1.開会
(委員長)
おはようございます。では、12月の定例委員会を始めます。どうぞよろしくお願いいたします。
(教育長)
そうしますと、ちょっと開会に先立って御報告です。委員長の教育委員としての任期が12月26日で切れます。これに伴いまして、先般の11月定例議会で議会の同意が得られて、委員長が教育委員として再任となりましたので、御報告をさせていただきます。委員長さん、どうぞよろしくお願いいたします。
委員長としての任期の話ですけども、11月定例教育委員会で皆さん方の御決定をいただきましたけれども、10月29日から来年の10月28日までの1年間ということで、これは決定しておりますので、つけ加えさせていただきます。どうぞよろしくお願いします。以上です。
(委員長)
今、教育長からお話がありましたように、もう1期ということですので、どうぞよろしくお願いいたします。私、教育は学ぶ方も教える方ももっともっと楽しくあるべきだろうといつも思っております。そういう教育ができればいいなと思います。どうぞ今後ともよろしくお願いいたします。
それでは、日程説明を、教育総務課長、お願いいたします。
2.日程説明
では、お手元の日程を御覧いただきたいと思います。本日の日程は、教育長の一般報告及びそれに続きまして議案が第1号、懲戒処分の指針の一部改正についてほか2件、それから報告事項が、ア、鳥取県教職員コンプライアンス行動指針についてほか12件、それから協議事項が1、県立高等学校専攻科の存続を求める鳥取県高等学校PTA連合会の陳情についての1件であります。以上であります。
(委員長)
それでは、一般報告を教育長、説明をお願いいたします。
3.一般報告
そうしますと、一般報告をいたします。いろいろありました。なるべく簡潔に言います。
まず、11月9日に県庁で部落解放同盟の皆さんとの意見交換会を行いました。国や県の施策ですとか制度について10人余りの皆さん方と意見交換をいたしました。非常に有意義でした。
それから、11月12日、これ倉吉でしたけれども、今年度2回目の市町村教育長との意見交換会を行いました。県で取り組んでいます事業などを説明して意見交換ということでした。全国学力調査の結果ですとかエキスパート教員への取り組みですとか学校の耐震化のことですとか、そういうふうないろんな意見交換をいたしました。
続いて、11月13日、松江ですけれども、中国5県の教育長会議がございました。一番のテーマは教員免許更新制の具体的な実施についてであります。文科省から来ていただいて説明を受けたりしながらいろいろ意見交換をいたしました。そのほか教員の給与の問題とか幼児期の教育の問題とか、こういうふうなこともお話をしました。
それから、11月20日です。庁内で第3回学力向上委員会を持ちました。学力向上を小・中・高一貫して鳥取県の学力をどういうふうに把握して、どういうふうに対応していくかを議論をしていただいているところです。当日は、学力の二極化がちょっと見られますので、その対応策等について意見交換をグループに分かれて行い、非常にたくさんの良い意見が出ました。全国学力調査の結果の説明もいたしました。
それから、11月22日から先日の12月18日まで、11月定例議会が開催されました。補正予算関係では鳥取工業高校の柔剣道場ですとか倉吉西高の体育館の耐震工事の補正予算、それから特別支援学校の通学バスを増便するという補正予算をかけまして通りました。それから質問の方ですけども、非常に少なくて、前回が75問くらいたしかあったはずなんですけど、今回32問ぐらいしかありませんで、教育がいい具合に動いているからだと私は思っていますけども、まさか見放されてはいないだろうなと、そういうことでした。今後の高校教育改革のこととか学校給食のこととか、それから拉致問題を学校でどう教えているのか、高校入試の外国人生徒への配慮とか、これは皆様方に協議していただいたことですね、そういうふうな質問がありました。
その次、11月23日ですけども、倉吉で「三徳山を考えるシンポジウム」がございました。京都大学の上原教授が来られて、古代日本の山の信仰と仏教との関わりについて講演をされました後、パネルディスカッションで三徳山成立の歴史的背景を探るということで、室長がコーディネーターで文化財主事もパネラーとして参加されました。
それから、12月6日に庁内で、米子-ソウル便の利用促進の会議がありました。これは副知事がキャップです。どういうふうに利用促進したらいいか意見交換をいたしました。
それから12月8日、ノーベル物理学賞をとられた小柴さんの財団の方に、楽しむ科学ということで今年も鳥取に来ていただきまして、倉吉で京都大学の教授が高校生百三、四十人ぐらいに2時間にわたって講義をしてくださいました。臓器ができる仕組みを探るということで、京都大学で今、再生医学で非常にすぐれた研究をされてますけど、その先生と一緒に共同研究をされている、本当にタイムリーな、超一流の方が講師として高校生に講義をしていただきました。
それから、12月15日、県民文化会館で読書フェスティバルが行われました。これは後で報告がありますので、省略いたします。
それから、12月16日に鳥取県ジュニア県展が開会しました。絵と書と写真で4,364点の応募があったというんですごい数ですけれども、そのうち入選が1,322点で、知事賞が15点、教育長賞35点で、知事と一緒に表彰をしてきました。中部、西部へも巡回されます。
それから最後、12月19日に家庭教育推進協力企業制度の協定の締結式を行いました。新たに5社が入ってくださいましたので、全部で115社になりました。少し増えてきましたので、200社を目指して頑張りたいと思います。以上であります。
(委員長)
ありがとうございました。では、議事に入りますけれど、きょうの議事録署名委員は今出委員と上山委員です。よろしくお願いします。では、議案第1号の説明をお願いいたします。
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4.会議録
○議案第1号 懲戒処分の指針の一部改正について
(教育総務課長)
それでは、議案第1号の資料を御覧いただきたいと思います。懲戒処分の指針の一部改正であります。資料をおめくりいただきまして、1ページ、改正の概要でありますけれども、現在、教育委員会の懲戒処分の指針というのは大きなものが1つありまして、そこの中で交通事故関係の部分が別立てになっております。そこの(1)にございますように、教職員等の交通事故処理基準と交通事故を起こした教職員等に対する処分の基準、それから全体を統括する懲戒処分の指針と、この3本立てになっているものですから、これを整理統合しまして処分基準の一本化を図ろうということであります。
それから、それにあわせまして、この際、交通法規違反関係の部分で知事部局とも比較して少し抜けている部分もあわせて加えております。その1つが交通事故を伴わない最高速度違反に係る処分基準を規定することで、後の方でいろいろ書いてございますけれども、大きく申し上げますと、時速30キロ未満の違反の者については口頭厳重注意、30キロ以上50キロ未満の者については文書訓告、50キロ以上の者については減給または戒告といった形です。それから3の軽微な交通違反に係る処分基準、これについても具体的に規定をしようということで、これ後ほどちょっと説明をさせていただきます。それから交通事故を伴わない場合の交通違反に係る処分基準、これが従前は明確になってないところがございましたので、そういうところを明確にしておこうということと、それから5で、その他の改正ということで、処分決定に当たりまして事故の具体的事案に即してその処分の加重や減免をするという規定を盛り込んでおります。
それから、施行の期日につきましては、今回御承認いただきましてですが、学校現場での周知等の期間を確保するという意味で、平成20年2月1日からにしたいと思っております。
それで、この改正概要の2から4の部分でざっと全体像についてですが、おめくりいただきまして一番最後、15ページに別表というものを1つ付けております。交通事故等を起こした教職員に対する懲戒処分等の基準一覧ということで、この別表でも従前は交通事故を起こしたという書き方をしてましたけれども、今回は交通事故を起こさなくても交通違反の場合の部分も定めるということで「交通事故等」ということで「等」を加えております。
それで表の中で、一番上の区分で交通事故というふうに上げています。従前はこの交通事故の部分の扱いしかございませんでした。その横に交通違反のみという部分がございまして、ここの枠の部分が新たに追加をしてきたところであります。その中でも特に真ん中あたり、最高速度違反、道交法22条でございますけども、そこの部分の交通違反の場合につきましては、その程度に応じまして減給から所属長の厳重注意までの4段階で、減給や戒告が速度50キロ以上といった形で少し区分を分けて書かれております。
それから、一番下のところの交通違反の関係で踏切通過違反以下さまざまなものがございますけれども、それについても従前は重過失と過失という区分けをしてございましたけども、それもその事実を斟酌してその量定を定めるということにしておりますので、あえてそういう表現は落としまして一本にしております。
それから、この中で一番下の右下あたりに※印で1、2と上げております。これは人への傷害または家屋等への損害を伴わない交通事故の場合の処分の扱いでして、これを訓告と注意に分けております。※印の1は教職員の過失割合、その事故責任の過失割合が100分の75以上あった場合は訓告、それ未満で特に100分の50以上から100分の75未満については注意ということで、事故の原因者として責任が過半を占める場合は少なくとも注意以上になる、それから訓告は100分の75以上です。大体過失割合の認定というのは100分の80になると、かなり一方的に原因者として責任が問われますので、そこのところで75で線を引いて区分けをしようということであります。その他、軽微な交通違反によるものについては所属長からの注意で対応する形で明確化をしたところであります。以上であります。
(委員長)
御質問、御意見がありましたらお願いします。
(委員)
資料8ページに懲戒処分等の指針というのがありますけども、その第1、基本事項のマル7ですが、非違行為に関与している教職員が教育業務改善ヘルプライン等により云々というのがありますけども、その教育業務改善ヘルプラインというのはどういうものですか。何か後ろの方でまた出てきますか。
