製造業でありながら「ルーティーン作業をしない」「量産しない」「職人をつくらない」が信条のHILLTOP株式会社代表取締役副社長、山本昌作様を講師に招き、6月10日(金)に、副校長・教頭研修(A日程)、事務主幹・事務長研修(A日程)、副校長評価者・2年次教頭評価者研修を実施しました。
講義では、「利益を上げる以上に大切なのは、人を育てること」「人の育たない会社に未来はない」「社員のスキルとモチベーションを上げることが、会社の存在意義」等々、人材育成についての企業経営者の視点、考え方をお示しいただきました。
受講者の感想からは、「自分を振り返っても、自分が考えて苦労したことは、失敗したとしても次につながることが多かった。」「状況に応じながら、『君に任せる』と業務を任せることを意識して、人材育成を図っていきたい。」「現在の自分と重なると感じる内容もあり、大変興味深かった。」「『企業を変革させる5%理論』について学校でも大切にしたい。」と自身の業務と重ねて多くの学びを得ている様子がうかがえました。
教職員のモチベーションを上げる秘訣の一つは、「任せる」を成功体験につなぐことではないでしょうか。
「対面が嬉しかった。」「初めての集合研修でしたが、同期の方々と顔を合わせて様々なことをお話できたのはとても良かったです。」
6月2日に実施した3回目となる初任者研修(小・義)での初任者の感想です。この日の研修は、教育センターが企画する研修としては、今年度初めてとなる集合型研修として実施しました。
開会前の朝の時間には、初めての集合研修で緊張している様子も見られましたが、学習指導、特別支援教育などについてグループ協議を交えながら研修を進めるうちに、温かな雰囲気へと変わっていきました。笑顔を交えながら真剣に同期の仲間と意見交換をする初任者の姿からは、ともに学ぶ機会を心待ちにしていた様子をうかがうことできました。
研修終了後に初任者同士がつながるきっかけづくりと情報交換の場として設定した「ココ♪カラ部」では、同じ学年を担当する初任者同士が自由に集まり、和やかな雰囲気で話に花を咲かせていました。
同期の仲間と共に学びを深めようと研修に取り組む姿や明日からの実践への意欲を高めている様子からも、今後の初任者の成長が楽しみとなる一日でした。
5月27日に、本年度2回目の中堅教諭等資質向上研修(小・中・義・高・特)を実施しました。
まず、県全体と自校の教育課題を照らし合わせながら、校内組織の活性化に向けた具体的な方策を探れるようにグループ協議を行いました。
続いて、他の教職員とつながり、組織として連携し、協働する力を高めていくために必要なコーチングについて、演習を入れながら講義をしました。コーチングは、相手の中にある相手の可能性を引き出し、自発的な行動を促進させ、その人の夢や目標の実現をサポートする手法です。答えは相手の中にあり、それを引き出すという考え方が基本的なスタンスです。
受講後には、「同僚との関係性を深めることは、相手も自分も伸びていくことだと思った。」「メンタルヘルスにもつながるが、コミュケーションで相手も自分も変われたり、助け合ったり、成長に繋がったりすることを改めて感じた。」「今日から、先生や生徒と関わる場面で、『傾聴』を意識しながら積極的にコミュニケーションを取っていきたい。」など、人とよりよくつながっていくために自分自身ができることを具体的に考える受講者の姿がありました。
研修での学びが、各校において受講者の働きかけにより、教職員同士のよりよい関係づくりにつながることを期待しています。
第2回の初任者研修は、5月19日と5月26日に開催しました。
本年度、新たな取組として実務研修「先輩教員に学ぶ」と題し、半日、所属校における先輩教員のシャドーイングを設定しました。まずは、先輩教員の指導を見て学び、真似ることを意図したものです。児童生徒との信頼関係づくり、学級づくり、授業づくりについて得た気づきを午後の非集合型遠隔研修の中で協議し、学びを深めていきました。
対象者の振り返りを紹介します。
・授業では生徒の様子を丁寧に見取り、個々の生徒にあった声かけをしていきたい。
・他の先生の授業を参観し、どの生徒に気を配っているか、どのような声かけをしているか参考にしていきたい。
・生徒指導やいじめ対応などは、一人で対応せず、学年団、学校全体で対応するようにしたい。
・日々の学校生活で具体的な事例と向きあうことで、この研修の内容を深めていきたい。
このように、対象者が研修を日々の実践にどう生かしていくか真剣に考える様子がうかがえました。今後も先輩教員に学びながら、めざす教師像へ向けて実践を積み上げていってほしいと思います。
4月26日に、本年度1回目の中堅教諭等資質向上研修を実施しました。中堅教諭等資質向上研修では、広い視野から学校運営に積極的に参画するミドルリーダーとしての基礎力の向上をめざします。
研修講師の愛媛大学露口健司教授から、学校組織の活性化のポイントとして示されたことは、次の5つでした。(1)冗長のコミュニケーション(2)目標の共有化(3)感情の共有(4)相互支援(5)チーム効力感の形成
皆様の学校ではいかがでしょうか。
また、『一流のリーダー』とはどのようなリーダーなのかを考えることをとおして、「ミドルリーダーとして様々な場面でつなぐことを意識して取り組みたい」「安心感のある職場づくりに寄与できるよう実践する」など、ミドルリーダーとしての自身の役割を具体的にイメージされたようです。
本研修の受講者が、学校組織の活性化を自らの課題として取組を重ねる中で、ミドルリーダーとしての資質能力を高められることを期待します。