳥取に進駐軍がいた頃」を開催しました。
鳥取県に滞在していた進駐軍については、県(渉外部)の文書が残されていないこと、占領が終わった昭和27年4月に鳥取大火があり市民の記録も焼失したことなどから、詳しいことは不明でした。
そのため、当時のことをご存知の清末忠人さんと松田章義さんをお招きして、進駐軍の経験を伺いました。お二人からは、「鬼畜米英」と実際の進駐軍とのギャップ、進駐軍が自宅を訪問したときの体験、上町の接収住宅と家族用住宅のこと、進駐軍から英語を習った経験などが披露されました。
なお、次回の講座は12月9日(土)午後2時を予定しています。(参加者67名)
(写真1)悪天候のなか67名が参加されました
(写真2)英印軍の鳥取市中行進の新聞記事を投影(1946年5月31日付日本海新聞)
(写真3)進駐軍兵士との体験を語る清末さんと松田さん
公文書館 2017/11/10
in 県史編さん室,講座などのイベント
2017年10月18日
平成29年10月14日(土)鳥取市上町の樗谿(おうちだに)グランドアパートで占領期の鳥取を学ぶ会第4回例会のフィールドワークが行われました。
樗谿グランドアパートは昭和5年に医院として建てられた後、昭和21年に進駐軍将校宿舎として改修・増築され、ダンスホールや居室などあちこちに進駐軍時代の意匠や備品や残されています。平成28年に鳥取市指定文化財となりました。
当日は鳥取市歴史博物館木谷館長によるアパートの建設経緯に関する説明をうけたのち、同アパート保存会の会員で県史現代部会委員の佐々木孝文さんの案内で建物内を巡り、改修の経緯と現在の修復状況について説明をうけました(参加者18名)。
なお、次回11月4日(土)は鼎談「鳥取に進駐軍がいた頃」を開催します。(参加無料)。
(写真1)進駐軍時代のグランドアパートの写真(推定)"B.O.Q Tottori Military Government Team"
出典 Occupational History of Tottori Military Government Team
(19 October 1945 -19 October 1948)
(写真2)木谷館長による建物建設経緯と外観の説明(写真1と同じアングルで撮影)
(写真3)佐々木氏による螺旋階段部分の説明
(写真4)1階ダンスホールの壁に残る女性の絵
(写真5)進駐軍の居室に残されたベッド
(写真6)進駐軍用の200ボルトコンセント(左)
公文書館 2017/10/18
in 県史編さん室,講座などのイベント
2017年9月14日
平成29年9月9日(土)、米子市立図書館で『新鳥取県史資料編 近代6 軍事・兵事』の内容を解説する講演会「米軍記録と役場文書から読み解く郷土の戦争」を伯耆文化研究会との共催で開催しました。
岩佐武彦調査委員による「太平洋戦争~米軍資料に見る山陰地方の標的情報と攻撃」は、太平洋戦争における米軍との戦いと山陰地方との関わりを、真珠湾攻撃に参加したイ16号潜水艦日誌、機雷の掃海、米国戦略爆撃調査団(USSBS)の本土標的情報等により紹介しました。
喜多村理子編さん委員による「村役場史料から読み解く徴兵・召集」は、尚徳村役場兵事関係綴や終戦時に焼却をまぬがれた『二部村兵事動員日誌』などの資料を用いて、徴兵制度の変遷と、郷土の人々がどのようにして戦場に送り出されたかを具体的に辿りました。参加者は60名でした。
なお、平成29年12月10日(日)には明治期の軍事を扱った講演会「鳥取県護国神社資料にみる招魂のかたち」(仮)を行う予定です。
(写真1)プリントを用いて熱弁する岩佐委員の様子
(写真2)映像を交えて講演する喜多村委員の様子
県史編さん室
公文書館 2017/09/14
in 県史編さん室,講座などのイベント
2017年7月4日
平成29年7月1日(土)鳥取市歴史博物館で、第二次大戦後に鳥取に進駐した占領軍の横顔と、占領行政の監視を行った鳥取軍政部の英文レポートの概要を紹介する「占領期のTOTTORIを知る会」を開催しました。当日は定員40名のところ、120名の方にお越しいただき、最後まで熱心に耳を傾けていただきました。
今後は毎月軍政レポートの解読と現地調査、聞き取りなどを行う連続講座「占領期の鳥取を知る会」を開催し、県民参加で占領期の実態解明を行っていきたいと思います。
(写真1)小山委員による「鳥取県にやってきた占領軍」
(写真2)西村課長補佐による「鳥取軍政隊関係資料が語りだす」
県史編さん室
公文書館 2017/07/04
