疾患に応じてそれぞれの専門の医師が対応し、最適な治療を提案致します
最新型手術ロボットを導入しています
令和元年11月より、上部消化管(食道・胃)に対する内視鏡下手術支援ロボットによる手術を行い、安定した手術実績を残しています。更に、令和3年4月より、下部消化管(直腸)に対するロボット手術も導入致しました。
当院では、Intuitive Surgical社製最新のda Vinci Xi Surgical System を導入し(図1)、より精密で患者さんに負担の少ない手術を心がけています(図2、3、4)。
鳥取に居ながらにして、世界でも最新の治療を受けていただいております。
図1:Intuitive Surgical社製
da Vinci Xi Surgical System
図2:ロボット手術による食道癌手術
図3:ロボット手術による胃癌手術
図4:ロボット手術による直腸癌手術
最新の内視鏡外科手術
当院には、内視鏡技術認定医が常時3名在籍しています。より進歩する外科手術用内視鏡システムに対応するべく、4K画質による精密な画像での内視鏡手術、また、IR(赤外光)観察システムを用いた質の高い手術に取り組んでいます。
様々な臓器の早期癌、進行癌に対して積極的に腹腔鏡あるいは胸腔鏡手術を行っています。現在、食道癌に対し、通常の胸視下手術のほか、縦隔鏡による患者さんにより負担の少ない手術も導入しています。また、肝臓の高難度腹腔鏡手術にも取り組んでいます(図5、6)。
図5:ICG蛍光法を用いた、
腹腔鏡下肝切除での区域同定
図6:ICG蛍光法を用いた、
肝硬変患者さんの肝がんの描出
治療を諦めません!
高度進行胃癌に対して化学療法と手術を組み合わせて、治療のチャンスをはかります。一方で、温存出来る胃は、可能な限り残すよう努めています。
また、進行下部直腸癌に対する術前化学放射線療法+肛門温存手術も行っています。
肝胆膵領域では、他院では治療困難な疾患も、手術のほか、内科及び放射線科などとも連携して、可能な限り最善の治療法を検討致します。
重症体幹部外傷、緊急手術例では最良の外科治療と集中治療を組み合わせたチーム医療で救命に努めます。
診療内容
上部消化管
食道癌、胃癌、胃粘膜下腫瘍、食道良性疾患、十二指腸腫瘍
下部消化管
大腸癌(直腸癌含む)、肛門癌、小腸腫瘍、炎症性腸疾患
肝胆膵
肝臓癌、転移性肝腫瘍、胆管癌、胆嚢癌、膵臓癌、膵内分泌腫瘍、胆石症、脾疾患
一般外科
鼠径ヘルニア、腹壁瘢痕ヘルニア
小児外科
新生児疾患、小児泌尿器疾患、鼠径ヘルニア、臍ヘルニア、停留精巣、腸重積、急性虫垂炎
救急外傷外科
体幹部外傷、急性腹症、急性汎発性腹膜炎、軟部組織感染症、外科系集中治療
手術業績
手術件数(2022年1月~12月) ()内はロボット手術件数
食道疾患
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15件(11件)
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胃疾患
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67件(25件)
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肝疾患
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19件
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胆道疾患
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116件
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膵疾患
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13件
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脾疾患
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2件
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小腸・結腸疾患
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176件
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直腸・肛門疾患
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46件(25件)
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ヘルニア
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70件
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小児関連
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80件
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その他
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168件
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総計
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772件
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メッセージ
外科・小児外科では、消化器癌(食道癌、胃癌、大腸癌、肝臓癌、胆管癌、膵癌など)を中心に、良性疾患(胆のう炎、ヘルニア、虫垂炎など)にも対応しています。外科は、上部消化管(食道、胃)、下部消化管(小腸、結腸、直腸)、肝胆膵の3分野でそれぞれの専門医が対応し、高度な専門的治療を提供しております。また、小児外科は鳥取県東部地区唯一の専門医が在籍しており、小児の特殊な疾患への対応も可能です。救急外傷外科は鳥取県唯一のAcute Care Surgery認定外科医、外傷専門医が在籍しており、豊富な手術経験から最善の外科治療を提供します。
癌治療に関し、近年、内視鏡手術など体にやさしい手術(低侵襲手術)が、術後の早期回復、早期社会復帰に貢献するのみならず、術後の体力の低下を抑えることで癌の治療成績も改善することが報告されており、積極的に取り組んでおります。
更に、化学療法、放射線療法、手術を組み合わせた集学的治療を積極的に行い、治療成績の向上を目指しています。