(1)議案
【議案第1号】 公開 ≪資料 PDF≫
鳥取県教育委員会ミッションに基づく平成20年度事業目標について
【議案第2号】 公開 ≪資料 PDF≫
平成20年度鳥取県教科用図書選定審議会への諮問について
【議案第3号】 公開 ≪資料 PDF≫
文化財の指定及び解除について
(2)報告事項
【報告事項ア】 公開 ≪資料 PDF≫
平成19年度教育業務改善ヘルプラインへの連絡件数について
【報告事項イ】 公開 ≪資料 PDF≫
県立学校等への災害時通信手段の整備について
【報告事項ウ】 公開 ≪資料 PDF≫
平成20年度読書活動優秀実践校文部科学大臣表彰について
【報告事項エ】 公開 ≪資料 PDF≫
平成20年度県立特別支援学校児童生徒用教科用図書の採択の追加について
【報告事項オ】 公開 ≪資料 PDF≫
平成19年度 学力向上推進研究調査事業の実践事例集3.について
【報告事項カ】 公開 ≪資料 PDF≫
平成18・19年度「児童生徒の社会性の成長・発達に関する研究調査」について
【報告事項キ】 公開 ≪資料 PDF≫
平成19年度「ひきこもり(傾向)の生徒への支援に関する研究調査」について
【報告事項ク】 公開 ≪資料 PDF≫
平成20年度県立高等学校における教科用図書採択の変更について
【報告事項ケ】 公開 ≪資料 PDF≫
国史跡・登録記念物の新指定・追加指定及び新登録について
【報告事項コ】 公開 ≪資料 PDF≫
平成20年度鳥取県立博物館 美術普及事業 サタデー・アート・フィーバー「毎週土曜はアートの日!」について
(3)協議事項
【協議事項1】 公開 ≪資料 PDF≫
鳥取県教育委員会執行事務の点検・評価結果(仮称)について
【協議事項2】 非公開
鳥取盲学校に係る人権救済申し立てについて
※非公開の議案等につきましては、会議録は公開されません。
1.開会
(委員長)
平成20年4月の定例教育委員会を開催します。よろしくお願いします。はじめに教育総務課長から、日程説明をお願い致します。
2.日程説明
お手元の日程の資料をご覧いただきたいというふうに思います。教育長の一般報告、それからそれに続きまして、議案が第1号、鳥取県教育委員会ミッションに基づく平成20年度事業目標について、他2件。それから報告事項がア、平成19年度教育業務改善ヘルプラインへの連絡件数について、他9件。それから協議事項が、1、鳥取県教育委員会執行事務の点検・評価結果(仮称)について、他1件であります。以上であります。
(委員長)
それでは教育長から、一般報告をお願いします。
3.一般報告
では、一般報告を申し上げます。前回の教育委員会が3月20日でしたので、それ以降ということで申し上げます。
3月21日、池田家墓所保存会の理事会がございました。知事が理事長でございます。この池田家墓所保存会は、保存整備とか、管理人の配置とか灯篭絵とか、写真コンクールとかいくつかやっていますので、それにつきまして今年度の事業計画や予算を議事として取扱いました。
それから3月25日、2月の定例議会が閉会しました。この内容については前回、申し上げましたけれども、3月議会は2月20日から3月25日という35日間でしたので、かなり長い期間やりました。20年度の当初予算とか、2月の補正予算で我々が要求していたものがとおりました。それから1つは陳情で、専攻科について高P連から存続をという陳情が出ていましたけれど、これについては研究留保という形でまとめられました。ですから今度、5月、6月の辺でひとつの結論が出るのではないかなと思っています。
3月26日、家庭教育強力推進企業制度に基づきまして、協定の締結式を行いました。新たに11社と協定を結びまして、全部で126社になりました。
続いて3月27日、新任管理職に内定された県立学校の校長の研修会を行いました。県立高校が7名、特別支援学校が2名、合わせて9名でありました。挨拶させていただいて、校長の学校経営力が極めて重要だということだとか、コンプライアンスをきちんと教職員に徹底して下さいとか、そういうふうなことを申し上げました。
それから3月28日、鳥取県の文化振興財団の理事会に、私、理事ですので出ました。この後また管理者を替えますので、21年度以降の指定管理の方針等について話し合いがなされました。それから評議員の改選とか、もう1つ、倉吉未来中心の斉藤館長が、今度お辞めになりましたので、その退任を決めて、その後に今、振興財団の事務局長の馬田さんが未来中心の館長になられたというふうなことで選出がございました。
それから3月31日で、退職者とか派遣職員の辞令交付式を行いました。退職された方は事務局で10名であります。校長先生は小・中・高・特別支援学校で46名が御退職でした。派遣は文部科学省、鳥取大学の2名であります。
併せて、4月1日ですけれど、今度は新しく管理職になられた方、新規に採用をされた方の辞令交付式を行いました。事務局の課長級以上が22名、それから学校では新任の校長先生が、小・中・高・特別支援も合わせて50名、教頭が59名、事務長が6名、合わせて115名です。新しく教員採用でなられた方に51名にも辞令を渡しました。事務局とか、学校の新規採用は12名でありました。
それから4月1日、訓示を行いました。教育委員会、事務局、一丸となって、現場を支援するような取り組みを一生懸命やりたいという事等を申し上げました。
それから4月4日、教育委員会事務局に新しく入って来られた方の研修会を行いました。私の方では学校から指導主事とか、管理主事になられた方に対して、心構えを申し上げました。
それから4月5日、鳥取短期大学の入学式にお招きをいただきまして出席させていただきました。336名の方でありました。保護者の方がほとんどいらっしゃっているじゃないかなと思うぐらいたくさん来ておられたので私は感心をしました。学長の御人徳で桜も満開で、晴天でありました。以上でございます。
(委員長)
