樗谿公園(おうちだにこうえん)
旧藩主にゆかりがあり、因幡東照宮ともいわれた樗簸神社の神苑を公園にしたものです。山に囲まれ、小鳥がたくさんいます。いろいろな景色が楽しめるコースとして多くの人たちに親しまれています。
樗谿神社(おうちだにじんじゃ)
鳥取藩主池田光仲候により慶安3年(1650年)に建立されたもので、日光東照宮の分霊が祀られています。桃山風の美しい装飾が施された本殿、唐門、拝殿、弊殿は国の重要文化財に指定されています。
太閤ヶ平(たいこうがなる)
1581年に、後の関白秀吉が鳥取城を攻めたとき、本陣を築いたところです。いくつかの登山道があり、ハイキングに適しています。また、「鳥取城跡附太閤ヶ平」として国の史跡に指定されています。
久松山(きゅうしょうざん)
標高263mで、戦国時代から江戸時代にかけて鳥取城がありました。原生林におおわれたこの山には野鳥や昆虫がたくさんいます。ふもとには久松公園や仁風閣、県立博物館があります。
鳥取城跡(とっとりじょうせき)
天文14年(1545年)布施天神山の城主山名誠通の築城に始まると言われています。天正9年(1581年)羽柴秀吉(後の豊臣秀吉)との戦いに敗れた際、落城しました。その後、因伯二国を治める鳥取池田家の居城として明治初年まで存続しました。国の史跡に指定されています。
摩尼寺(まにじ)
承和年間(834~848)に創建された天台宗の古刹で、慈覚法師が開山しました。信仰の中心は、寺堂のところから数百メートル登った奥の院とよばれるところにある山頂の巨巌、鎖をにぎって岩上によじ登ると眼下に砂丘、遠くかすむ山野、池川、大自然の景観が壮大に広がります。
久松山周辺に見られる動植物
久松山を特徴づける特異的な種としてアラカシ、アベマキ、モミがあげられます。特にアラカシは瀬戸内側の地域など花崗岩地の暖帯域に多く、山陰地方にはあまり分布していません。土砂が薄く、岩が露出する久松山の地形が瀬戸内の分布域の地形に似ているため、この地形にアラカシが適応し、成長してきたと考えられます。
昆虫も非常に多くの種類が生息し、チョウ類約84種、ガ類約200種、甲虫類約300種、セミ7種、クモ類約120種が確認されています。
1933年には久松山で新種のチョウが発見され、和名であるヒサマツミドリシジミは「久松」を「ひさまつ」と読み替えてつけられました。。
この地図は、建設省国土地理院長の承認を得て、同院発行の2.5万分の1地形図を複製したものを転写したものです。(平9 中複、第99号)
上記地図のPDFデータ(2351KB)