議案第1号 |
平成20年度鳥取県立高等学校募集生徒数について |
高等学校課長 |
議案第1号平成20年度鳥取県立高等学校募集生徒数についてでございます。おはぐりいただきまして、昨年の12月19日の教育委員会で平成20年度県立高等学校の学科改編等についてお諮りしまして、決定をしたものを反映したものでございます。1ページの鳥取商業高校は英語科の募集停止で38名減。それから、鳥取工業高校建築工学科というのがございますが、これは建築環境科と都市環境科を再編して、新たな学科を設けたものでございます。それから、ページの下から2行目の倉吉総合産業高校の商業学科のビジネス科というのがございますが、これは会計システム科と情報処理システム科を再編して、1学科にいたしました。それが前年度との変更点でございます。募集生徒数は、全体としてはこの表のとおりでございます。以上です。 |
委員長 |
はい。何かご質問等がありましたらお願いします。委員、はいどうぞ。 |
委員 |
学科の次に科の名前が、いろいろ書いてありまして、前回も申し上げたような気がするんですが、例えば、工業系の学科とか、家庭科系の学科、私のようなものが見ても、内容の違いがぴんと来ないものがあるんです。全県1学区で募集するような形になってきている時に、子どもや保護者が、近くの学校であればいろいろ交流もあって分かるでしょうけれども、地区が変わったりしますと、どうなんでしょうか。例えば、鳥取工業高校、今度は分かりやすくなるんですけれども、倉吉産業高校は機械システム、電気システムと書いてありますね。システムが付くのと付かないのは当然概念が違いますから違うはずなんですけれども、俺はシステムをやろうとか、システムのない方が良いとかというようなことが分かるんですかね。あるいは、米子工業の方は、また、鳥工スタイルになっていて、その中のコースで環境化学コースというのがあります。環境化学は「ばけがく」の化学になるんですが、名称で都市環境の中の環境化学というものは、どういうことなのか、少しぴんとこない。それから家庭科系についてもいちいち申し上げませんけれども、何かまぎらわしいというか、違いが鮮明でない。あまり違わないのであれば、同じにした方が分かりやすいんじゃないかと思うんですけれども。ずいぶん、良く整理されてきてはいると思いますが、どうなんでしょうか。そういう問題は、ないんですか。 |
高等学校課長 |
さっき、お話しがありました米子工業は、前の再編の時に非常に長いカタカナ名でしたが、分かりやすくということで、もう1度、機械科とか電気科とかというような方に戻しました。それから、機械システムとか電気システムとかは、機械、電気の流れを組みながら新しい教育内容も入れたということで、学科名を工夫してきています。どこが違うのかというと、カリキュラム上の、例えば、取れる科目に新しい科目を入れて新しい内容が入ってきたとか。そういうことで変更してきている。それぞれの学校の独自性といいますか、科名も検討してきていると。中学生に対しては、『輝け夢』という中学校2年生全員に配布する資料がございますので、それで説明しているところです。 |
委員 |
特に、評判が悪いとかはないんですね、中学校からは。 |
高等学校課長 |
そうですね、だんだん定着はしてきているという具合には思います。 |
委員 |
そうですか。 |
教育長 |
工業のように、非常に分かりにくいものは、分かりやすくしようということで変えましたので、後はシステムという言葉が入ってどういうふうに違うのかっていうことも、科目に少し新しいものが入っていたりして、独自性もありますので、あんまり一律に、同じものには出来にくいなあというところもあります。なるべく、きちんと1年生に分かるように、『輝け夢』を初めとして説明をしていくということであります。 |
委員 |
では今後とも、研究をしていただきますように要望になります。 |
委員長 |
これは流行的なものがありますね。文部科学省が大学レベルでというか、ある時期までカタカナは一切駄目だったんですね。ある時期から良くなったら、わあっとカタカナが増えてきて、またゆり戻しのような形で。委員がおっしゃったように、もうちょっと分かりやすくしようというのがあるみたいですね。本当は中身とタイアップしていないといけないんだけれども、どちらかというと、そうした流行に対応しようという感覚が強いようにも思います。 |
教育長 |
向かってくる生徒たちにアピールしやすいようなという意味合いがどうしてもあるんですね。 |
委員長 |
そういう意味合いもあるような気がしますね。他にいかがでしょうか。よろしいですか、では、議案第2号をお願いします。 |
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議案第2号 |
鳥取県立学校管理規則の一部改正について |
高等学校課長 |
議案第2号は、鳥取県立学校管理規則の一部改正についてでございます。ページをめくってください。先程、議案第1号で平成20年度鳥取県立高等学校募集生徒数について決まりましたものを反映しまして、各学校の収容定員を改める改正でございます。2ページをご覧いただきますと、改正前と改正後がございますが、例えば、1番上の鳥取西高校、改正前は1,040人とありましたが、1,000人ということで、平成19年度に学級編をしておりますのでその学年進行で生徒数が減っていきます。収容定員は1年~3年まで全体の定員でございますので、それを減らしていっているものでございます。それから、1つ飛びまして、鳥取工業高校、先程ありましたが、建築環境科と都市環境科、それを再編しまして、建設工学科を新たに作りましたので、建設環境と都市環境は定員が減り、建設工学科に定員が生まれるという格好になります。以下、同じような形で改正するものでございます。以上です。 |
委員長 |
はい。何かご質問はありますでしょうか。トータルの収容定員っていうのは、全高校合わすと、どこか出ていますか。 |
高等学校課長 |
この表の中にはございませんね。 |
委員長 |
どれぐらいの増減があるかというのを、ちょっと知っておきたいです。新1年生だけでも、どれぐらい減になりますか。 |
高等学校課長 |
はい、114名。3学級減と |
委員 |
中央育英高校なんですけれども、4月1日からの施行ですから、これで先程の募集もするわけで、新学科名でしないといけませんね。 |
高等学校課長 |
中央育英高校ですか。 |
委員 |
全部そうですけれど。その中央育英のところを見ますと、普通科と体育学科というのがあって、体育学科のスポーツ科学科ということで、今度募集しないといけないわけですね。 |
高等学校課長 |
はい。スポーツ科学科というのと、普通学科の普通科というのがございましたが、以前、スポーツコースという格好で普通科の中にコースがあって、その形に戻すということでスポーツ科学科は募集を停止しておりますので、定員が80から40に減っております。 |