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2017年1月4日
元鳥取県史編纂専門委員で、新鳥取県史編さん事業の専門部会委員(中世部会)も務められた日置粂左ヱ門氏が、平成28年度鳥取県文化功労賞知事表彰を受賞されました。これを記念する巡回展と記念講演会が開催されます。
公文書館 2017/01/04
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2016年11月17日
(写真1)講演会場の様子
講師は、『新鳥取県史 民俗1 民俗編』の「第2章 民俗芸能」の構成検討や執筆をされた民俗部会委員と調査委員の2名です。
まず永井猛委員(米子高等工業専門学校名誉教授)が「第9章 民俗芸能」の構成を解説し、神楽、かしら打ち、盆踊りなど掲載事例を紹介しました。
(写真2)永井猛委員
続いて福代宏委員(県立博物館主幹学芸員)は、地歌舞伎、民謡踊り・田植歌踊りなどの掲載事例を紹介しました。
(写真3)福代宏委員
約49名の参加者があり、新鳥取県史編さんの成果を県民に広めるとともに今後の鳥取県の民俗研究につながる講演会となりました。
講演会の開催においては、伯耆文化研究会、県立博物館にご協力をいただきました。お礼申し上げます。
県史編さん室
公文書館 2016/11/17
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2016年8月2日
平成28年7月26日(火)、南部町の秦博志(はた ひろし)さん(修復工房HATA Studio)を講師にお招きし、資料の修復技術を学びました。
まず、講師の秦さんに、破損した和紙の裏打ちを実演していただきました。
(写真1)講師の秦さんによる裏打ち実演
次に、職員が裏打ちの作業を行います。当館が所蔵する原本を利用しているので、気が抜けません。
(写真2)職員による裏打ち
裏打ちの終わった資料は、柿渋を塗った板に貼り付けて乾燥させます。
(写真3)裏打ちが終わり、板に貼りつけて乾燥している様子
裏打ちのほか、手繕い(破れや穴開きのある部分を和紙で繕う方法)、中性紙保存箱の作り方についても学びました。
今後の仕事に生かせる有意義な実習となりました。講師の秦博志さんには改めてお礼申し上げます。
公文書館 2016/08/02
in 講座などのイベント
2016年6月29日
(写真1)講演会場の様子
講師は、『新鳥取県史 民俗1 民俗編』の「第8章 民俗信仰」の構成検討や執筆をされた民俗部会委員と調査委員の3名です。
まず福代宏委員(県立博物館主幹学芸員)が「第8章 民俗信仰」の構成を解説し、主な掲載事例を紹介しました。
(写真2)福代宏委員
続いて「民俗編」掲載事例を韓国の民俗と比較する講座「鳥取と朝鮮半島の民俗信仰」を、須永敬調査委員(九州産業大学准教授)に講演いただき、両地域の伝説や行事かの比較から今後の研究発展の可能性を示していただきました。
(写真3)須永敬委員
最後に「民俗編」刊行後も残された鳥取県の民俗信仰研究における課題について坂田友宏民俗部会長(米子工業高等専門学校名誉教授)に講演いただきました。
(写真4)坂田友宏民俗部会長
約35名の参加者があり、今後の鳥取県の民俗研究につながる講演会となりました。
県史編さん室
公文書館 2016/06/29
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2015年10月27日
平成27年10月24日(土)、米子市立図書館2階多目的研修室にて新鳥取県史巡回講座「西伯耆の近世文書」を開催しました。
当日は、坂本敬司近世部会委員に講師をお願いし、『新鳥取県史 資料編 近世2・3 西伯耆 上・下』に収録されている史料を用いながら、鳥取県西部の江戸時代の人々の暮らしや村の様子についてわかりやすく解説していただきました。
約50名の参加者があり、質問も多く出され、とても有意義な講演会となりました。
(写真1)坂本敬司近世部会委員
(写真2)会場の様子
県史編さん室
公文書館 2015/10/27
in 県史編さん室,講座などのイベント
2015年9月25日
平成27年9月11日(金)、近代部会の前田専門員が、鳥取県立鳥取東高校で出前講座を実施しました。翌12日の「とっとり県民の日」に関連し、鳥取県の再置に関わる講演を行いました。
(写真1)鳥取東高校の生徒と職員約1,000名が参加しました
(写真2)講演をする前田専門員
県史編さん室
公文書館 2015/09/25
in 県史編さん室,講座などのイベント