平成元年、鳥取県ではじめて
当院に形成外科が開設されました。
専門医が多種多様な疾患に対応しています
以来、当科では体表に異常を認める先天性疾患、後天性疾患、再建外科を主に診療しています。当科の経験した体表に異常を認める疾患の診療内容は多種多様にわたります。
診療内容
1. 先天性疾患
- 皮膚の先天異常:母斑(ほくろ)、血管腫など
- 頭蓋・顔面:先天性頭皮欠損、顔面裂、鼻の先天異常など
- 眼瞼:先天性眼瞼下垂、眼瞼内反症など
- 耳介:小耳症、埋没耳、耳瘻孔など
- 口唇・口蓋:唇裂口蓋裂など
- 頚部:先天性頚嚢胞など
- 躯幹:乳房の先天異常、副乳、臍ヘルニア、尿道下裂など
- 四肢:多指症、合趾症、巨趾症、弾発指(ばね指)など
2. 後天性疾患
- 外傷:顔面軟部組織損傷、顔面骨骨折、熱傷、化学熱傷、電撃傷、放射線障害、四肢の骨・軟部組織損傷、切断指など
- 皮膚および皮下疾患:粉瘤に代表される良性皮膚腫瘍、皮膚がん、軟部腫瘍、瘢痕、瘢痕拘縮(瘢痕による引きつれ)、ケロイド、末梢動脈性疾患、末梢静脈性疾患、蜂窩織炎、壊死性筋膜炎、腋臭症など
- 難治性潰瘍:褥瘡、糖尿病性足潰瘍など
- 後天性眼瞼下垂、後天性眼瞼内反・外反症
3. 再建外科
- 頭頚部:舌がん、咽頭がん、食道がん切除後の再建手術、有茎腸管のスーパーチャージ
- 顔面神経麻痺:静的・動的再建
- 躯幹:胸壁再建、腹壁再建
- 乳房再建
- 臀部再建、陰部再建
- 四肢:上肢の再建、下肢の再建
手術業績
メッセージ
日本形成外科学会では形成外科領域の多種多様な治療に対応できる専門医・指導医の認定資格制度を設けており、当科でも専門医が担当しています。他科と連携したがん治療における再建では、マイクロサージャリーの技術を使った再建術も行っています。但し、美容外科に関連した治療は行っておりません。