教育長 |
今度は3年生だけが残る。 |
委員 |
3年が残っている部分だけ、ここに載っているという形。では、これで募集するわけではないですね。 |
教育長 |
そうですね。 |
委員 |
はい、分かりました。 |
委員長 |
他はいかがでしょうか。では、よろしいですか。以下、報告事項です、順次行きます。報告事項のア、お願いします。 |
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報告事項ア |
平成20年度鳥取県立高等学校入学者選抜検査内容及び推薦入学者選抜募集人員について |
高等学校課長 |
報告事項アは、平成20年度鳥取県立高等学校入学者選抜検査内容及び推薦入学者選抜募集人員についてでございます。これは本年度、5月17日の教育委員会で決定していただきました平成20年度鳥取県立高等学校入学者選抜方針に基づきまして、実施するものでございます。1ページをお開きください。これが全校の学科別募集生徒数と、それから、その中の推薦入学の募集人員等でございます。 |
4ページの後に資料というものを付けておりますが、変更点をここに抜き出しております。2番、昨年度との変更点ということで、鳥取商業から(3)倉吉総合産業までは、先程の募集停止、あるいは、学科改編絡みで変更になったものでございます。(4)の米子西高校は、推薦入学の募集人員を16人から30人ということで増やしておりますが、これは志願者が多いということで、その実態に合わせて枠を増やすものでございます。それから、5番目の米子高校は、76人から50人ということで26人減でございますが、米子高校につきましては、近年推薦入試の志願者が50人前後ということで、それに合わせて推薦枠を小さくするものでございます。それから、米子工業高校は、従来、1学科15人という格好で募集をしておりましたが、推薦入試で意欲の高い生徒を採りたいということで19人まで、各学科4人ずつで増やすということでございます。1番下の※に書いておりますが、募集人員は、2分の1という基準がございますが、八頭高校の普通科体育コースは、定員の80%推薦で募集するということにしております。以上でございます。 |
委員長 |
ご質問等ありましたら、お願いします。よろしいですか。次、報告事項のイ、お願いします。 |
報告事項イ |
読書フェスティバルのテーマ及び講師等の決定について |
家庭・地域教育課長 |
それでは、報告事項イです。読書フェステバルのテーマ及び講師等の決定についてということでご報告させていただきます。おはぐりいただきまして、1ページと2ページを用意させていただきました。全体の企画といたしましては、2ページの方でご覧いただければと思いますが、今年の読書フェスティバルを12月15、16日に開催させていただこうと準備を進めているところです。昨年は単県の事業でございましたが、今年は、国の補助事業、委託事業をいただきまして、少し規模を拡大いたしまして、当日は日本海新聞社が開催されます絵本ワールドと共催という形で少し大きなイベントにしたいと思っております。県民文化会館の大ホールでしますけれども、梨花ホール主催の項目が決まりましたのでそのことにつきまして、1ページでご報告をさせていただきたいと思います。テーマとしては、「本とのであい ひろがれ想像力」ということで12月15日、16日で開催いたします。梨花ホールの大きなイベントの15日分は、林望さんを招聘いたしまして、講演会を開催していただこうと考えております。林さんは、まだ演題調整中でございますが、古典に親しむという、今1番自分として興味があり、皆さんにも発信をしたい項目で、お話をいただいているところです。題目については、今後、具体的に調整していこうと思っております。それから、演劇につきましては、16日に劇団「あとむ」に決定いたしました。「あとむの時間はアンデルセン」ということで子どもたちに向けて、皆さんには広く見ていただけるような演劇を用意していただこうと思っているところでございます。当日は読み聞かせや、発表等のワークショップについても計画中でございまして、それぞれ詳細が決まりました都度報告をさせていただきたいと思っております。以上です。 |
委員長 |
はい。ご質問ありますでしょうか。 |
委員 |
このどれぐらいの人数を集めるという計画ですか。 |
家庭・地域教育課長 |
それぞれ梨花ホールが、1,200人規模でございますので、両日とも1,000人程度の集客を期待して、全体では、3,000人ぐらいというふうな気持ちではおります。 |
委員 |
これは東・中・西と、順番に回っているフェステバルですね。 |
家庭・地域教育課長 |
そうですね。今年は東部で、全国で4県認定になった事業でございまして経費も1,000万をいただくことが出来ましたので、十分なことをさせていただいて、NPOなり、団体の方々にも十分な力を発揮していただけたらというふうに思っているところです。 |
委員 |
啓発活動を是非勧めていただいて、西部のほうからも行く気持ちになれるような啓発活動をよろしくお願いいたします。 |
家庭・地域教育課長 |
はい、分かりました。 |
委員長 |
よろしゅうございますか。では、報告事項のウ、お願いします。 |
報告事項ウ |
平成19年度優良PTA文部科学大臣表彰について |
家庭・地域教育課長 |
では、続きまして、報告事項のウ、平成19年度優良PTAの文部科学大臣表彰につきまして、ご報告させていただきます。1枚めくっていただきまして、優良PTA文部科学大臣表彰につきまして、今回は3校推薦をさせていただいておりますが、そのうちの高等学校の表彰について結果をいただきましたのでご報告させていただきます。表彰の主旨としては、優秀な実績を上げているPTAということで、今年は倉吉東高等学校の育友会に決まりました。功績概要といたしましては、ここにお示ししていますとおり、人権教育の推進でありますとか、街頭指導、挨拶運動の実施、育友会ブログを通じた情報共有と情報発信、携帯電話のフィルタリングの啓発活動、学校行事の強歩での支援、「大人(おせ)の一言」という講演会も実施、また、保護者と一緒に大学見学の開催もしておられます。特に、このブログを通じた情報共有につきましては、PTAのホームページに年間10万件のアクセスがあり、全国でも非常に注目をされたということを聞いております。表彰につきましては、そこに少しありますけれども、8月24日にさいたまに行っていただきまして、表彰を受けていただくという流れになっています。以上です。 |
委員長 |
よろしゅうございますか。はい、どうぞ。 |
委員 |
この前、委員さんから聞いたのはこの分ですか。とてもすばらしい活動をしておられるPTAの報告があったというお声は聞きました。この内容は、ホームページで公開されていますか。 |