(教育総務課長)
実は、これ数年前から運用している制度でして、教職員が学校現場等の中で非違行為を発見したり、あるいは自ら関与した場合に、所属長を通さないでダイレクトにそういうセクションに問題があるということを伝える制度を設けておりまして、教育総務課の中に担当の参事も設置をして今、具体的に対応しております。そういうことで、自主的に、いわばコンプライアンスの意識で自主通報をしてきたかどうかといったようなところも、やはり量定の斟酌の一つとしようということであります。
(委員)
わかりました。
(委員長)
ほかにいかがでしょうか。よろしゅうございますか。
(委員)
これは非違行為をした場合に届けるというか、申し出るということが前提ですよね。それは文書を通じたものですか。
(教育総務課長)
基本的に交通事故の場合については今回の指針の中で様式も定めて、本人から所属長に申し出て、所属長が教育委員会に報告をしてくるという形になっておりますし、ほかのものについても本人が基本的には申し出るということを原則にしております。そういうことを秘匿しておいてやれば、さらに量定が加重されるということはこの指針の中で明確に従前からうたっております。
(教育長)
通知を出しましたよね、去年か一昨年に。非違行為があったときには必ず申し出なさいという。
(教育総務課長)
はい。
(委員)
そうですか。はい、わかりました。
(委員長)
どうぞ。
(委員)
じゃあ、関連してもう一つ。10ページの真ん中の3の職務遂行関係というところの(6)のイというところで、部下教職員の非違行為を知得したにも関わらず云々というのがあるんですけれども、これは上司の立場に立つ者についてのみの規定のように読めるわけですね。ですから別に今、話題になっております内部告発を念頭に置いた規定ではない、職員相互の問題ではないですね。上下関係に立つ者のことだけの規定ですね。
(教育総務課長)
はい、そうです。部下教職員とありますように、やはり部下を指導監督する立場としてそういうことを知り得たのに、ちゃんと対応しなかったという部分ので管理職員に対する規定ということです。
(委員)
そうすると、部下を持つ立場の職員ということなんですけども、学校にはあまりそういう立場というのが今までなくて、校長か教頭ぐらいまでだったと思うんですけども、今度法改正で新たな職ができますが、そういう職の者もこの立場に立つという理解でいいわけですか。
(教育総務課長)
その設置した職の位置づけで、その設置した職のラインの中に入ってくる職員のことについてであればそうなると思いますし、その辺は実際どういう形で置くのか、そういうことも含めて、必要であればまた書きぶりも改正する必要があろうかと思います。
(教育長)
新しい職の設置が本格的に動いて、うちの方でもそれを考えまして、はっきりすればまたあわせて考えますということです。
(委員長)
ほかにはよろしゅうございますか。では、基本的に了承ということにしたいと思いますが、よろしいですか。では、議案の第2号をお願いします。
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○議案第2号 平成20年度鳥取県立高等学校専攻科入学者選抜実施要項について
(高等学校課長)
議案第2号、平成20年度鳥取県立高等学校専攻科入学者選抜実施要項についてお諮りするものでございます。
はぐっていただきまして、今年度との主な変更点は日にちの変更のみでございます。募集高等学校及び生徒数は今年度と同じで、そこに上げてあるとおりでございます。3番の2の出願期間、4月1日から3日まで、学力検査は5番に書いておりますが、4月8日でございます。6番の合格者発表は4月11日にしております。このように考えております。以上でございます。
(委員長)
何か御質問、御意見がありましたらお願いします。
(教育長)
今のところでいくと、鳥取東高と米子東高、これが来年の春が最後という形になります。
(委員長)
そのあたりをどう考えるかですか。
(教育長)
はい。
(委員長)
じゃあ、とりあえずこれは内容に関しては了承ということにします。議案の第3号をお願いします。
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○議案第3号 鳥取県高等学校現業職員労働組合との労働協約の一部改訂について
(高等学校課長)
議案第3号、鳥取県高等学校現業職員労働組合との労働協約の一部改正についてお諮りするものでございます。
めくっていただきまして、改定理由でございますが、今回の11月議会におきまして職員の育児休業等に関する条例の一部改正及び職員の自己啓発等休業に関する条例の設定が付議されました。この部分の現業職員に係る規定の整理を行うために労働協約を改定するものでございます。
改定の概要でございますが、(1)番から(4)番まで上げております。まず部分休業の対象となる子の年齢の引き上げということで、現行は3歳に満たない子でありますが、それが小学校就学の始期に達するまでに引き上げをすると。それから2番目、これは育児短時間勤務というのが新たにできましたが、その代員になる短時間勤務職員の手当ということでして、ここに上げてある手当は支給しない。それから3番目に自己啓発等休業承認期間の給与でございますが、自己啓発等休業といいますのは大学等の課程の履修とか、あるいは国際貢献活動というようなものに職員が参加するという場合で、その場合は給与を支給しないということです。それから4番のその他所要の規定の整備ということで、これは法令名の間違いを修正するものでございます。
適用の期日は、協約の締結日として、(2)番と(3)番につきましては来年の4月1日から適用ということでございます。現在まで11月30日に協約の一部改定について申し出をいたしまして12月4日に労働組合と合意をしているところでございます。以上でございます。
(委員長)
いかがでしょうか。
(委員)
育児短時間勤務に伴い採用される職員というのはどのくらいの勤務をされるんですか。2時間を限度というか、そういう格好なんでしょうか、勤務形態としては。
(高等学校課長)
(2)番の方ですか。
(委員)
そうですね、(2)番。
(高等学校課長)
育児短時間勤務は幾つかのパターンがありまして、結局それを埋める形になるということです。
(委員)
1日2時間を超えない時間ということは2時間ということですか。
(高等学校課長)
それは1番の方の部分休業です。短時間勤務につきましては、幾つかのパターンがありまして、例えば、1日当たり4時間とか5時間とか、あるいは週3日とか、そういう形を選択できるようになっております。
(委員)
3番の自己啓発等休業についてですけれど、現在と変わってる点はどの部分ですか。
(高等学校課長)
これは新たにできる休業制度でして、例えば青年海外協力隊は現行どおり派遣の条例がございますので、それはそれでいきていますが、これは全く自らのためにやる活動ということで、給与は支給しないということになります。
(委員)
新たに考えられる内容としてはどういうものですか、それと期間とか。
(教育総務課長)
これは全く新しい制度でして、これまでもいろいろな制度がありましたけれども、これは期間は3年を上限でやりましょうと。それで例えば大学等への自己啓発のためという形で、業務として行く場合もありますけど、それとは全く別に自分自身の啓発のためでありますので、大学や大学院等への修学や、国際貢献活動、NPO活動であるとか、そういうものに取り組もうとしている場合が対象になります。
(委員)
国際貢献。
(教育総務課長)
はい。例示としては、例えばJICAに派遣される業務で途上国に奉仕活動に行くとかというもの。これは、県が業務として行かせるケースもあるんですけども、自主的、自発的に行かれるケースを対象とする制度です。
(教育長)
まさに自分から、全く自分のためにという意味の研修ですよね。
(教育次長)
教員の場合は留学制度がありまして、それを公務員あるいは現業の方にも適用したというふうに考えてもらえれば。
(委員)
わかりました。
(委員長)
その者の昇給とか退職金というのはどうなるんですか。
(教育総務課長)
退職金につきましては、基本的に自己啓発に出ておられる期間は減算するというのが原則でありますし、その期間、給料は当然無給、それから復職時もたしか2分の1か3分の1昇給率が減算されることになると思います。ただ、自己啓発であるけども、帰ってきてからの公務の能率的な運営に資すると限定的に判断されるものがあった場合は退職手当も2分の1ですし、復職時の減算も少し率がよくなるという形ではあるようです。
(委員長)
なるほど。
(委員)
これはやっぱり全国的なものなんですか。
(教育総務課長)
これは、まず国家公務員の法律が改正になって地公法も改正になりましたので、本県も条例を改正して対応をするということであります。
(委員長)
よろしいですか。では、これも了承するということで、議案は以上です。以下、報告事項に行きます。報告事項のアの説明をお願いします。
<
○報告事項ア 鳥取県教職員コンプライアンス行動指針について
(教育総務課参事)
報告事項のア、鳥取県教職員コンプライアンス行動指針について御報告いたします。おはぐりいただきまして1枚物を御覧いただければと思います。
実は、知事部局の方で今年9月末に、県庁のコンプライアンスを高めるために職員のコンプライアンス行動指針をつくったということで、教育委員会の方に情報提供がございました。それを事務局の中で、活用的には同じ公務員ですから踏襲してもいいし、ちょっと議論したんですけども、やはり教育委員会としてのコンプライアンスの行動指針をつくるべきではないかということで、この10月から事務的に検討に着手しておりました。たたき台ができた段階の11月以降に、本庁の各課各所に御意見をいろいろお聞きしながらこのたび正案をまとめて、御報告するものでございます。
2番の指針の概要に掲げておりますけども、公務員として共通的な事項というものは知事部局であろうが教育委員会であろうが変わるわけはないと思いますので、そういった部分については知事部局の指針を基本としながら、教育委員会は教職員に関わりの深い内容をそれに付加してつくりました。
