意識や痛みを取り、
安心安全な手術治療を提供します
安全な麻酔管理を行います
麻薬や神経ブロックによって術後の痛みのコントロールを行います。
予定手術だけでなく、緊急手術にも対応致します。
より多くの患者さんに対応できるようになりました。
新病院は手術室が7室から10室に増えました。
人工呼吸管理のための各種気道確保デバイスを取り揃えています。
超音波診断装置を用いて神経ブロックや心臓手術時の循環管理を行っています。
診療内容
麻酔科とは(一般の方へ)
手術時の麻酔を担当します。
大きな手術では局所麻酔だけで長時間耐えることは難しいので、全身麻酔を行います。全身麻酔がかかっている間は意識がなくなり、自分で呼吸をすることが難しくなります。また、麻酔をかけることによって血圧が下がりやすくなります。手術自体も出血や臓器の機能低下を起こす可能性があります。その間の呼吸管理や循環管理を行い、患者さんの命を守るのが麻酔科の役割です。手術後早期の傷の痛みに対しても麻薬や硬膜外麻酔、神経ブロックなどの局所麻酔薬を使用して対処します。
手術を受ける患者さんは手術を受ける部位のみならず、全身に影響を与える合併症を持つ方も多くみられます。術前診察や術前検査で手術を受ける患者さんの合併症や問題点を把握し、手術中から手術後の管理に生かします。
診療実績
2022年1月~12月 |
麻酔科担当症例数 |
2,961例 |
うち緊急手術 |
362例 |
65歳以上の高齢者 |
1,484例(約半数が高齢者です) |
平日は1日に10例前後の麻酔を担当しています。
高齢者の持つ様々の合併症にも注意しながら麻酔管理を行っています。
メッセージ
手術を受けられる方へ
手術は病気やけがの治療のためには不可欠な医療行為ですが、反面体を傷つける要素も少なからずあります。なるべく安全に手術を受けていただくために病院側の安全管理はもちろんですが、患者さん自身ができることもいくつかあります。
- 禁 煙:
- 喫煙は呼吸器合併症を起こしやすくなります。手術前は禁煙に心がけましょう。
- 歯磨き:
- 麻酔のときの人工呼吸で誤嚥性肺炎を起こすことがあります。歯磨きをして口腔衛生を保つことで誤嚥性肺炎のリスクが減らせます。
- 呼吸器感染症:
- 手術の直前に呼吸器感染症にかかると手術時に呼吸器合併症を起こしやすくなります。
- 気管支喘息:
- 喘息発作が頻繁に起こっている状態では呼吸器合併症を起こしやすくなります。
- 肥 満:
- 肥満は手術自体を困難にします。麻酔においても人工呼吸管理等に影響を与えます。
- 糖尿病:
- 糖尿病のコントロールが悪いとせっかく手術をしても傷が治りにくくなったり、手術部位の感染を起こしたりします。日頃の血糖コントロールが重要です。
実習について
当院ではすべての研修医が麻酔科研修を行い、点滴や輸液療法、人工呼吸管理を身に着けています。
救急救命士の気管挿管実習も受け入れています。
地域の医療の未来を担う人材の教育を行っています。