家庭・地域教育課長 |
はい。ホームページで、皆さん見ていただくことが出来ます。 |
委員 |
とてもすばらしい活動だそうですので、ぜひ見てみたいです。 |
家庭・地域教育課長 |
保護者からも、なかなか子どもたちからは、学校の様子が聞けないし、そこで学校の様子が良く分るようになったと報告があったと書いておられる方が言っておられました。 |
委員長 |
はい。報告事項のエ、お願いします。 |
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報告事項エ |
第2回「とっとり弥生の王国の謎を解く」論文・アイディアの入賞者について |
文化課長 |
報告事項のエです。第2回「とっとり弥生の王国の謎を解く」論文・アイディアの入賞者についてご報告いたします。県内の弥生時代の遺跡とか遺物に広く関心を持っていただくという目的で、第2回論文・アイディアを募集しております。第1回と今回違うところは、アイディア部門を一般部門と、小中学生部門に分けているところで、応募条件で、2の方を見ていただきますと、論文部門では、テーマ設定として、交流ということをテーマにしております。アイディア部門では、1、2、3と謎を3つを掲げまして募集をいたしました。応募数につきまして、そこに記載されてるとおりでして、論文につきましては17作品、アイディアについては、一般が75作品、小中学生が174作品ということで、県内の小学校からも、学校として頑張っていただき沢山集まっております。入賞者の方は、1の方に記載しておりますけれども、論文の1、2、3席が、大阪府の方、愛知県の方、滋賀県の方、佳作の方も残念ながら県内の方は含まれておりません。中には、昨年の第1回の時も出されて佳作に入っておられる方とか、あるいは席に入っておられた方等もおられました。アイディア部門では、入賞が、そこに4名というふうに記載しておりますが、作品としては2作品入賞になっております。それから、アイディアの小中学生部門では、中学生では県外、三重県と大阪府の中学生が入選。それから小学生は、県内はなんとか佐治の小学校と米子の中学校、合わせて計13名であります。これらの方々につきましては、4番に書いてありますけれども、10月14日に予定しております文化シンポジウムで表彰をいたしたいと思っております。以上です。 |
委員長 |
はい。何かご質問等ありますか。 |
教育長 |
私も審査員として読みました。面白かったです。確実論文じゃなくて、アイディアを楽しんで書いてらっしゃるなというのが分かって面白かったですけど。 |
委員長 |
どういう意味ですか、アイディア部門というのは。 |
教育長 |
アイディア部門というのは、例えば、遺跡の跡に三角建物を建てたような跡が残っていまして、普通は、四角だとかなんですけど。三角になっているのはなんでだろうね。これは、何の為に使った建物なんだろうね。それを、皆さんアイディアを出して推測してみてくださいねっていうようなものですよね。それから、琴の側版に5匹の動物の絵が書いてあるので、これは、何の動物だろうねとか。想像力を出す、働かす、アイディアを出す、そんなふうな感じですね。3つの中から好きなの謎を選んで出していただくんですね。 |
委員 |
一作品の文字数はどれくらいなんですか。結構長編というか。 |
教育長 |
そんなことはないです。 |
文化課長 |
原稿用紙、20枚以内ということで。論文に関しては。 |
委員 |
大体20枚程度ということで出てくるんですか。 |
文化課長 |
若干短めのもありますけども、大体、20枚に近いぐらい。 |
委員 |
小中学生さんは。 |
教育長 |
アイディアは、短いですね。 |
文化課長 |
アイディアの方は5枚ぐらい。限度が大体5枚程度。 |
委員 |
じゃ、皆さんしっかり書いてこられるんですね。 |
文化課長 |
アイディアに関しては、簡単に数行で。 |
教育長 |
数行でというのもありますね、小学生では。2、3行か、4、5行ぐらいで。絵を書いたりするのもありましすしね。いろんなのがあります。 |
委員 |
この作品はどうやったら見られるんですか。 |
文化課長 |
論文とアイディアをまとめた冊子をプリントして皆さんにお配りしたいと思いますので、今回も14日のシンポジウムまでに間に合うように印刷して皆さんにお配りする予定です。 |
委員 |
是非、鳥取県の人にも、応募したりしてもらうといいですね。 |
委員 |
小中学生が、県内で171作品、アイディア部門で出しているんですけども、これは特定の小学校、中学校にやっぱり偏っていますか。 |
文化課長 |
はい。 |
委員 |
近くの。 |
文化課長 |
はい。 |
委員 |
これがもう少し広がるような手立てがあるといいですね。 |
教育長 |
その話で、こないだ所長さんと話をしていたら、地元の、例えば妻木晩田なら妻木晩田で、地元の小学校の先生方に、もう少し興味関心を持っていただくと、授業で紹介ができたりですね、ひきつけられるからという話で。小学校の先生が、忙しいこともあるかもしれないけれども、少ないんで。ある程度は来られますけれどね。もうちょっと、先生方にも、面白さといいますか、妻木晩田の魅力を伝えようという話をしました。少し動いてきています。 |
委員 |
この応募の時期はいつでしたか。 |
文化課長 |
12月頃から、募集をかけることにしておりまして、今回は、5月までで締切り。 |
委員 |
結構長いですね。 |
教育長 |
論文なんか、書かなければいけませんからね。 |
委員長 |
それでは、報告事項のオ。 |
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報告事項オ |
「鳥取県の祭り・行事」データベースの公開について |
博物館長 |
「鳥取県の祭り・行事」データベースの公開についてであります。開いていただきまして、概要を簡単に書いております。目的は、鳥取県内に伝わる祭り・行事を広く県内外にご紹介したいということで、構築しました。概要につきましては、以前博物館が行ないました、平成15年から17年にかけて3年間で行ないました県内の調査事業、その成果をまとめてデータベース化したものでございます。テーマだとか、期日、地域、それから、一般的なフリーキーワード等による検索が可能になるように構築しました検索型のデータベースでございます。中に、搭載しておりますデータ数ですけれども、県内950件の行事を活字と写真で紹介しております。右側に詳細画面がありますけれども、画面の左半分に文字情報を集めまして、右側に写真等を掲載しております。それから、地図の欄をクリックしますと、その所在地がわかりますようにリンクを貼っております。利用方法ですけれども、県立博物館のホームページの中にありますデジタルミュージアムというところに入っていただきますと、そこから、階層検索で入れるようになっております。検索方法につきましては、具体的にこういうキーワードで検索出来ますという例が書いてあります。一応8月24日に公開を予定しております。950件ありますけれども、全部は画像がついておりません。その内の約90件動画があります。それから、静止画が約200件あります。その他については、公開できる画像が準備出来ませんでしたので、文字情報だけになります。それから、これに関する他県の状況ですけれども、先行事例としては、兵庫県や島根県、沖縄県もあるようです。島根県の場合はエクセルの一覧表ですので、ただ文字が並んでいるということです。兵庫県の方は、ちょっと混み合ったデータベースになっておりますけれども、それに劣らないような内容にはなっております。以上です。 |