構成でございますけども、まずコンプライアンスについての意義、目的、最後には、順番としては交通法規の遵守というものに至る以上の10項目の柱立てをしております。この柱立ては、基本的に知事部局と同じでございます。さらに資料としては、何か困ったこと、あるいは相談するときの相談窓口、教育委員会としての窓口一覧、それと懲戒処分の種類と影響、こういう懲戒処分では給料にはこれだけマイナスになるんですよといような影響を示した一覧表、さらにはそれぞれの職場で点検をやっていただくための業務点検チェックシートをセットで指針という格好にしております。
それでは、教育委員会として特に付加した内容はどんなものがあるかということですけども、簡単に1から6に並べております。まずやはり児童生徒を意識してより高いコンプライアンスが求めることのではないかというようなこと等について書き加えたものにしております。具体的なものは、別途資料として手持ち資料という格好でお手元の方にお配りしております知事部局と対比した資料を御覧ください。こちらで何点か例示的に御説明をさせていただければと思います。
まず4ページ、指針の方では10ページになりますけども、4ページの基本姿勢というところなんですけども、私たち教育に携わる者は、児童生徒、保護者、地域住民の視点というものを考えて行動していきましょう、といったような部分を書き加えておるところでございます。
5ページの上の方になります。指針では3ページの方になりますけども、教職員の行動指針として柱である児童生徒を教え導く教職員にはより高いコンプライアンスを求められると、以下、こういうような表現等をつけ加えております。さらに教育委員会にはミッションというものを定めてそれに従って仕事をしているんですけども、学校の場合はそれぞれの学校で学校運営方針というものを定めていらっしゃいますので、そういった学校運営方針にきちんと従って行動しましょうという趣旨に改めております。
さらに7ページ、指針の4ページになりますが、ここにも先ほどの学校運営方針のことに触れておりますし、参考までに今年度の教育委員会のミッションをここに入れ込んだ形にしております。
さらに資料の8ページ、指針の5ページになりますけども、個人情報の部分で一般的な留意事項、禁止事項を掲げただけでなくて、具体的により身近なものを枠の中に囲って記載をしております。個人情報を含む文書なんかは上司・所属長の許可を得ずに持ち出したらいけませんとか、よくうっかりミスでありがちなコピー用紙の裏面利用する場合には個人情報等が書かれていないかちゃんとチェックしましょうというような内容のものを注意喚起のために記載しております。
さらに13ページを御覧いただければと思うんですけど、指針の8ページになります。これは担当課への相談・通報という部分で、左側の点々で囲ったところを知事部局の方では書いております。特に「また」以下の部分ですけども、職場でいろんな行き違いによる、トラブルというほどのことではないのかもしれませんけど、そういった情報が最近私の方にも入ってきました。ですからそういうことをまた改めてここに注意喚起のために書いたんですけれども、上司から部下に信頼関係に基づく適切な指導、これは当然されないといけない、だけれども、そうした指導をするに当たっていろんな行き違いがどうもありがちだと。ですからそういったことをなくすためには日ごろのコミュニケーションとか人間関係づくりが重要だということをここに上げておりますし、さらに公立学校なんかではほかの行政の職場とはまた違って多くの県費外会計というものがございます。ですから県費外会計の取扱要綱、実は昨年12月に、これは文部科学省の方から各公立学校の方に県費外会計の取り扱いについてのマニュアルを示していただいています。現在マニュアルを学校の中で要綱という格好で制定していただいておりますので、そうしたものに基づいて透明性の高い処理と説明責任を果たしていきましょうということを記載させていただいたということでございます。
以上、指針に書いている中で特に教育委員会として加えた内容でございまして、先ほど、委員からございました、13ページの下から14ページにかけてにありますヘルプライン制度について再確認をしていただくための紹介等や14ページの中ほどで懲戒処分の取り扱いという部分を定めておりまして、先ほどの懲戒処分の指針との絡みである部分なんですけども、その事由に関与している教職員が自主的に連絡した場合には懲戒処分の量定の軽減理由としての行為になりますと。先ほどの指針とのつながり部分でございます。
以上が指針本体に係る部分でして、この後に相談窓口の一覧表でございますとか懲戒処分の種類と影響、こういったものを念押しのためにつけておりますし、ちょっとはぐっていただければと思うんですけども、チェックシートの2/4ページの下のあたりを教育委員会版として書き加えてある。これは知事部局の場合は職場環境ということでの1項目でさらっと書いてあった部分なんですけども、特に学校の場合ですと体罰の問題もございますし、またセクハラなんかについても括弧書きで同僚だけではなくてやはり保護者、児童生徒あるいは教育実習生、そういったような人たちも含めて注意をしましょうという趣旨でございますし、パワハラについても注意喚起をしたというようなチェックシートにしております。
このような指針全体の内容を踏まえて、先ほどの1枚物の方に戻っていただければと思いますが、こういったコンプライアンスの行動指針をどう取り扱っていけるかということを3番として書いております。年内には事務局が各課各所、それから県立学校にこれについての通知いたしまして、職場研修で活用していただいたり、必要に応じてこのチェックシートを学校の内容に合うように修正して活用してもらうということで、コンプライアンスの向上の取り組みを一層推進していきたいというふうに考えておりますし、市町村教育委員会へ県教育委員会はこういった指針を作成して取り組みを行いますということを参考までにお知らせしたいというふうに考えております。
以上、簡単になりますけども、行動指針について御報告申し上げました。
(委員長)
いかがでしょうか、何か御質問、御意見ありましたらお願いします。はい。
(委員)
意見ですけれども、大変丁寧につくってありまして、良いことだと思いますが、現場で徹底するということはまたもう一つ工夫を要するところでありまして、かなり職場、現場の差が出てくる部分があるのではないかと思います。何とか必ず、例えば学校なら学校で末端まで徹底するように方法を講じていく必要があると思います。
(委員長)
ほかにいかがでしょうか。
(委員)
今、委員がおっしゃったのと同じ思いを持っております。この行動指針が、今までのことも総ぐるみで考えながら現在の多くの課題を負っている中で、大事だよということが語られていかないと、こんなに丁寧に書いてあるんですけども、なかなか徹底しないと思います。伝達されていくときにそのあたりのところを、今これが必要なんですということがわかる具体的なものとかを持っていかれないと、なかなかこれをきちんと読んでみんなで、じゃあ、勉強しようかということにならないという気がします。それと、上司が部下にという言葉が結構入っていますけど、仲間同士というのはどの辺を見たらわかるんでしょうか。仲間同士でもこういうことに当たらないことはないと思いますけれども、いかがですか。
(教育総務課参事)
そうですね、それはパワハラなんかのところですか。
(委員)
そうですね。
(教育総務課参事)
パワハラというのは、パワーですから基本的にまずは上からの上下関係に基づく何らかの圧力をかけるということになると思いますので、まずは上司と部下でそういうのが特に学校現場ではあるようですから、学校の中でもこういったチェックシートを活用してもらって。そういう意味もあって、それぞれの職場で加工してくださいというふうにしているんです。学校の中で例えばそういったところを加えて点検してみるとかしていただこうかなという。
(委員)
管理職が十分に把握していけば、そういうところはきちんと吸い上げられていくとは思います。
(委員長)
ほかにどうでしょうか。
(委員)
これはチェックシートの活用のところが非常に大事かなと。ずっと文章でいろいろあっても、現場でなじむのは多分チェックシートの部分じゃないかなと思うので、なるべくできていない部分を素直にさっと書けるように、とかくちょっと大変だからできているにしとこうと、こういうふうになりがちで、はっきりできていないというのは何となく書きにくいので、ちょっと自信がないとかできていないところまでぐらいにしといてもらって、じゃあ、注意してくださいという活用の方がいいかなと。できてないけれど、意識してないとは何となく書きにくいかなと思うんですね。なるべく注意していただくようにした方が、ほかでこれで評価したりはしないというのをよく説明してもらって、自信がないとこは自信がないと書いてよという雰囲気があるといいんじゃないかなと思います。
(委員長)
私も同じようなことを思いました。グレーゾーンがかなりあるんじゃないかな。グレーゾーンをチェックすることがまた勉強になるのかなと。それから具体的な進め方、先ほど委員がおっしゃったように、多分皆さんがこれをどうするかということが一番大きなポイントだと思いますが、僕は管理職の方がチェックリストをまずやることから始めたらどうかなと思います。校長先生や教頭先生がまずやってみる。そのときに自信のないのを書きやすいようにしておいて、そこから始めるというのがこの趣旨に合うのかなという感じがしました。非常に大切なことですので、ぜひ具体的に進めていただきたいと思います。
(教育長)
しっかり活かして周知徹底が図られるようにしていきたいと思います。
(委員長)
よろしいですか。じゃあ、報告事項のイに行きます。
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○報告事項イ 全国大会等で活躍した児童・生徒に対する教育長表彰について
(教育企画室長)
報告事項イ、全国大会等で活躍した児童・生徒に対する教育長表彰につきまして御報告させていただきます。
おはぐりいただきますと、2ページにわたって書いておりますが、10月上旬に上海で開催されましたスペシャルオリンピックス夏季世界大会の水泳競技、さらに9月末に茨城県で開催されました全国聾学校陸上競技大会及び10月中旬の秋田県で開催されました全国障害者スポーツ大会の陸上競技におきまして、本県の中学生1名、それから高校生6名が御覧のとおりのすばらしい成績をおさめましたので、顕彰要綱に基づきまして表彰しましたので、御報告させていただきます。今回の表彰については、本年度延べ112名の表彰になります。以上でございます。
