断らない救急の実践による地域の救命率向上と、
後遺症軽減を目指した救命医療が我々の使命です


救急集中治療科とは

 2021年4月に新設された「救急医療」と「集中治療」を生業とする科です。
 全国でも屈指の救命救急センターである公立豊岡病院但馬救命救急センター(兵庫県豊岡市)と人事、診療を密に連携し、標準的な救急医療は勿論、最先端の集中治療も提供します。
 院内各科、メディカルスタッフと協力・協働し、質の高い救急集中治療を実践しています。

診療内容

診療概要

対応時間 24時間対応
対象患者 救命医療を必要とする救急患者、集中治療を必要とする院内外の患者
受診方法 他の医療施設ならびに救急搬送組織からの依頼に対応して、当センターが受諾する患者を診療する。 WALK IN患者も必要に応じ対応する。
院内各科からのコンサルト、紹介に応じ診療する。
診療内容 (鳥取県立中央病院地域密着・全次対応救急科専門医研修プログラムより)
・様々な傷病、緊急度の救急患者に、適切な初期診療を行います。
・複数患者の初期診療に同時に対応でき、優先度を判断します。
・重症患者への集中治療を行います。
・他の診療科や医療職種と連携・協力し良好なコミュニケーションのもとで診療を行います。
・病院前救急診療(ドクターヘリ、消防防災ヘリなど)を行います。
・病院前救護のメディカルコントロールを担当します。
・災害医療(DMAT派遣など)において指導的立場を発揮します。
・救急診療に関する教育指導を行います。
・救急診療の科学的評価や検証を行います。
・プロフェッショナリズムに基づき最新の標準的知識や技能を継続して修得し能力を維持します。
・救急患者の受け入れや診療に際して倫理的配慮を行います。
・救急患者や救急診療に従事する医療者の安全を確保します。

規模

病床数
救命救急センター 16床(陰圧個室含む)
集中治療センター ICU 4床 HCU 12床
他、必要に応じた一般病棟の利用

規模3府県(兵庫・京都・鳥取)ドクターヘリ協力病院

ドクターカー(ラピッドレスポンスカー)基地病院(予定)

施設認定

救急科専攻医プログラム基幹施設
日本救急医学会 救急科専門医指定施設
日本集中治療医学会 集中治療専門医研修施設(申請中)
日本外傷学会 外傷専門医研修施設(申請中)
日本急性血液浄化学会指定施設(申請中)
日本腹部救急医学会教育医制度認定施設(申請中)
ドクターヘリ

 

診療実績

 日々の活動内容など、但馬救命救急センターと共同で運用するSNSをご参照下さい。
  FACEBOOK PAGE : http://www.facebook.com/TECCMC

メッセージ

救急集中治療科医師
 2021年4月1日より新たな体制で診療を開始しました。救急対応、重症対応を専門とした救急集中治療医が、24時間、365日救急車応需、他院からの転医依頼などに対応いたします。鳥取県東部・中部唯一の救命救急センターとして、緊急手術対応、重症患者対応、集中治療対応を各専門科と協働し一貫して行います。遠慮無くお問い合わせください。また、3府県ドクターヘリ事業の協力病院として、病院前から根治的治療、集中治療、退院後の外来通院までをカバーする救命救急センターのスタイルをとっています。尚、WALK IN外来は初期研修医および各科医師の協力の下、救急集中治療医がバックアップを行い救命救急センターで診療を行いますが、緊急度、重症度に応じた診療を行いますので、長時間の待ち時間が生じることがあることをご了承いただきます。
 急性期治療の後には地域の病院に転医あるいは院内各科に転科をお願いすることもあります。救命救急センターおよび集中治療センターの空床確保のためにも、ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。
診療
 地域の皆さん、関係医療機関、医師会の先生方と連携をとり、また支えられながら、救命救急センターおよび集中治療センターの運営を行う所存で御座います。地方でも都会と同じ、いやそれ以上の救急医療、集中治療が受けられるよう、我々は日々研鑽しております。今後ともご指導、ご鞭撻を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。

 