委員長 |
はい。ご質問ありませんでしょうか。せっかく、こういうのを作られたら、どう広報していくかですね。知らないとおかしいことになりますから。 |
委員 |
感想。面白いことだと思います。 |
博物館長 |
ありがとうございます。 |
委員 |
今、やっぱりインターネットを開くっていうのは、本当にごく限られた人達だと思いますので、習慣づいた人は開きますね。今回、家庭・地域教育課なんかも、すごく素晴らしいホームページを作られましたよね。あれ読んでみると、あれをどうやって広げていくかということを今考えています。 |
委員長 |
はい。じゃ次。報告事項のカ、お願いします。 |
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報告事項カ |
鳥取県立博物館ミュージアムグッズ展示・販売コーナーの開設について |
博物館長 |
ミュージアムグッズ展示・販売コーナーの開設についてでございます。県立博物館の中に、これまでも、グッズ類の販売とか、図録類の販売コーナーはありましたけれども、この夏に新しくコーナーを設置しまして、ミュージアムグッズの展示販売コーナーを開始しました。場所は、1階の喫茶室の入口付近でございます。写真がついておりますが、その写真のようにカウンターや展示台を設けまして、商品、グッズ類も増やしまして、お客さんに楽しんでいただけるようなコーナーを設置しました。次のページに見取図のようなものが書いてありますけれども、その中で黄色く示してある民芸品コーナーというのは、今年の2月に、すでにやっておりまして、今回オレンジ色のコーナーを新しくしました。今後、青色のコーナーを拡充する予定にしております。以上です。 |
委員長 |
時間的には、いつから始められるんですか。ここに書いてあるか。開設、例えば青のところとか。 |
博物館長 |
青は今、準備中でして、9月中旬にはなんとか間に合わせたいなというふうに考えております。 |
教育長 |
最近グッズはいろんな博物館に行きますと売っていますよね。やっぱり人気がありますので。本当に、ほんのわずかしかなかったものでね。去年、沖一峨展をやった時に、風呂敷等結構売れたんですね。そういう良い物をすれば売れるなと、記念にもなるし、興味関心に繋がるものもあります。面白いですよ、なかなか。 |
委員 |
人気のグッズって、あると思いますけど。 |
博物館長 |
まず、安いものは売れています。500円以内の。ストラップが1番売れ筋です。それから、クリアファイル。今、動物の写真が入ったクリアファイルが10種類ぐらいありますけれども、その2つが売れ筋です。大体1日、4、5枚ずつ売れています。 |
委員 |
先行的におやりになってからでもいいかもしれませんけども、例えば妻木晩田とかですね。上寺地のまたいい施設が出来たりすればやってみるというのもいいかもしれませんね。 |
教育長 |
妻木晩田はあまり売れなかったんでしたか。 |
文化課長 |
あることは、あります。いろんなものグッズを作って、展示室の近くに、置いておりますし、いろいろ作っております。 |
委員長 |
よろしいですか。それでは、以上で報告事項を終わります。以下は、協議事項にうつります。まず、協議事項の1について説明をお願いします。 |
協議事項1 |
鳥取県学力向上委員会について |
小中学校課長 |
協議事項1 鳥取県学力向上委員会についてでありますけれども、この委員会の予算は、6月の補正で認められたものであります。この会の目的は、これまで14年度から4回、県独自の基礎学力調査を実施してまいりまして、その結果から明らかになった鳥取県の子ども達の課題、具体的には、学力の2極化の傾向とか、学ぶ意欲が低いというようなこと。それから、17年度から、学力向上の研究調査事業ということで、プロジェクト会議を設けまして、それぞれの提言をいただいております。そういうことを踏まえて、今回、小、中、高等学校の一貫した学力向上対策に取り組んでいきたいということで設けた委員会であります。内容は、そこにございますように、まず、学力の分析で把握を行って、課題を明確にしていただくこと。そして、1番は、それを受けて、学力向上の具体策を検討していきたいということでございます。たいへん学力も幅が広いものでございますので、検討の内容の焦点を絞って進めていきたいということで、県事務局の案としましては、学力の2極化傾向への的確な対策ということと、学ぶ意欲の向上を図る対策、そして、個々の能力に応じた学力の伸長への対策、こういうところを焦点として、検討を進めていきたいと考えております。 |
3番のスケジュールのところにございますように、早速明日が第1回の学力向上委員会の開催日となります。この後、年度内に5回開催を予定しております。この委員会の委員のメンバーでございますが、裏面を見ていただきますように、22名の委員の方にお願いをしております。学校関係以外の方にも委員になっていただきまして、幅広く御意見をいただきたいというふうに思っております。それから、委員の皆様には、今日分厚い資料ですが、第1回の学力向上委員会の委員の皆様へ事前に配布いたしました資料をお渡ししております。大変沢山の資料ですが、これらの資料を見ていただき、まずは、学力の実態を把握していただくところから始めて、これからの委員会での検討の方向性ということを、第1回では話合っていただくというふうに考えているところです。以上でございます。 |
委員長 |
はい。ご質問、ご意見はありますでしょうか。 |
委員 |
学力の捉え方というのを、定義付けしておかないと、難しいことがおきるし、解決がなかなか出来ないとかねがね思っております。学力といったら今のところは知的な面の学力で考えられやすい、それと思っている人もいると思います。私は、学力というのは、人間力であると考えていて、そうすると学ぶ意欲の向上等も分析が出来て対策も出来るのではないかと思います。いくら、知的な能力があっても、社会で適応出来ているかっていったら、そうじゃない子ども達、大人がいっぱいいるわけですから。そうすると、今やっている学力について、先程、焦点を絞ってというのがありましたけれども、学力の中でも、知的な部分について考えていくのだとか、そういうものがあると安心して、子ども達の生きる力、人間力を語り合えるような気がしていますが、いかがでしょうか。 |