(委員長)
よろしいですか。では、次へ進みます。報告事項のウです。
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○報告事項ウ 全国学力・学習状況調査の結果(地区別等)について
(小中学校課長)
報告事項ウ、全国学力・学習状況調査の結果(地区別等)について御説明いたします。この調査の県全体の結果につきましては、先月11月の定例教育委員会で御報告したところでございますけども、このたび地区別等の結果がまとまりましたので、御報告いたします。
別冊でグラフになったものもつけております。同じ配付の資料でございます。公表資料でございますが、3つございまして、1つは東・中・西の地区別の調査結果、もう一つは市部・郡部別の調査結果、さらに学級規模別の調査結果の3種類でございます。
まず最初に、地区別調査結果の概要でございます。小学校6年生、そこの表にまとめております。鳥取県、全国、それから東・中・西という表でございます。表の数字は平均正答率をあらわしております。御覧のように国語、算数とも東・中・西の地区別で平均正答率に大きな差は見られないというような状況でございます。差の一番大きなものを拾いますと、算数のAで85.8%と82.6%で3.2ポイント差がございますが、こちらの低い方の82.6%は全国平均を少し上回っているという小学校6年生の状況です。
それから、2ページ目でございますが、中学校3年生でございます。こちらの方は小学校に比べまして平均正答率にやや差は見られる状況ですが、大きな差ではないというふうに見ております。差が大きいものを見てみますと、中学校の国語Bで75.0%、そして71.0%ということで、ここは4ポイントの開きがございます。ただ、この国語Bは問題数が10問しかない問題でして、1問の差が随分大きく出たということはあると思います。それから全国平均とで見てみますと、全国平均を下回りましたものは国語Aの中・西部81.1%、それから国語Bの中・西部71.0%というような状況でございました。これが中学校3年生の状況でございます。
それから、3番の市部・郡部別の調査結果の概要ですけども、小学校6年生、御覧いただきますように市部と郡部の開きは0.5ポイント以内であります。差はほとんど見られないといったような状況でございました。
それから、3ページ目になりますが、中学校の3年生の市部・郡部別でございます。こちらの方も市部と郡部の開きを見てみますと、1ポイント以下の開きでございまして、差はほとんど見られないという状況でございます。これらのことから平均正答率で見たときという限定でございますけども、地区別、それから市部・郡部別、どちらも大きな差は見られなかったということから、県内のどの地域においても一定の教育水準が確保されているんではないか、それぞれのところで努力していただいている結果ではないかというふうに考えております。
それから、4番の学級規模別の調査結果でございますが、学級規模、クラスの人数を30人以下と31人以上に分けて集計をいたしました。その際、そこに※印で書いておりますが、この調査が4月に実施されたということを考えまして、18年度、つまり小学校5年生のとき、中学校2年生のときの学級編制でこの調査結果を30人以下、31人以上というふうに分けて集計を行いました。その結果、小学校の方はほとんど開きが見られませんでした。中学校の方は、差は大きくないんですが、すべてで30人以下学級の平均正答率の方が31人以上の学級を上回っていたというような状況でした。
今後の予定ですが、今回は全体でしたので、設問ごとの調査結果とか、あるいは質問紙調査もございましたので、そちらのデータもさらに分析をして公表していきたいというふうに考えております。以上でございます。
(委員長)
いかがでしょうか、御質問ございますか。
(教育長)
これは9月議会で非開示という方針を出したときに、議会の中でできれば開示にされたいということを受けて、知事なんかもできるだけデータを生かして特定されて一つの特定の学校だとか町村だけが細かく言われるのでなければなるべく活用してほしいという話がありましたので、それを受けていることももちろんありますので。
(委員長)
どこまでのポイントの差を、差があるとかないとかというのを決めるのは難しいですね、どう判断しているんですか。
(小中学校課長)
今回、文科省の方が公表した際に、全国の状況を平均正答率のプラス・マイナス5%の範囲内で見てばらつきが多いとか少ないとか、そういうような分析をしておりまして、一応それに沿ってプラス・マイナス5%、5%の範囲内であれば大きな差ではないというような判断をしております。
(委員)
この結果を得て、じゃあ、これからどのように現場はどこのところに力を入れたらいいかというところまで調査委員会の方では出されるんでしょうか。
(小中学校課長)
県が全体の分析をしておりますのは、細かいところまでではございません。県全体、地域別とかという話でございます。検証改善委員会というものが別に分析されておりまして、そちらの方では本当に学校の先生方が役に立つ、授業をどう変えていったらいいかというようなところの支援になるような、そういうものを出していきたいということで進めております。
(委員)
わかりました。
(教育長)
あと、それぞれのデータが市町村、学校に来てますんで、県が大きなのを示したら、それを市町村とか各学校が自分たちの学校の細かいデータと照らし合わせて全国、あるいは県、県の中でも地区だとか郡市だとか、そういうものと比較しながら分析されるということになっております。
(委員)
我々は県の立場なんですけれども、既に全県のデータは出まして、今回地区別等が出たんで、あとは地区というのが出てきますけれども、各学校のデータを我々は知る必要がないというか、県教委としてはそこまでは関与しないというスタンスなんでしょうかね。どこまで県が義務教育段階に関与していくのかということが1つと、それから一番低い学校と一番高い学校ぐらいは知っていてもいいのかなということを思ったわけです。ある中学校の校長先生でしたけれども、多くの人がおる場面で自分の学校は全国でこういう成績であったということをおっしゃられた席に私もたまたま居合わせたんです。それで、それは誇らしい内容であったからそれであったわけですけれども、私たちが知らなくてもそういうふうな形で少しずつ各学校の情報というものは伝わっていくのではないかとそのとき思ったわけです。その中学校の成績は随分驚くほどよい成績で、私が聞いた限りではですね、そういうのが県下であるのであれば、そういうすばらしい成績の学校が本県にあるということを私たちは知っておくのもいいし、また逆に知らないけれども、非常に低いのがあったりすれば、それもやっぱりちょっと気にかけておく必要があるかなと思ったんですね。
それで、そういうことがあるにもかかわらず県の教育委員さんは御存じないのですかというふうなことが出てきたときに、いや、そこまでは知りませんと言っちゃっていいのかなと。私たちも学校訪問などをさせていただいているわけですけども、義務教育の学校にも行く機会があるわけですね。それで例えば非常にうまくいっている学校とか、あるいは県下で最も問題がある学校とかなどを知っていれば、何かの機会に訪問させていただくというふうなこともあってもいいかもしれない。いずれにしても何も知らないと何も考えようがないので、いかがなものでしょうか。ちょっと長くなりましたけれども、どの程度我々が関知するのかというお尋ねなんですけれども。
(小中学校課長)
ちょっと私のお答えできる範囲でございますけども、まず、この全国学力・学習状況調査は国が実施をし、各学校の設置者である市町村教育委員会の判断で参加をされています。県はその間で中継ぎ役でして、実際にこのテストに参加するしないは市町村の判断でございます。結果でございますけども、我々が都道府県にいただいている結果は市町村の範囲までで、各学校の結果までは県の教育委員会にはいただいておりません。検証改善委員会に委託してやっておりますが、そこには個々のデータも全部、個人のデータもですね、膨大なデータがあり学校別もわかります。ということで、学校の校長先生が自分の学校の結果を皆さんの前でお話しするのは、それはそれでその校長先生の責任でなさることでございますし、県の教育委員会として、ここはどうだとかあそこはどうだということは、我々が心配している序列化につながるということで、県はそこまでは考えていない、主体ではないと、過度な競争などの心配があると。
(教育長)
個々の学校を一つずつ県教育委員会では、入り込んで、あなたのとこは点が低いからもっと頑張りなさいとか、これについてはそういうことをやってはいけないと思っています。ただ、東・中・西を比較したときに西部の方は国語が弱いですよと、全体の場で、こういうふうな傾向がありますから頑張ってくださいねというような、大きな意味での指導をすることはできると思っていますので、今さっき課長が答えたとおりじゃないかなと私は思うんです。さっき言ったように、市町村は自分の学校の方の教育内容を所管してますから、そういう内容をきちんと点を持って指導されるというのは小・中については市町村の役割なんですよね。県の教育委員会というのは、学校の中の直接的なことまで、指導・助言はできますけれども、点をもとにして入り込んで、こうしなさいああしなさいということは個別には言うべきじゃないと思っているんです。ただ、県全体として国と比べたときにどうかとか、さっきの県の中でも大きな地域なんかで、あるいは郡市別でどうかとか、そういうふうなことについては、冷たいんじゃなくて、きちんと分析をして我々の方として、県の教育委員会として検討して学力向上委員会だとかいろんな委員会を持ったり、県の教育審議会を持ったりしてますから、そういうところで県全体としての学力を挙げましょうとか、そのために生活リズムはちゃんとしましょうとか本をちゃんと読みましょうとか、そういう大きな形での取り組みをしていきますし、もちろん県立学校について分かれば県立学校についてはある程度入ってきますけど、そういうスタンスではないかなと私は思うんです。
(教育次長)