小林 誠人

(部長)1994年卒
専門分野 救急医学、集中治療学(特に敗血症、急性血液浄化療法、モニタリング)、救急・外傷外科学、病院前救急医療学、災害医学、医学教育
所属学会
資格
  • 日本救急医学会 指導医・救急科専門医・評議員
  • 日本集中治療医学会 専門医・評議員
  • 日本外科学会 指導医・専門医
  • 日本外傷学会 外傷専門医・評議員
  • 麻酔科標榜医
  • 日本航空医療学会 認定指導者・理事・評議員
  • 日本腹部救急医学会 腹部救急教育医・評議員
  • 日本急性血液浄化学会 認定指導者・評議員
  • 日本shock学会 評議員
  • 日本災害医学会 評議員
  • 日本臨床救急医学会 評議員
  • 日本AcuteCareSurgery学会 認定外科医・評議員
  • 日本病院前救急診療医学会 評議員
  • 社会医学系指導医・専門医
  • 日本救急医学会 近畿地方会幹事
  • 日本集中治療医学会 近畿地方会評議員
  • 日本熱傷学会 近畿地方会世話人
  • 但馬地域メディカルコントロール協議会顧問
  • 鳥取県メディカルコントロール協議会委員
  • 京都大学医学部 臨床准教授
  • 日本DMAT隊員・統括DMAT
  • 臨床研究指導医
  • 日本臨床外科学会
  • 日本消化器外科学会
  • 日本臨床疫学会

後藤 保

(部長)2008年卒
専門分野 救急医学、集中治療学、小児救急集中治療学、一般小児科学
所属学会
資格
  • 日本小児科学会 専門医・認定小児科指導医
  • 日本救急医学会 救急科専門医
  • 日本集中治療医学会 専門医
  • 日本航空医療学会 認定指導者
  • 日本DMAT隊員
  • 臨床研修指導医
  • PALSインストラクター
  • PFCCSインストラクター
  • 日本小児救急医学会
  • 日本小児集中治療研究会
  • 日本外傷学会

橋本 恭史

(医長)2012年卒
専門分野
所属学会
資格
  • 日本内科学会 認定医
  • 日本集中治療医学会
  • 日本救急医学会
  • 日本プライマリ・ケア連合学会

萩原 尊礼

(副医長)2018年卒
専門分野 救急・集中治療
所属学会
資格
  • 日本救急医学会
  • 日本IVR学会

堀田 康文

(医師)2019年卒
専門分野 救急集中治療
所属学会
資格
  • 日本救急医学会

下原 輔

(医師)2020年卒
専門分野 救急医療
所属学会
資格
  • 日本救急医学会

梅木 真奈

(医師)2021年
専門分野
所属学会
資格
  • 日本外科学会

宗村 佑人

(医師)
専門分野
所属学会
資格

重本 凡

(医師)
専門分野
所属学会
資格


地域のこども達とご家族の安心・安全のために


「こどもの重症患者は、内外因問わず診療します!」

 病気(内因性疾患)の診療が得意な小児科医と、外傷(外因性疾患)の診療が得意な救急医のそれぞれの特徴を併せ持つのが小児救急集中治療医です。特に、重篤な状態のお子さんの呼吸や循環の管理、鎮静・鎮痛などを含めた全身管理を得意としています。こどもの重症患者は内外因問わず迅速に対応し、速やかに全身状態を立ち上げて安定化させます。


「チーム医療の要となります!」

 こどもの救急集中治療は、小児科を中心に多くの診療科が関わります。その中で、小児救急集中治療医は関係各科の間をつなぐ要となり、チーム一丸となって目の前の重症のこどもに最善の医療が提供できるように全力を尽くします。


「予防医学にも取り組みます!」

 日本の小児救急の父である市川光太郎先生の「小児救急医療の本質は軽症疾患を軽んぜず、重症化させないことが第一義である」の教えのもと、小児科と連携して軽症、中等症のうちに迅速に対応して重症化の予防を目指します。また、救命の連鎖の第一歩は発生予防であることをふまえ、ご家庭での事故や怪我などに際しては、再発予防のための対策などもご家族さまと一緒に考えさせていただければと思います。


診療内容

こどもの疾患全て(病気、怪我、中毒など含む)


メッセージ

 2021年4月より鳥取県内の医療機関で初めて小児救急集中治療科が設置されました。名前の通り、小児科と救急集中治療科と密に連携を取りながら、内外因問わずお子様の診療を行って参ります。お子様のお怪我などは当科で対応させていただきますので、ぜひご相談ください。呼吸や循環などの全身状態が悪いお子様は、小児科と連携して初療から対応させていただきます。その他、お子様のことでどこに受診してよいかわからない時はまず当科にご相談ください。初期対応後、適切な専門医と連携して治療に当たらせていただきます。また、当院で対応できない疾患は、専門医療機関(鳥取大学、岡山大学、兵庫県立こども病院など)と連携し、必要時は機を逃さず迅速に施設間搬送を行わせていただきます。
 地域のお子様とそのご家族の安心・安全に寄与できるよう尽力して参ります。よろしくお願い申し上げます。

 

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