小中学校課長 |
今、お配りしていています分厚い資料の中の5ページ目のところなんですけれども、学力向上推進施策関連図というところで、ここの上の方に、2重線の四角で囲ってある、ここを基本的に学力の定義として捉えていきたいと考えています。学力の定義について、委員会で議論を始めますと、それだけで1年かかってしまうようなところでございます。基本的には、ここでは、学力をこのように捉えて、その中で焦点を絞って進めていきたい。やはり、目に見える、見えやすい学力と、見えにくい学力というのがあると思いますので、その中では、2極化への対策は、目に見えやすいペーパーテスト等で現れるだろうと言われていますし、意欲的なものは、なかなか見えにくい部分じゃないかなと思います。その辺り、意識しながら進めていきたいと思っております。 |
委員 |
このような考え方で進めていただければいいと思いますし、今後、保護者の方、社会全体で語り合う時も、ここが基本であるということで考えていけばいいと思いますが。どうしても、知的な面のみっていうのが、起きやすいっていうことは考えていかなければいけない。 |
教育次長 |
やっぱりある程度数字的なものというのは必要になりますから、そこの下の方にも、学力向上の指標という形で、今までやってきた指標として基礎学力調査がありました。今度、全国の学力調査がございます。あるいは、高校入試の分析等もやってきてますので。じゃあ、高校での学力の把握をどのようにやっていくのか。これは、非常に難しいわけでして、どのような学力を持っていくのかいうところが、高校の専門性なりそういったものが非常に影響してくるので、この辺りをどうしていくのかというのが大きな課題じゃないかなというふうに思います。ベーシックとしては、以前に出された高校の審議会の答申の中での、社会の一員としての常識、あるいは身につけるべき、矯正していくことが必要。ここの2つの上のベーシックとして。しかし、総合学科的な自分の興味関心を伸ばしていく力、あるいは、大学、あるいは、専門性、こういったものが、大体3つぐらいのパターンにわかれるのかなというところでは作ってはみているんですけども。それぞれ高校によって、特性によって、学力観が違ってくるだろうというところがありまして、一概になかなか言い切れないなというところが、高校の辛さであります。この辺り、部門も含めて論議していただきたいなと。 |
教育長 |
単なる知識の量だけで計るんでなくて、学ぶ意欲だとか、それから、生き方、生活の仕方、人間の生きる上での根底になるようなものですよね。いろんなものを、興味関心を持ったり、自分で考えたり、色々感動したり、そういうふうなものを含めて、多分学力の方に入ってくるだろうと思います。授業で聞いたことだけで学力は現れないので。学ぶ意欲だとか、人間力の基礎みたいなものも全部統合されて、たぶん学力という形で出てくるんだろうなというようなこととして捉えていますけれども。ある程度は、数字的なものでみていかなきゃいけない部分も出て来ると思います。例えば、大学の進学率だとか、合格者数ということも1つの指標、材料としては、使いながらいかなきゃいけないかなと思います。あんまり、学問的に学力そのものを、学量をどう捉えるかということだけで、ずっと5回も議論していてもきりがないところがあります。それから、今の2極化の問題がありますよね。台形型になっていたり2極化になっているものを、なるべく元の正規分布に戻していく。2極化になったのは、何故かということを考えて、その対策として、山型に戻す。戻すと同時に全体を少しでも上の方に、全体を動かしていくイメージですけれども。イメージを持ちながら、勉強は大事だよ、一生懸命やろうねと、ものを考えようね、ただただ点を採るだけじゃなくて、本を読んだり、活動もしたり、体験もしたりしながら、生活もきちんとして、その上で、勉強もきちんとしようね、そういうような県民運動的なものにしていくことがいいのかなと思っています。ただただ、点だけを見て、鳥取県はどうだこうだ、だけに終わってしまわない。そんな、勉強の大事な根底的な意味付けといいますか、意識付けみたいなことをしていこうかなと思って、我々は考えております。 |
委員 |
今、ご説明を聞いてわかりました。私も、学校が担っている子ども達の数値的に出て来る部分においてはきちんと責任を負わないといけないというふうに思います。 |
教育長 |
こういうところは大事だよということは、どんどん言っていただいて、要するに我々が、考え方の狭いところがあるかも知れませんので、是非言っていただけたらと思います。 |
委員 |
学力のことを色々言っているのは、この頃学力が下がっているということがあるからですよね。何もなくても学力を上げる努力はするわけだけれども、いくらやったって小学生が、大学生の学力になるわけはないんでして。問題は、この頃の子どもは学力が下がっているだろうということが、鳥取県だけじゃなくて日本中で問題になっている。そうすると、下がっているっていうのは、何かを基準にして、上がっているだとか下がっているとかっていう話をする訳ですけれども。今のように、数値化しやすいものもあれば、しにくい部分については、人の価値観やら世界観やらが随分入り組んで来ていて、単純にはいえない面があるように以前から思うんですよね。それで、上がるにしても、下がるにしても、スタンダードというものを一体誰がどのようにして判断するのかというような議論があまりないと思うんですよ。ですから、なんでもいいんですけれど、1つ何かの項目を立てて、それが上がっているか下がっているかということを調べていけばわかるけれども、それは、例えば、どういうことが達成できれば良いといっているのか。10点とした場合、今、8点しか採れない。以前は、12点採っていたとかですね。そういうようなことを言わなければ、上がったとか下がったとかっていうことは、いずれにしても、言えないわけですよね。だから、数値化出来ないようなところまで踏み込んで、学力向上という議論をし、策を立てていこうということになると、我々が、どういうことを求めているのかということをほったらかしにしといて、いろんなアンケートを取ったりしてやるだけでも、子どもにとっては迷惑じゃないかなと。 |