市は市町村の役割があってその役割分担のところをどのように担いながら、私たちは県の教育委員会というスタンスでやっていくかというとこだと思います。したがって、そのあたりの整理の仕方はきちっとつけなくちゃいけないんじゃないかなという感じがいたしますね。
(委員)
わかりました。
(小中学校課長)
ちょっと訂正です。先ほど県教委として国から来ているデータは市町村別までというふうに言いましたが、学校別も来ております。申しわけございません。訂正をさせていただきます。
(委員長)
ほかの委員の方は、基本的には先ほども教育長さん初め教育次長がおっしゃったスタンスでいいでしょうか。1つだけ教えてほしいんですが、30人学級と31人から40人学級の生徒や児童の割合というか、クラスの割合でもいいんですけど、それはどうなんでしょうか。
(小中学校課長)
そこまではないんですが、資料の一番最後の17ページに、学校数なんですけども、中学校では大体半分ということで書いてあります。
(委員長)
中学校はほぼ同数ですけど、小学校は基本的に30人学級が多いですね。
(小中学校課長)
そうですね。これは県が実施している30人学級をやらなくても、もう既に小規模学級になっている状況で。
(教育長)
中学校は規模が大きいですから、割とその辺が少ないですね。
(小中学校課長)
郡部では小規模な小学校が多いということの実態がございます。中学校も、やはり26校ありますが、これはすべてそういう少人数学級をやっている学校というわけではございません。
(教育長)
取り組みの割合というのはわからないですか。
(小中学校課長)
そこまではちょっと。
(委員長)
割合そういう話もこういうものを分析するときに重要かなと思います。ほかにいかがでしょうか。では、報告事項のエに行きたいと思います。
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○報告事項エ 平成19年度教育者表彰(文部科学大臣表彰)について
(小中学校課長)
報告事項のエは、平成19年度の教育者表彰(文部科学大臣表彰)についてでございます。
まず、表彰の趣旨でございますが、学校教育の振興に関して特に功績顕著な教育者の功労をたたえ、これを文部科学大臣が表彰するものでございます。
被表彰者は3名ございます。米子市立住吉小学校の松原校長、八頭高等学校の小椋校長、それから岸本中学校の笠見校長の3名の方でございました。表彰式は11月28日に東京の方で行われました。
功績の概要をそこに上げておりますように、松原校長は伯仙小学校長、それから現在、住吉小学校長として特色ある学校づくりに努めておられます。それから米子市の小学校校長会の会長として市内の小学校をまとめておられましたし、そこに書いてございませんが、西部教育事務所長も務められ西部地区の教育に貢献されておられます。
それから、小椋校長、県教育委員会事務局にもおられまして、全県的な視野から教育行政の大きな発展に貢献されました。現在、八頭高の校長先生でございますが、生徒による授業評価の導入など授業改革に取り組みまして、生徒の学力向上、学校の活性化に成果を上げていらっしゃいます。また県の高等学校長協会長として全県の高等学校教育の充実、発展に大いに寄与しておられます。
それから、3人目の笠見校長でございますが、この校長先生は現場一筋でございまして、赤碕中学校長としては同和教育の推進、それから現在の岸本中学校では『凡事徹底』ということを提言されまして、その徹底を図っておられます。その学校経営の手腕を大変高く評価されているところでございます。以上でございます。
(委員長)
何かありますか。では、次、報告事項オをお願いします。
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○報告事項オ 平成20年度鳥取県立学校実習教諭候補者選考試験の実施について
(高等学校課長)
報告事項オは、平成20年度鳥取県立学校実習教諭候補者選考試験の実施についてでございます。
はぐっていただきまして、これまでの経緯でございますが、9月4日の定例教育委員会で新たに実習教諭の職を設けるということで管理規則の改正を議決していただきました。この実習教諭は実習助手の上席的な専門職ポストとして任命をいたしまして、実習の科目に限って授業を担当して評価をするというものでございます。教育職の給料表の2級を適用するということでございます。
選考試験、実施期日のところに書いてございますが、まず授業観察を、これは実習でございますが、観察をいたしました。10月25日から11月27日の間でございます。それから筆記試験と面接試験を12月1日に行いました。
受験状況でございますが、高等学校、それぞれの専門教科にその受験者がおられまして合計41名で特別支援学校は合計5名、合わせまして46名の受験者がございました。名簿登載の上限は合計26名でございますので、この46名の中から選考していかなくてはいけない。
試験内容は、そこに上げておるとおりでございますが、マル1番の授業観察につきましては、それぞれの各指導主事が全受験者の授業を観察したところでございます。筆記試験と面接、授業観察あるいは学習指導案の作成も行いましたので、それらを総合的に評価して選考したいと考えております。
今後の予定でございますが、来年の1月末までに選考の結果を校長及び受験者に通知するとしておりまして、4月1日付で実習教諭候補者名簿に登載された者のうちから実習教諭に任命をしたいと考えております。以上でございます。
(委員長)
いかがでしょうか。よろしゅうございますか。それでは、次、報告事項のカをお願いします。
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○報告事項カ 「手紙、作文・小論文コンクール」の審査結果について
(家庭・地域教育課長)
報告事項のカ、「手紙、作文・小論文コンクール」の審査結果について御報告いたします。
文字・活字文化振興法の趣旨に沿いまして、本県における文字・活字文化の振興に向けた取り組みとして3年目になります「手紙、作文・小論文コンクール」を実施いたしました。
概要といたしまして主催としては県、教育委員会、協賛として、鳥取県書店商業組合にお願いをしたところでございます。募集期間は7月20日から9月30日までで、応募総数は701点ございました。手紙の部では458通、作文・小論文の部では高校生、一般を含めて243点の応募がございました。その結果、入賞者といたしまして、手紙では、こちらに掲げております方を含めます33名の方、作文・小論文の部につきましては前川さんほか13名ということで入賞をされました。
審査会は、ここに記述しておりますとおり11月20、21日にそれぞれの部門において実施しておりまして、表彰式は、去る12月15日の読書フェスティバル開催会場におきまして知事及び教育長から表彰していただいたところです。
入賞作品は、そちらに掲げておりますとおり、この後、県民文化会館でございますとか図書館、県庁ギャラリー、倉吉や米子の図書館で展示をする予定になっております。先ほどの受賞者一覧につきましては、その次のページから掲げておりますし、代表的な作品につきましてもその次につけております。手紙部につきましては、あて先が具体的な方につきましては切手を貼ってこちらで発送しました。以上でございます。
(委員長)
御質問等はありますか。これ3回目とおっしゃいましたね。1年目、2年目の応募総数はどれぐらいだったんですか。
(家庭・地域教育課長)
今、具体的な資料は持ってきておりませんが、応募総数は、今年はやや少な目でございました。去年は学校ごとに多く出していただいているところがございましたけれども、今年は学校数の方が多く、応募数は少ないですけれども、少し広がったというふうなことを聞かせていただいているところです。
(委員長)
よろしいでしょうか。じゃあ、報告事項のキをお願いします。
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○報告事項キ 「読書フェスティバル」の実施結果について
(家庭・地域教育課長)
続きまして、報告事項のキ、「読書フェスティバル」の実施結果について御報告いたします。
去る12月15、16日、県民文化会館におきまして読書フェスティバルを実施いたしました。そこに掲げておりますとおり来場者は延べ6,000人を数えました。これはチラシですとか各イベントへの実施参加者、スタッフ、それも合わせて、あるいは当日には「絵本ワールドinとっとり2007」という日本海新聞社主催のものも実施しておりまして、そちらでは子どもさんにキャンディーなどを配られたこともありまして、それらの結果から延べ6,000人ということで実施をしたところでございます。
テーマは「本とのであい ひろがれ想像力」ということでございました。イベントの概要は、12月15日には記念講演ということで、作家であり書誌学者の林望さんにおいでいただきまして講演会を実施いたしましたし、劇団公演として16日には劇団あとむという劇団をお呼びいたしまして「あとむの時間はアンデルセン」ということで公演をされて子どもさんたちを中心に楽しんでいただきました。パネルディスカッションは12月16日に実施いたしまして、「読む力ってなんだろう?」ということで約80名の参加者を得まして開催をいたしました。ワークショップにつきましても、そこの1、2ページにかけましてそれぞれ、これは読書関係者ですね、例えば読み聞かせの会に出かけてくれましたそういう方々を中心に主体的に実施をしていただいたということでございます。「絵本ワールドinとっとり2007」の同時開催につきましても非常に楽しかったという感想でした。
今回のフェスティバルの特徴でございますが、ここに何点か掲げております。読書活動グループの横断的な連携ということで、今までは一堂にということが多くありませんでしたけれども、それぞれのグループに、7月の立ち上げから何回もその実行委員会を開催していただいてネットワークを構築することができるとともに、そういう連携を深めていただいて大きな成果を上げることができたというふうに思っております。民間企業とのタイアップにつきましても、今回は子どもゆめ基金というものを「絵本ワールドinとっとり2007」さんは活用して実施をされたわけですけれども、民間の方々との共催もできたというふうに感じているところです。高校生ボランティアの方には各高校から、人数的には少なかったんですけれども、参加をしていただくことができましたし、大学等との連携におきましても、そこに掲げさせていただいておりますとおり鳥取短期大学の学生等に本当に多数おいでいただきまして、実は実行委員会の会長さんにも大変大きな力をいただきまして、会場の方も本当に盛り上がったと思っております。
