ホタルイカには旋尾線虫の幼虫がいることがあります。この寄生虫は、皮膚疾患や腸閉塞を引き起こしますので、加熱または冷凍してから食べるようにしましょう。
旋尾線虫の特徴
幼虫は体長約10mm×体幅約0.1mmの糸くずのような細長い虫です。
症状
ホタルイカを生食後に、皮膚爬行症(ミミズばれ)や、嘔吐、腹痛、最悪の場合は腸閉塞の症状を呈する。
生きたまま摂取された旋尾線虫の幼虫が、消化管壁に進入しさらに腹腔から腹壁に至ることで症状を呈する。
予防方法
○生食をするとき
(1)マイナス30度で4日間以上、もしくはそれと同等の殺虫能力を有する条件で凍結すること。(同等の殺虫能力例:マイナス35度(中心温度)で15時間以上、またはマイナス40度で40分以上)
(2)内臓を除去すること。
生食以外の場合は、加熱処理(沸騰水に投入後30秒以上保持、もしくは中心温度で60度以上の加熱)を行うこと。
○生食以外のとき
加熱処理(沸騰水に投入後30秒以上保持、もしくは中心温度で60℃以上の加熱)を行うこと。
参考
厚生労働省通知
「生食用ホタルイカの取扱いについて」