今度、教育改革の中で、達成目標というふうなことが教科の中に出て来るわけですから、そういうのが出来る分野はいいんですけれども、いつも議論になるのは、その部分じゃないところだと思うんですよ。例えば、行儀が良いとか悪いとかですね。じゃ、行儀マナーってなんだって、良いと思ってやっている人が、他の人から見ればけしからんというようなことが含まれて来るわけですよね。髪染めるのは駄目だと。そういうところまで広げていくとすれば、ある時期はずいぶん不快であったけれども、今頃は真面目にみんなが黒い髪にしたりすると気持ち悪いっていうな、むしろそんなことにまでなってしまってですね。ですから、社会のスタンダードというものが動いているし、いったい誰が上がったとか、下がったとかという基準を、有権的に決められるのか、ちょっとくらいそういうことを考えながらいかないと、すごく面倒じゃないでしょうか。ただデータだけ出してみても。 |
教育長 |
基礎学力調査の時に、立ててやりましたよね。4回やってみて、基礎学力としては、概ねは良好な状態であるというふうな数字が出てきました。ああいうものが1つの数値として、ある程度押さえられる。だからそういうものも使わなければいけない。今度の全国の調査も出てきますから、鳥取県と全国との比較なんか出来ますから。それも1つは数字的なもので使えます。それから、高校入試もずっと引き継いでやっていますから。高校入試なんかは、小学校、中学校で学んだことが、そこに1つの形として現れるものだとすると、高校入試のところを、今分析していますから、その分析の中でこういう点が弱いということがある程度数字的にも出てきますし。それから、さっきから言いますようにグラフではっきり出てきますから、くずれていった台形になったものを、山型に戻していって、全体に上の方に向くようにするようなことをすれば、ある程度、目に見えるようなものですので、ちょっと抽象的な幅広い裾野の辺の学力を果てしなく議論していると、とってもじゃないですけども難しいです。 |
委員 |
出来ないと思うんですよ、私も。 |
教育長 |
少し、そういうふうな数字的なものを使いながら問題点が何かをえぐり出していって。抜本的な、見事な構築された、ありとあらゆる面から対策が講じられたものまでは、なかなか難しいんじゃないかなと思いますけども。出来るところで、我々がやって来た積上げたもので。 |
委員 |
それなら、いいんですけどね。人間力というのを総合的に学力と捉えて、やっていこうと、もしされるのであれば、さっき、ちょっとそういう回答があったものですから。そうすると、よほど腰を据えてあるべき子どもの姿、学力がどうかというふうなことを示しながらやっていかないと、上がったも下がったも、よくなってるか悪くなっているかもわからないんですね。私はむしろ、広めないほうがいいかと。 |
委員 |
私もそれでいいと思いますよ。基本的な考え方として、そういう広く捉えたものにしていかないと。どうしても、世間一般でも、学力といえばテストということに直結しがちなので、その辺は、気をつけていかないといけないということですね。 |
委員 |
そうですね。 |
委員 |
どうしてもそこにいってしまっていたから、全国学力テストでも、東京のほうで課題が起きたように。 |
教育長 |
足立区みたいにならないように。 |
委員 |
直接的にそこに行く人もいるんです、多く。だから、そういうことにならないような考え方というのは、必要です。 |
委員 |
今の教育委員会の働きとして、やっぱり一番解決しなきゃいけないのは、学力向上具体策の検討の中の3点、二極分化、学ぶ意欲、それから個々の能力に応じた対策。これが一番の、こちら側の狙いとなると思うわけです。ここに絞って作業を進めてもらうというのは、その狙いで良いと思うんです。ただ最初の、やっぱり入り口のところは、絞り込みと概念的なことを広げるのと、同時に出来ないので、ある程度第1回のときには、今、今出先生が言われたような総合的な学力とは何だというようなところを、把握というか、共通の概念にしておいてもらって、それから、こちら側が思うのは、この3点なんで、ここに絞り込んでくれと、そういうふうに持ち込んでもらうと。この概念的な話とそれから具体的な話というのは同時進行で聞かれると思うので、最初に入り口のところで整理してもらったら良いんじゃないかなと思うんですけど、いかがでしょうか。 |
委員長 |
この3点のうちで、2番目の個々の力量に応じた、「個々の力量」というのは、どういう意味なんですか。これ、そのとおりなんですけど、結構難しいと思いますね。 |
教育次長 |
二極化の中で、やっぱり、本来持つべき力を、果たしてないじゃないかということを捉えて、前回は下位層に入っている子を中位層に持っていくということもあるでしょうし、あるいは上位層にもう少し伸ばしていけるということもあると。かなり玉虫色にした表現だと思ってはおりますが。 |
委員長 |
大事なところなんですが、結構難しいですね。実感として。 |
教育次長 |
それから、今、委員さんからもありましたように、学力をどう捉えるかというのは、今から論議してもらうのは非常に大変なことなので、2年前に調査研究事業で、ある程度の学力向上に向けた提言を出してもらっています。これを踏まえた上で議論しないと、また同じことになってしまいますので、これを出しております。まだまだ不完全であるかとは思いますけれども、ある程度のものにはしてありますので、ここから出発させてもらおうかなと思っています。 |
委員長 |
今回の学力論議は、この辺で。 |
教育長 |
今回は、ある程度、二極化なんかの対応とか、はっきりしていますので、直にやってみるというところですね。 |
委員長 |
折に触れて、内容を報告してください。よろしいですか、とりあえず。では、協議事項の2、お願いします。 |
協議事項2 |
日本語指導が必要な外国人生徒の高等受検にあたっての配慮事項について |
高等学校課長 |
協議事項2の日本語指導が必要な外国人生徒の高校受検にあたっての配慮事項についてでございます。これにつきましては、前回の7月26日の教育委員会で御協議いただいた内容でございまして、あの時は資料の一般入試のほうの、変更案1と書いておりますが、一般入試の中で外国人生徒につきましては、外枠の特別枠で受検科目は3教科でやっていくと。それから、次の推薦入試につきましては、次回といいますか、今日ですね、結論を出しましょうということになっております。この推薦入試につきましては、前回、協議いただきました中では、日本人の生徒に影響を与えないという意味で、推薦入試も外枠にしてはどうかという御意見や、あるいは、学力を検査しないので、そんなのは難しいのではないかなというご意見もございましたので、引き続きよろしくお願いいたします。 |
委員長 |
一般入試は変更案1をおおむね了解したということで、前提としてということですね。いかがでしょうか。特に、推薦入試の現行案でいくのか、変更案でいくのか。 |
教育長 |
これは、1、2名か、2、3名ですかね。 |
高等学校課長 |
可能性としては、来年度、多くて2名です。 |
委員長 |
前回受けられたのは推薦のほうですか。 |
高等学校課長 |
この春の分は一般です。 |
委員長 |
一般のほうで受けられたんですね。事務局としては、どういう意見ですか。 |