3ページ目には、来場者からのアンケート結果を載せさせていただきました。合計473名の方からアンケートの結果をいただいているもので、おおむね参加は男性が4分の1、女性が4分の3という状況になりました。それぞれ鳥取市内でのイベントでございましたので鳥取市内からの参加が多かったんですけれども、県外からも、これは全国3地域、三重県と高知県が国の委託事業を受けましての実施でございましたので、県外からの参加者、視察者もおられましたが、ほとんどが鳥取市内の方々が参加をしていただいたということになっております。自由記述意見としては、東・中・西でも続けていってほしいということ、あるいは中高生に照準を合わせたということでよいことだと思うということで、中高生にも有意義だったというふうな御意見をいただいたところでございます。以上でございます。
(委員長)
御質問等ございますか。
(委員)
感想ですが、昨年もいろいろ計画をされて、とてもいい会だったと思いますが、今年はまた何か工夫がされたように思います。特にいろんな連携ということがうまくいっているように思いました。それと高校生とか大学生のボランティアを活用したり、それから子どもの朗読とかが入っていますが、やはりそういう子どもや、青年をどんどん参加させることで本当に読書を生涯のものとするというふうになるなと、これを見ながら思いました。なるべく参加がそうした子どもたち、特に高校生のボランティアが広がっていくともっといいかなと思いました。
(委員長)
図書館司書をとってる学生たちが中心的に行きました。
(教育長)
たくさん来られまして、高校生のフリートークというのがあったんですけど、自由に読書の楽しみについて語るんですけど、その周りにたくさん短大生の学生さんたちがこられてメモをとりながら一生懸命聞いておられて、雰囲気が非常に盛り上がってよかったですね。今年は国の予算がついていまして、それがあるので少し膨らませることができたんですけれども、来年その国の予算、補助がなくなるので、それをうちの方で何とかしながら頑張っていくという方向です。
(委員長)
それでは、次へ行きます。報告事項のクをお願いします。
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○報告事項ク 三徳山の世界遺産暫定一覧表登載への再提案について
(文化課長)
では、三徳山の世界遺産暫定一覧表登載への再提案についてでございますけれども、これは昨年の11月に議会へ提案いたしておりまして、それが継続審議案件となっておりました。改めて、今月中にと書いておりますが、今月26日、来週水曜日に三朝町と共同で提案書の再提出を行うことといたしております。
昨年提出の提案書に対しましては、非常に価値が高いというふうに評価をいただきながら、一方で、そこに記載をいたしておりますように、個別の課題も指摘されております。今回再提案するに当たっては、2に記載しておりますような変更をいたしております。主題につきましても昨年は名称にしていただいてる三徳山という比較的狭い範囲にいたしておりましたけれども、それを広く景観をとらえて「三徳山-信仰の山と文化的景観-」ということで主題に設定いたしておりますし、それから資産の範囲も小鹿渓を含めております。これは三仏寺や、それから修験といったこととも関係がありますので、小鹿渓も含めて広く三徳山をとらえております。さらにバッファゾーンも設定するといった提案の仕方をいたしております。
提案書の構成は、そこに書いておりますように、コンセプトから資産に含まれる文化財、それから保存管理計画、それから世界遺産の登録基準への該当性ということで構成いたしております。それらの変更点を加えた内容といたしておりまして、2ページの方に記載いたしておりますけれども、経過でありますが、今年9月に昨年の提案にプラスして新規案件13件が提出されておりまして、これらも含めて今回の提案を来年1月以降、審査が開始されるというふうになっております。
今後の審査の見通しでありますけれども、昨年提出されています24件のうち4件が暫定リストに載りましたので、残り20件プラス本年の新規案件の13件を加えて合計33件をこれから審議するわけですけれども、それを1から4までのワーキンググループに分けて審議をするというふうになっておりまして、三徳山は第4ワーキンググループ、ここで審議をされるというふうになっております。第4ワーキンググループは時代を超えて、人と自然とのかかわりを中心とする資産を審議することになっております。この中で特に注意していただくものは、5の黒いポツの2つ目のマル2に書いておりますけれども、提案案件に盛り込まれている主題に関してということで、主題が共通する複数の資産相互の比較または統合に関する検討の実施ということで、あるいは統合というようなこともあり得るのかなということも考えています。
それから、3ページの方は、現在の中で継続審議案件の20件、それから新規の13件、それから現在の世界遺産の状況です。以上です。
(委員長)
何かございますでしょうか。よろしいですか。では、報告事項ケをお願いします。
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○報告事項ケ 山陰海岸学習館の来館者満足度調査の結果について
(博物館長)
報告事項のケ、山陰海岸学習館の来館者満足度調査の結果についてです。
1ページに書いておりますが、来館者のプロフィールをまずは把握したいんだと、それから満足度調査をして、18年度から山陰海岸学習館ということで教育委員会の所管になって設置し直しているんですが、この学習館の展示ですとかサービスの改善をこれからやっていく上での参考にしたいということで実施をいたしました。
8月から11月にかけて行いまして、回答数はあまり多くないんですが、101名とりました。プロフィールは、そこに書いてあるような内容になっております。
2ページの方で満足度のあたりのことですけども、全体の満足度については、大変満足あるいは満足と答えた人が95%ぐらいに達するということで、満足度で見ると高いということですが、項目別の満足度の中で低いものがいくつかありまして、やはりPRがまだ足りてないということ、それから野外観察会や自然講座のあたりでちょっと出ているのは、これは野外観察会の案内があるので参加してみたいんだけども、例えば満員になってたとか、なかなか思うような日に合わなかったとか、そういうふうなことで書いてありました。2ページに、例えば館内の設備ですとか職員の対応はどうだったですかとか、いろんな項目で満足度をグラフにしておりますが、このような状況でありました。満足度は比較的、総体的に良いということでした。
3ページの方ですけど、この学習館に来られてもう一度来たいですかというような問いをしております。ぜひ来たい、できたら来たいというようなことでそこに数字が上がってます。学習館への意見としては、大きいものから順に見ますと、大きな水槽などをつくって生き物の展示をもっと増やしてほしいというような意見が比較的多かったです。その次も水槽に関するものでありました。それから学芸員を常駐させておりますので、いろんな疑問、大人から子どもまで含めて出るんですけども、すぐに専門的に答えれると、図鑑なんかを使ってこうこうこうですよというようなことで、名前とか、それから生態を説明してくれてよかったというようなことを、ここでは2件と書いてますけど、日常的にはそういう声が上がっております。
それから、最後に要望ですけども、特にマル2の方ですけども、この学習館にどんな展示があればいいと思いますかという問いをしたところ、水槽の展示をたくさんの方が希望されました。あと学習体験型の展示、さわれるような展示ということですね、剥製とか貝殻というそういうのがあるので、こういったことを踏まえて今の19年度、20年度に大型水槽の展示にはもう着手しておりますけども、それはニーズが裏づけられたなというふうに思ってますし、それから21年度以降に展示室の大規模なリニューアルをしたいなと考えておりまして、20年度中にその内容的なことをよく検討したいと、このように思っておりますので、こういった今回いただいたようなアンケート調査の結果なんかをもとに、いろいろの方からの意見を聞いてやっていきたいなと思っております。以上です。
(委員長)
御質問や御意見、感想、何かございませんか。では、続きまして、報告事項のコを引き続いてお願いします。
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○報告事項コ 企画展「ヴェネツィア絵画のきらめき」の開催結果について
(博物館長)
報告事項のコは、企画展「ヴェネツィア絵画のきらめき」、先日終わった企画展の実施、それの開催結果です。
めくっていただきまして、企画展の概要を書いておりますが、11月3日から12月9日までの37日間、県立博物館で行いまして、イタリアルネサンスの本格的な絵画展ということで70点余りの作品をイタリアの美術館やコレクターから空輸しまして展示をしたということで、我が国の中でもこれだけそろった展覧会になったのは稀であるというぐらいの大きな展覧会になりました。全国5カ所、鳥取県博を含めて巡回いたしました。入館者数が7,852人でありました。予算要求した当時、財政当局なんかに説明した数字が7,000人を目標にしたいということで、それを達成したということでございます。
それから、昨年度、この美術展覧会に対応する展覧会は沖一峨展というのがありましたのですが、これが7,600人でしたので、それを上回っておりましたので、まあまあ入ったのかなというふうに思っております。今回は特に関連事業をかなりたくさん打ちました。そこに書いてあるようなことですけど、特にマル1のミニコンサートとか、マル4の映画上映会は立ち見が出るほどの盛況でありまして、次のページに写真が出てますけども、ミニコンサートの写真、立っている人が後ろにたくさんおりましたり、立ち見がたくさんありました。
