隣県や県内の野鳥から鳥インフルエンザウイルスが検出されたからといって、直ちに家庭等で飼育している鳥が感染するということはありません。清潔な状態で飼育し、ウイルスを運んでくる可能性がある野鳥や野生動物と接触させないようにし、鳥の排せつ物に触れた後には手洗いとうがいをしていただければ、心配する必要はありません。
飼育中の鳥を野山に放したり、処分するようなことはせず、冷静に対応下さいますようお願いいたします。
異常が見られた場合は、まずはかかりつけの獣医師に御相談ください。
エサ箱や水飲み場に野鳥を近づけないようにしましょう。
例えば・・・
- エサ箱や水飲み場は飼育小屋内又は室内に置く。
- エサを飼育小屋の外にこぼさない。
- エサや水はこまめに取り替える。
- 水は水道水を与えるようにし、野鳥が飛来する河川や池などの水は与えない。
野鳥や野生動物との接触を避けましょう。
飼養鳥と野鳥や野生動物との接触を避けるため、庭や池での放し飼いは自粛し、当分の間、飼育小屋内で飼育しましょう。また、野鳥や野生動物の侵入を防ぐため、飼育小屋の金網などの隙間、破れをネット等で塞ぎましょう。
こまめに清掃と消毒を行いましょう。
鳥を飼っている場所はこまめに掃除し、消毒を行いましょう。
飼育器具(給水容器、エサ箱等)も定期的に消毒を行いましょう。
消毒の方法
鳥インフルエンザウイルスは薬局等で市販されている消毒薬で容易に死滅します。
よく使用されている消毒液
- 消毒薬:塩化ベンザルコニウム(一般に「逆性石鹸」と呼ばれています。)
- 購入先:一般の薬局等で販売されています。
- 希釈濃度:200~500倍 (200倍・・・水20リットルに消毒薬100ccを加える。)
- 方法:噴霧器、ジョウロ等で、鳥小屋全体にかけてください。
※消毒は天候の良い日を選び、定期的に実施するよう心がけてください。
※使用に当たっては消毒の際は手袋等を使用し、使用説明書を必ず確認してください。
小屋周辺の地面や清掃した糞の消毒には,消石灰の散布が有効です。
- 消石灰:畑の土壌改良に使ったり、グラウンドに白線を引くのに用いられます。
- 購入先:農協、農業資材販売店、ホームセンターなどで販売されています。
- 方法:小屋周辺の地面にまいたり、糞にふりかけてください。
飼育小屋へのウイルスの侵入を防ぎましょう。
飼育小屋内は専用の靴(長靴など)に履き替え、飼育小屋の出入り口には、消毒薬を入れた容器を設置し、ブラシを併用して、靴底などをしっかり消毒しましょう。
飼養鳥類からの感染を予防しましょう。
- 口移しでエサを与えるのはやめましょう。
- 飼養鳥の世話をした後は必ず手を洗い、うがいをしましょう。
異常を認めた場合は、御連絡ください。
■ご自宅等で飼育されている愛玩鳥
異常が見られた場合は、まずはかかりつけの獣医師に御相談ください。
■動物園等での飼養鳥
日ごろから飼養鳥の健康観察を徹底し、もし異常を認めた場合はかかりつけの獣医師か最寄りの家畜保健衛生所又は総合事務所生活環境局(中部・西部)・鳥取市保健所生活安全課に御連絡ください。
※動物園等:複数の鳥類を飼養し、不特定多数の観覧者に展示する施設
異常とは
- 連続して死亡する。
- 一度に複数羽が死亡する。
- 複数羽が元気食欲がなくうずくまっている。 など
※鳥は生き物ですから、人と同じようにいつかは死んでしまいます。そして、その原因も様々で、鳥が1羽死んだからといって直ちに鳥インフルエンザを疑う必要はありません。
ただし、原因がわからないまま、鳥が次々に死んでしまったという場合には、その鳥に素手で触ったり、土に埋めたりせずに、かかりつけの獣医師と相談のうえ、なるべく早く最寄りの事務所又は家畜保健衛生所にご相談下さい。
東部地区
|
(家きん)鳥取家畜保健衛生所
電話 0857-53-2240 ファクシミリ0857-53-6352
(家きん以外)鳥取市保健所生活安全課
電話 0857-30-8551 ファクシミリ0857-20-3962
|
中部地区
|
(家きん)倉吉家畜保健衛生所
電話 0858-26-3341 ファクシミリ0858-26-8164
(家きん以外)中部総合事務所倉吉保健所
電話 0858-23-3149 ファクシミリ0858-23-4803
|
西部地区
|
(家きん)西部家畜保健衛生所
電話 0859-62-0140 ファクシミリ0859-62-0143
(家きん以外)西部総合事務所米子保健所
電話 0859-31-9320 ファクシミリ0859-31-9333
|
※家きん:鶏、あひる、うずら、七面鳥、ダチョウ、キジ、ホロホロチョウ
家きん以外:インコ、鳩 等家きん(上記の7種類)以外の鳥類