高等学校課長 |
受検科目で配慮をすると、一般、推薦入試の他の受検者とは違って、例えば母国語混じりの解答を認めるというような配慮をするのであれば、外枠で良いのではないかという。 |
委員長 |
推薦も外枠で。 |
高等学校課長 |
ただ、成業の見込みというのが、なかなか判断が難しいところがあると。 |
委員 |
ちょっと意見、よろしいですか。 |
委員長 |
はい、どうぞ。 |
委員 |
私は、変更案の2というのを基本に考えたら良いと思うんです。というのは、なぜこういうことをやるかというと、そもそも語学等でハンディがあるわけですね、来日3年以内というふうなことですから。だから、特別な配慮をしなければ、まず選抜入試では難しいですよね。義務教育じゃないですから選抜という言葉も使われているわけですけれども。もし、将来的にいろんな条件や考え方も変わっていけば、勉強したいという子は、勉強する機会を与えてやるのが教育だと思うんですよ。ただで来るわけじゃないですから、お金も払うわけだし。ですから、外国人に限らず日本人であっても、成業の見込みが認定できれば、入れて学力を付けてやるということを、基本的に考えてもいいんじゃないかと。選抜、選抜ということにこだわらなくても。そういうハンディを負っているんですから、外枠で推薦入試にしたらいいと思うんですけれども、成業の見込みの判断がなかなか難しいというネックが一つ残るわけでして。ここに書いてありますように、必要に応じて母国語や母国語混じりの解答も認めるということであるならば、理科や社会についても母国語を混じえて、別に問作をしてやっても、1人2人のことであれば。非常に理科の得意な子であるかもしれないわけです。日本語が充分でなく国語では点が取れないけれども、すごい能力を持っている。そういう子が大きくなれば、日本の高校を出て、ノーベル賞とるかもしれないというようなことも、極端にいえばあるわけで。それは参考までにということでもあってもいいし、することもできるという表現であってもいいような気はするんですけれども。別に、そこまで配慮するのであれば、理社に関わるようなことも調べてやっても。推薦ですから、元々科目試検はないんですけれども、何か参考までに、得意分野のことを聞いてやったりするのもいいんじゃないでしょうかね。できないんですかね。 |
教育長 |
今、面接または口答試問とか言っていますが、これをつけたのは最近なんですよね。これは少しレベルの高い、学校が求めるような内容的なものをやってもいいですよという、単なる普通の面接じゃなくていいですよって言っていますから。やろうと思ったら、少し内容的なものを、口答試問の中できちんと聞くというのはできるんじゃないかなと思っています。それから作文とか小論文というのも、できるだろうと思いますから。 |
委員 |
その母国語混じりで書いたっていいような。成業の見込みが、要するに判断できれば良いわけですから。 |
教育長 |
そんな程度はできるんではないでしょうか。 |
委員 |
余地が入るような表現でできませんか。 |
委員長 |
予定されている母国語というのは英語ですか。 |
高等学校課長 |
英語とか、いろいろあるんですが。可能性としては、英語か、中国語か、ポルトガル語か、あとは英語ですかね。学校も教育委員会も対応できる言語というのは限られますので、できなければ英語で対応というかっこうになるかと思います。 |
委員長 |
これは外枠にして言葉は日本語だけになるんですね。 |
高等学校課長 |
そうですね。それは面接とか作文についてですか。 |
委員長 |
ええ。別に外国語を使わないで、たどたどしい日本語でもいいのではないかというのはありかなという感じがしますね。 |
教育長 |
外枠にしないで、一般枠にしちゃうとね、どうしても、その辺のことで。 |
委員長 |
応用問題が効かないですね。 |
教育長 |
応用が効かないですね。だから、不公平な感じが、県内の子どもたちとの間に出てきますから、それはちょっと離したほうがいい。人数が多くなれば大変なんだけど、これくらいだったら、なんとか吸収できる範囲でしょうし。 |
委員長 |
僕は逆に、外枠で日本語だけありかなという感じがしていたんだけれども。 |
教育長 |
日本語だけでなかなか計れないものがあるとすると、少しその辺は弾力的にやっておいて、面接や小論文だけでは問題でしょうし。 |
委員長 |
これはあれでしょ、推薦のときは面接とか口答試問とかでしょ。作文小論かどうかという話ですよね。でも、これは、必要に応じてっていうのは、変更案2のときは英語ありの作文なんですか。外国語の作文を想定しているんですか。 |
高等学校課長 |
そうですね、混じりのという。ベースは日本語なんですけど、例えば単語が分からないとかいうのは、英語か母国語の単語でいいという。 |
委員長 |
そういう意味ですか。 |
高等学校課長 |
ここには、そう想定していますけど、全部英語で書かせてほしいというようなことが出てくるのかもしれません。 |
委員 |
例えば、非常に極端な話ですけども、朝青龍のような者がどうやって入ってきたのか、私立学校ですから体育実技だけで採ったのかもしれませんけれども、あの日本語を見ていると、短期間に非常に上達していますね。ですから、入学試検を受ける時の日本語の能力だけでは計れないんじゃないかと思うんですよ。彼のように、例えばスポーツの分野で非常に優れたものを持っているか、理科の分野で持っているか、あるいは平均的にいろんな勉強が母国ではできたのかもしれないけれども、日本に来ている期間が短いために、それを評価してもらえないということがないように、僕はしたらいいと思うんですよね。だから、そのために、使えるものがあれば、母国語だろうと何だろうと、こちらができることがあれば、そういうものを混じえてその子の能力を評価してやれば、今後、在学中に、ずいぶん、日本語の力は付くんじゃないかと思うわけですけどね。 |
委員長 |
この現行の「又は」というのは、これは高校によりけりという意味ですか、それとも応用問題ありですか。面接又は口答試問、作文の次の「又は」ですけれども。又は小論文、実技検査。 |
教育長 |
高校によっては、面接全部口答試問でもいいですよ。高校によっては、作文でも小論文でもいいですよと。 |
委員長 |
どちらか。 |
教育長 |
どちらかです。 |
委員長 |
高校が選べる。 |
教育長 |
高校が選べます。 |
委員長 |
じゃあ、特別枠にしたときに、それは、その人によってあるんですか。それは違うんですか。初めから決めておくんですか。この子は面接だけでしてやろうという、「又は」、はあり得るんですか。 |
高等学校課長 |
そこは高校で。例えば小論文なら、この生徒だけ別にというのは難しいと思います。 |
委員長 |
特別枠でも。 |
高等学校課長 |