それから、結果、反響ですが、アンケート結果を同時にこの開催期間中にやりまして、大変よかった、よかったを合わせて88%、それから特に鑑賞ガイドがとてもハンディーでわかりやすくて美術展のおもしろさが倍増したよというような意見がかなりありました。非常に好評だったということであります。それから今回事前に校長先生とかいろんな方にお願いしていたこともありますが、たくさん学校単位、学級単位で生徒さんに来ていただきました。全部で22校、県内の学校から来ていただきまして、約2,000人を超えました。そこにある大口の学校も書いてありますけども、次のページの写真の方にも高校生が来ているところの写真が出ていますとおり、こんな感じでわいわいと結構にぎやかな雰囲気でした。それから会期中にたくさんイベントを打ったんですけども、ふだんより多く学芸員がギャラリートークをやりました。写真の右のその写真ですけども、学芸員がちょっと見えなくなっていますけど、ぐるっと囲まれて絵を展示解説していまして、ふだんの展覧会に比べてたくさんの方が来るので、学芸員も久々に緊張したわと言っておりますけども、それぐらいたくさん来ていただきまして見ていただいたということであります。以上です。
(委員長)
我々も見させていただきまして、ありがとうございました。何か御感想や御意見ございますか。
(教育長)
これくらい一流のものになると、やっぱりいいですよね。うちも入れて5館で共同企画したものですので。
(委員長)
この7,000人とか、そういうのはどこからはじき出すんですかね、目標は。
(博物館長)
他県の例も参考にするんですけども、今回5館を回っているということがあるので、そういうのでどれぐらい各館見込んでいるのかなということを参考にするのと、昨年度までの実績。何かこの7,000台というのが大きくて、ちょっと今のやり方だと8,000というあたりが上限と言ったらおかしいですけど、かなり入っても8,000人ぐらいかなという、限界とは言いませんけど、そんなふうに感じるところです。夏休みにやる自然系のものですと、反応が良いと2万人ぐらい来られるんですが、絵画展になりますとやっぱり8,000人ぐらいというのが限界みたいな状況があります。
(委員長)
じゃあ、次に行きます。報告事項のサをお願いします。
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○報告事項サ 第51回鳥取県美術展覧会(県展)の開催結果について
(博物館長)
報告事項サは、鳥取県美術展覧会、いわゆる県展の開催結果です。
1ページですけども、4会場で巡回いたしましたので、それぞれに入った入館者数を書いておりますが、全部で8,600人余りでありまして、昨年度は8,160人だったので、増えたということ、特に日南町で増えたことが大きくきいております。
アンケートもとっておりますが、ちょっとここで気になることが、満足度、左側の円グラフで普通というところが広いんです。さっきのヴェネツィア展でもそうですけども、とても満足、満足というところで8割、9割普通いくので、県展についてはちょっと前からそういう傾向があるんですけど、普通といいますか、余り感激されてないような方がたくさんいらっしゃるということがちょっと課題なのかなと思っています。ただ、もう一度来年度はどうですか、鑑賞したいですかと聞くと、ぜひ鑑賞したい、鑑賞したいが圧倒的なので、ここをどう評価するかというのがちょっとあるのかなと思います。
それから、51回、今回から8部門、県展はあるんですけど、それぞれのトップ賞が県展賞だったんですが、昨年度まではそれよりさらにグランプリで大賞、準大賞というのをつくってたんですが、それを廃止しました。それはなかった方がいいなという意見の方がどうも多くて、やっぱりアンケート結果でもそれが出ておりましたので、それでよかったのかなと思っております。こういう改正後の初めての展覧会になっております。
次のページは、オープニングアウトとかテープカットの写真をつけておりますが、県展の横に赤い幕がおりてるように県の総合芸術文化祭はいつもこの県展が皮切りの事業になりますということで、県展でもって県の総合芸術文化祭がスタートだというような感じで、また今年もオープンしたということでありました。
それから、3ページを御覧いただきたいんですが、過去から県展のこの出品者数と一般応募点数と、それから入場者数がどういう傾向を示しているかを出してみました。出品数という一般応募の件数はやはり減少トレンドなのでありますが、入場者数については、実は国民文化祭があった年以来、県展への入場者数はだんだんだんだん減っていっておりました。しかし、今回何か反転というんでしょうか、上昇に転じておりましたので、ぜひ入場者数を反転させて来年度も増やしていきたいなと思っております。以上です。
(委員長)
何かありますでしょうか。この入場者数の減少というのは、どういう要因があるんですか。
(博物館長)
そうですね、ちょっと出品の方もですし、入場者数も、関心が高まっているということではなくて、むしろちょっと弱まっているんでしょうか、そういうようなことが読めると思います。国民文化祭のときに大きな動きをしているのは、国民文化祭のときに県展とは別に国民文化祭用の大型美術展をやりましたので、そこで大きく狂ってしまったんですけども、これをちょっと無視していくと、そういうどっちとも減少トレンドがちょっととめられない状態になって、中四国の8県も調べてみたんですが、やはりどこの県も減少トレンドでありました。やっぱりほかにいろんな展覧会の機会なんかも徐々に増えているということも含め、中央での応募展なんかに出している方もありますし、それから若い人はそっちの方にだんだん出る傾向にあるのかなというふうなこともちょっと推測をしておりますし、ほかの選択肢が増えてきているということもあるのかなというふうに思います。
(委員)
無鑑査作家の方はどのくらいおられるんですか。
(博物館長)
ちょっと数字は覚えてませんが、300人とか、何かそんなような数字じゃなかったかと思います。すみません、ちょっとすぐわかると思います。出品点数は100ちょっとですから百数十人かもしれません。全員が出されているわけではないんですけども、今回無鑑査の方の出品数は約100点でありますので。百数十人ではないか、100は間違いなく来てます。
(委員長)
では、次に行きます。報告事項のシをお願いします。
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○報告事項シ 平成19年度学校給食文部科学大臣表彰について
(保健体育課長)
平成19年度学校給食文部科学大臣表彰について御説明させていただきます。
この表彰は、学校給食の実施に関しまして優秀な成果を上げた学校及び共同調理場並びに特に功績のあった学校給食関係団体を文部科学大臣が表彰するものです。学校及び共同調理場の部といたしまして、八頭町船岡学校給食共同調理場、それから学校給食関係団体といたしまして、鳥取県鳥取市気高町にあります逢坂学校給食生産グループで表彰されました。
功績の概要といたしましては、船岡の共同調理場は、衛生管理に配慮しておられまして、職員の衛生管理に対する意識が高い。それからいま一つは、地産地消の率がございますが、県平均53%を大きく上回る76%の数字でございまして、これは八頭町全体でも県内で現在だとトップというような実績があります。それから、それだけではなくて共同調理場と学校との連携で食育の推進に努めているというのが評価されたものでございます。
2つ目の生産者団体ですけれども、これは学校給食に旬の食材を提供する体制をつくっているもので、体制づくりがしっかりしているものです。それから生産者の顔の見える食材というものを重視しておられまして、子どもたちと一緒に研修をされるなど、交流会も実施しているというものが評価されたものでございます。表彰式は11月に愛媛県の方で行われました。以上でございます。
(委員長)
御質問がありますか。では、次へ行きます。報告事項のスをお願いします。
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○報告事項ス 第1回みんなでスポーツ「スポレク トリピー フェスタ」~全国スポレク祭開催記念~の実施結果について
(スポーツセンター所長)
第1回みんなでスポーツ「スポレク トリピー フェスタ」~全国スポレク祭開催記念~の実施結果について報告いたします。
趣旨は、昨年本県で行われました全国スポレクを一過性にせず、生涯スポーツを広めていこうという願いから開催いたしました。開催期日は10月21日の日曜日、会場は米子市の市民体育館を中心に開催いたしました。参加者数は延べ、細かい数字を入れておりますが、1,449人の参加者がありました。
イベントの概要ですけども、そこに書き上げておりますように、オープンセレモニーから始まりまして体操教室、講師としてはアトランタオリンピックの体操競技に出場されました田中光さんに講師として来ていただきました。そこに写真もつけております。
それから、トリピー健康広場、それからニュースポーツの体験、車いすバスケットの体験コーナー等々、体験をしていただきました。
課題といたしましては、下の方に書いておりますが、開催日、この10月21日、第3日曜日が他の郡市でいろんな催しがありまして、それと重なったというようなこともありまして、もう少したくさんの人数を予定しておりましたけども、若干少なかったと反省をしております。なかなか日にちの設定が難しいということが課題として上がっております。以上であります。
(委員長)
よろしいでしょうか。それでは、報告事項は以上で終わります。協議事項に入ります。協議事項1をお願いいたします。
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○協議事項1 県立高等学校専攻科の存続を求める鳥取県高等学校PTA連合会の陳情について
(高等学校課長)
協議事項1は、県立高等学校専攻科の存続を求める鳥取県高等学校PTA連合会の陳情につきまして今後対応について検討していただくものでございます。
資料の2番、経過でございますが、これは既に御存知のとおりだと思います。平成17年9月に県議会において存廃に関する決議がなされまして、17年11月に教育委員会として廃止・縮小について決定がなされたということでございまして、3番の現状のところに書いてございますけど、11月9日に鳥取県高等学校PTA連合会長から教育長に対して鳥取東高等学校、倉吉東高等学校、米子東高等学校に設置されている専攻科の存続について陳情がございました。