それは個別の対応に。そこまで検討してないんですけれども、個別の対応になると思います。 |
教育長 |
学校は、面接か口答試問か、あるいは作文か小論文かって決めますから。それを大前提で試検をしていくんでしょうね。その中で、もちろん日本語である程度話すところもあるでしょうけど、来てから何ヶ月か1年とか2年とかもあるかもしれないし、とても日本語で全部表現できないところがあるとすると、それを母国語を使って話すという感じなのかなと。全然日本語を使わなくてというわけにもならないんじゃないかな。学校に入ってから、日本語である程度、最初の生活なんかはしないといけないから、若干のところは必要なところもあるかもしれませんしね。 |
委員長 |
逆に対応できない外国語というのがあったときいけませんし。 |
教育長 |
大変ですよね。学校生活の中でポルトガル語がいるとか、スペイン語がいるとか、分からないし。 |
委員長 |
入試段階で、この子は外国語が英語だから対応できる、この子はできないというのは、ちょっと。そこまで想定する必要はないですね。どの程度教育委員会が対応できるのか。 |
教育長 |
そういう意味では日本語がある程度基準になりますよ、基本になりますよということを言っておいて。 |
委員長 |
基本はありますね。 |
委員 |
例えば、日本人の子どもが外国に行って、親の転勤とか何とかで、今ずいぶん行きますよね。そこの地元の学校に行った場合、同じような問題が起きるでしょ。それは、英語だったら中学校でやっているかもしれないけれども、フィンランド語だ、フランス語だ、アラビア語だなんていうのは、やってないわけですから。それで、英語は良いかもしれませんけれども、いろんな事ができる子どもが、そこで排除されてしまうというのは、日本国民としては耐えがたいですよね。そこまで育ててやって、力のある子なのに、急に行った所で、アラビア語ができないから駄目だって。大使館か領事館からでも連れて来て、日本語で評価してやってもらえませんかというふうなことでも言いたくなるんですけどね、私は。今、極端なことを言っているんですけれども、できるだけのことはしてやったら良いんじゃないかと思います。できないことは、しょうがない。不公平かもしれないけれども、できないほうに揃えて、できる子まで駄目だって言わないほうがいいんじゃないかと思うんですけれども。 |
教育長 |
排除しようという気はないです。 |
委員長 |
特別枠にするということ自体が。 |
教育長 |
学校自身も困らないですか。このような推薦で、このようなかたちでやっていったときには、特別枠でやって。必要に応じて母国語混じりの解答、口答試問だとか、小論文だけでやったとしたら。 |
高等学校課長 |
通訳する方が見つかれば良いわけですけども。適切な方がいらっしゃらない場合は、英語でやりましょうっていうことになる。 |
教育長 |
高校入試の原稿にポルトガル語とかスペイン語ができる人を試検官の中に入れてやるなんてなると。いろんな細かい基準だとかになると、難しい部分もあるかもしれないなという気がする、人探しから始まって、ちょっと難しい。 |
委員 |
僕は、教育委員という、立場からいうと、どうしても、そういう議論になるんです、それはよく分かるんです、公平だとか手続だとか、規律だとか何だとかいう。それで、いろんなことが堅苦しくて、細かく決めていかなきゃいけない。だけれども、何のために学校ってあるのか、誰を教育してやろうとしているんだということから考えれば、中学校まで母国でちゃんとやってきて、力があって、一生懸命やりたいと。それで日本語もこれから一生懸命やると言っているのに、そんなことではなくて、なんかもう少し大らかにやれないものですかね。 |
教育長 |
そういう意味で、特別枠で一般入試でも推薦入試でも、手を広げて、どうぞ入って来てくださいねと言って。後は、やる時の。 |
委員 |
やる時のことなんですけども。 |
教育長 |
言語対応が、なかなか全ての言語に、逐一細かく対応できるか難しい部分があるかもしれませんけど、というぐらいのところでして、基本的な考え方は特別枠を設けて、ある程度成業の見込みがあるとか、そういう意欲関心なんかもあって、良いんだったら、柔軟に採ろうねっていう、そういう方向で動いていると、私は思っていますけどね。 |
委員 |
作文や小論文については、日本語、母国語でも、混じっても混じらなくても、ここでの目的は日本語をと言っているところじゃないですよね。その人の考え方とかを問うということなんだと思うんですけど。そうすると、何語であれ、後からどうやって読み取っていくか、別の問題として、別の問題が大きいと言われるかもしれないですけど、できると思うんですよね、何かの形で。 |
教育長 |
ポルトガル語やスペイン語なんかもですか。 |
委員 |
やればいいと思いますよ。やっぱり、今、おっしゃったように、広い心で受け入れるというのを基本に持っていったほうが良いと私も思うんです。子どもについては、本当に早いですよ、覚えるのは。3ヶ月もあれば結構日本語で覚えていきますし、非常に能力の高い時ですから。 |
教育長 |
結構日本語でしゃべってくれるんですよね、どんどんどんどん話しますよね。ほんの、ある一部分のところだけがポルトガル語とかスペイン語とか、ああいう言葉を使って、きちんとかなりレベルの高い内容を伝えなきゃいけないときなんかに必要になるかもしれないという、時ぐらいですよね。大体のところは日本語で話してくれるでしょうから、あまり心配して、がんじがらめに、そこに必ずポルトガル語とかスペイン語の専門家がいないと面接をしちゃいけないとか、小論文を書いちゃいけないなんて、そこまでしなくてもいいんじゃないかなという気もするんですけどね。幅広く受け入れるつもりはありますからね。全然日本語がしゃべれないんだったら本当に困るでしょうけれども、そんなことはないでしょうから。 |
委員 |
文章としては、母国語や母国語混じりという場合、どの言葉だったら対応できるというのは別にして、なるべく対応したいですというのは、この表現でいけるんじゃないかなと思います。何語はオッケー、何語はいけない。例えば英語は特別にしてあるけども、表現としては、必要に応じて母国語や母国語混じり、または英語や英語混じりの解答を認める。その母国語の予備がというか、括弧が英語になるというのは、ちょっとこの表現としては、おかしいんじゃないかなと思いますけど。母国語というのが入っていれば、あまりどの言葉は良いけども、どの言葉はいけないというのは、募集の要綱の中に入れるのは難しいんじゃないかと思いますけど。 |
委員長 |
これは一つの例示ですよね。概ね意見が、変更案2のようですので、2で行きましょうか。協議事項2は、これでよろしいですね。議題について各委員から何かありましたらお願いします。よろしいですか。じゃあ、定例教育委員会は、これで閉会します。次回、9月4日になりますのでよろしくお願いします。 |