2ページをお開きいただきますと、これがその陳情でございます。要旨といたしましては、一番下に書いてございますが、標記県内3校の専攻科を2009年度以降も存続してくださいますようお願いいたしますということでございます。
提出の理由のところに、(1)番から(5)番までいろいろ書いてありますが、まず1番は、経済的な問題ということで、勤労者の収入が年々減少して学生の教育費が重く家計にのしかかっていますというようなこと、それから2番目に、安心感のある学習環境・生活環境ということで、高校時代と同じように自宅から通学できる専攻科が受験生にとって有利だと。それから3番目に、専攻科のすぐれた進路指導ということで、生徒の悩みとか学習以外のことでも教員によって幅広い指導が受けられるということがある。それから4番目に、県内予備校の進路実績の不安ということで、県内の予備校が専攻科の同等の実績を期待できるか疑問がある。それから5番目に、県の公教育の独自性ということで、地方と都市の格差が拡大していく中で次代を担う生徒たちを公教育でしっかり支えることが必要だと、そういう地域格差の中にあって全国に誇るべき鳥取県の公教育の独自性を示すものだという効果ということでございます。
1ページに返っていただきまして、先ほどの3番の(1)のその他の教育委員会以外に提出された提出先ですが、県議会議長と教育民生常任委員会委員長、それから知事宛に提出をされております。
12月4日の教育民生常任委員会におきましては、勉強会を開かれまして、これは県教育委員会事務局が経過なり最近の状況なりを御説明したところでございます。12月6日にはPTAの連合会の会長さんほか数名から願意を聞かれるといった勉強会がなされまして、12月18日の定例議会におきまして、この陳情に対して、いましばらく調査する必要があるということから研究留保ということになりました。議会においては2月議会で再度審査が行われるという具合に見込んでおります。
4番目の今後の対応でございます。これは今回の教育委員会に対する陳情に対しての対応でございますが、この陳情に対する採否を決定して相手方に通知するということで、下の規定のとおりに処理をする必要があるということです。その前に、県議会の動向も踏まえて、教育委員会として最終的にどうするのかというのを検討して決定しなければいけないということでございます。以上でございます。
(委員長)
今日、協議事項に上げてあるというのは、いわゆる意見交換をしておこうという、これが趣旨ですね。
(高等学校課長)
はい。
(委員長)
議題に上げておるというわけじゃないという、まず理解をということですね。だからいろんな角度からちょっと考えてみようみたいなことでよろしいですね。次に採否というのは、これを採用するということはどういうふうにとらえるわけですか。この陳情に基づいた意見を言おうというふうにとらえるということなんですか、採否というのは。
(高等学校課長)
そういう陳情がありまして、それを採択してこの願いのとおり。
(委員長)
願いの方向に動こうやというふうに、採否という意味はそういうことを言っているんですね。
(高等学校課長)
そういうことです。ですからそれが委員会の中で決定された上でないと回答は返せないという場合もありますので、それは今日の話にはならないです。
(委員長)
ならないですか。ちょっと事実確認だけお聞きしたいんです。受け取らないという話になると、どちらかというと、従来の方針どおりそれを実施ということですね。
(高等学校課長)
否という場合は、議会でいいますと不採択、陳情があったけどそれは採択しないという答えになってくると思います。
(委員長)
ということで意見交換をしておこうということですが、今後の日程的なことはどういう考え方でしょうか。
(高等学校課長)
今議会の方が研究留保になりまして、多分2月議会の常任委員会の中で検討されるのではないかと思いますので、ある程度その動向も踏まえる必要があるであろうということで、来年また時間をかけて教育委員会の方でもこの検討を進めていく必要があると。
(委員長)
何か各委員からありますか。今お聞きのとおりのことですので。これは予備校側からは何か出ているんですか、今の段階で。大分前に出たわけでしたね。
(高等学校課長)
今の段階では出ておりません。
(教育長)
ちょっと補足的な感じですけども、今のところ県教育委員会としては廃止・縮小という方向で決めていますので、これはしっかり生きているものであります。その形でいくと、そこにも書いてありますように、米子東高と鳥取東高の2つについては来年の春まで試験をしてその年度は入るけども、その次はなくなるんですね。倉吉東高についてはどうするのか、今後、間もなく決定していかなきゃいけないですね。そういうふうな状況です。この間、常任委員会の一番最初、こういうふうなことがあったときに話がなされたんですけども、そのときにはもう不採択という感じだったんですよね。もうこんなのは決まったことだからもう受け止める必要はない感じだったんですけど、その後、いろいろ勉強会等もなされて、それでもちょっと聞いてみようという話になって、なされていくうちに、その後2年間経っての状況を見てきたけども、状況が当初考えたのと違う部分もあるんじゃないかということもあったようでありまして、はっきりきちんとした理由は直接は聞いていませんけど、研究留保的なものになったということです。
さっき参事監の方から話がありましたように、教育委員会に対して勉強会といいますか、状況を説明するようにというのがありましたので、我々が出ていって説明をしました。私は教育委員会の教育長という立場ですので、あくまでも教育委員会の方針というのは大事にしているつもりですと、きちんと踏まえているつもりですと。ただ、御質問があったので御質問に答えさせていただくとすると、例えば西部の方の浪人生たちが思うように米子市内といいますか、西部の予備校に吸収されないで都会に、県外にかなりの生徒が出ていっているということ、こういうふうなことからかなり保護者に対して地元の専攻科の評価がある程度やはりあるんだということがあるんじゃないでしょうかということも含めてちょっと状況の説明をしました。その辺はかなり委員の皆さん方も受けとめられたんだろう思うんですけども、非常に微妙ですね。私も質問があったので答えてるんですけども、それを何か崩すかのようにこちらが言ってしまうような形になっては話としては筋がおかしいし、非常に微妙な立場になりました。その辺のところを今ちょっと協議で御質問いただいたりして、説明をする必要があるんじゃないかと思ってるんですけども。
(委員長)
意見ということや、あるいは必要な、こういうことの視点から調べてほしいというふうなことがあれば。
(委員)
じゃ2、3、よろしゅうございますか。前回のときも申し上げたんですけれども、平成17年9月の県議会の決議があってのことですから、その後、何かその決議を覆すような事態が説明されているのかどうか、陳情の中で。同じことの繰り返しであれば、ほとんど意味がないと思うんですけれども、その点ちょっとお尋ね、前回と違った状況というのがどういうことなのか。それから、ちょっとまとめて質問しますけども、倉吉東高ですけれども、平成20年度までに判断を行うということは19年度中にというふうに理解していいわけですね。つまり今年度中には少なくとも倉東については。
(高等学校課長)
多少来年度にひっかかってもいいかもしれませんが。
(委員)
ああ、そうですか。それから、3つ目なんですけども、経済的格差の問題というのが特にここ1、2年いろいろ出てきていますので、そこがちょっと気にはなるんですけども、例えば私立の予備校に行くようになった生徒について、その所得に応じて何か奨学助成をするようなことが可能であれば、そのことについては一つの回答になるのではないかとちょっと思います。それでもレベルの差があるということがまた(4)のあたりで言われているんですけれども、これは従来、県立の専攻科がありますからそこに成績上位層がかなり吸収されておるということも何割かは言えるんじゃないかと思うんですね。ですから実際に従来、県立の専攻科に来ている者たちが私立の予備校の方に回れば、指導の能力云々もさりながら学生のレベルという問題も考慮しないと、一概にこういうことも言えないので、状況は変わってくるのではないかと思ったりもしますけれども、ちょっと3つほど。
(高等学校課長)
17年の決議を、それを覆すようなそんなに大きなことはありません。ただ、経済的な影響とか、じわじわと家庭にきていることはないかという、そのようなデータはなかなか拾えませんので、高校生の減免率の増加というようなこともありまして、それが陳情要旨ですので、そういうことで経済的にもだんだん厳しくなってきているのであろうと、そういうことを考えることはできると思います。それから、仮に私立の予備校に行った生徒に奨学金をというようなお話がありましたが、これは私学の方ではそういうようなことを考えてもらえないかというようなお話は以前出ていたように思います、私学の方から。
それから、レベルの差の件ですけども、委員もおっしゃったように、私立の予備校の方はそういう主張でございまして、県立の方に上位者が行って、なくなれば上位者が私立の方に来るのではないかということですが、そこは教育長からもありましたが、そうなる場合と、県外に出てしまう場合と両方あるのではないかということで、これもなかなか県外に出たのが上位者なのか、そうでないのかという、その判断もなかなか難しいところもありますし、なくなって丸々上位者が県内の予備校に行くというわけではないような気もしますし、それは地域によっても違うということです。
(委員長)
どういたしましょうか、もう時間が来たようですが。
(高等学校課長)
また何回か御相談することがあると思います。
(委員長)
別の機会ということで、きょうはこれで切っておいて、また協議事項等に上げていただいて議論することにして、それでは、一応協議事項、きょうは途中ですけども、終えるとします。その他、何か各委員からありますか。では、次回の委員会としては、1月18日午前10時からということで、本日の日程は、教育委員会としてはこれで終わります。どうもありがとうございました。
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