それでは議題に入りますけれども、本日の署名委員を今出委員と上山委員にお願いしたいと思います。では議事、議案第1号、まず説明をお願い致します。
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4.会議録
○議案第1号 鳥取県教育委員会ミッションに基づく平成20年度事業目標について(公開)
(教育企画室長)
議案1号、鳥取県教育委員会ミッションに基づく平成20年度目標について、議案を提出させていただきました。最初に、委員の皆様に書類の事前送付が大変遅れましたこと、申し訳ございませんでした。今後は気をつけたいと思います。
1枚はぐっていただきまして、20年度教育委員会ミッション(案)を付けております。それと後、委員の皆さまには、前回3月の委員会で協議いただいた時のものを見え消ししたものを付けておりますので、それを見ていただけたら修正箇所が分かりやすいかなと思っております。委員協議後、全所属長と意見交換、協議を行いまして、それをまとめたものでございます。最初にミッションは、前回も意見はございましたが、長すぎるのではないかとか頭に残るようなフレーズ、それからゆるぎ感があるものがいいのではないかというようなことも頭におきながら意見交換をしました。結構いろんな案が出ましたけれども、いちばん大事な所は何だということで、やはりポイントはこの「自立」という所と、それから「心豊かな」という部分には、「知・徳・体のバランス」などが含まれるのではないか。それから「生きていく」のは当然、「社会の中」であることであるから、例えば今あるような「自立した心豊かな人づくり」という形が、いちばんまとまって全体を言い表している。こういう基本は変えないで、あと副題をつける形で、その年度ごとに力を入れていきたい内容が分かるような形にしてはどうかということで、今回、その「自立した心豊かな人づくり」というミッション。副題としまして、「鳥取県の教育」という部分を「郷土を愛し」という中に入れまして、それから、「自ら学ぶ」というのは、今回、学力向上対策、それから、勉強がんばろうキャンペーン、それから学び続けていくこと、そういうものを、その中で「自ら学ぶ」と。ではその中でも、」「知・徳・体のバランス」というのを充分、配慮していきたいということで、こういう副題を付けさせてもらった所でございます。
次に、その下に括弧書き、従来の問題意識ということで挙げていたものですが、その中身の書き方が問題意識ではちょっとおかしいのではないかということで、現状認識ということと、それから後、○○の計画とか○○の向上といういい方がありましたけれども、今後、どういうふうに向かっていきたいという部分を捉えて、言葉を統一させてもらったこと。それから後、「学力向上」とか、「全ての人が学び続けることができる環境づくりの要請」、「社会を生き抜く力」という部分を加えさせてもらった分を現状認識として挙げさせてもらっております。それから主要課題につきまして、前回4本柱でありましたけれども、学校と教育委員会を分けた方がいいのではないかというご提案がございましたので、5本に分けて、最初に「知・徳・体のバランスの取れた学校教育の推進」、2番目に「学校の組織・機能のより一層の充実」、3番目に、生涯学習という部分を改めて言わなくても分かるのではないかということでとって、「いつでもどこでも学ぶことのできる環境の整備と活動支援」とした所です。それから4番目に、「社会全体(学校・行政、家庭、企業、地域社会)で取り組む教育の推進」、最後に、教育委員会の責務と言っておりましたけれど、「役割の一層の明確化」ということで分けて設定しております。1番上の「知・徳・体」の部分ですけれども、その中では「社会を生き抜く力の育成」という部分を追加したり、それから、特別支援教育の中では、「開かれた学校づくり」という部分も課題、目標として挙げている所でございます。それから、「学校の組織・機能のより一層の充実」は、文言修正で、管理職とか学校関係者というのを修正しています。それから「いつでもどこでも学ぶことのできる環境の整備と活動支援」の部分では、改めて目標の重要性という所から、読書活動の推進なり、それから総合型地域スポーツクラブの推進の部分を、頭出ししているところであります。それから「社会全体で取り組む教育の推進」については、防犯ボランティアとか学校安全対策という部分もあるということで、追加で「地域等と連携した学校の安全管理に対する取組」ということを追加しております。最後に、「教育委員会の役割の一層の明確化」ということで、この中では先般、「教育委員会の見える化」ということで造語があったんですけれども、分かりやすい言葉ということで、「教育委員会広報・公聴活動の一層の推進」という部分に言い替えております。それから最後、他の所にもだぶるのですけれども、上から3番目ですが、「事務局、学校の組織・運営体制の充実支援(幹部職員の研修、評価制度、コンプライアンスの徹底等)」を役割として挙げた所でございます。
これは全体像でございまして、2枚はぐっていただきましたら、20年度の事業目標を、各主要課題ごとに挙げております。この設定に関しましても、その所属長の会議の中で、例えば会議や訪問回数を数値目標にしているものについては、単純な回数ではなくて相対ができる数値にできないかとか、量的な指標ではなくて満足度のような質的指標にできないかという協議を行っていきました。確かに原案には、この数値目標が単なる進捗管理のようなものがあるとか、数値を目的化して本来の狙いとずれているのではないかという意見。それから、本来の課題と異なっているけれども相対化が困難な事例もあるのではないかという意見もありました。その中で数値の相対化が馴染まない項目としては、いじめとか不登校とか、中退とか進学率が低いというのもなかなか難しいのではないかという意見もあった所でございます。その明確な基準にはならないんですけれども、今、とりあえず強化するにあたって、こういうことに配慮して評価していこうとで、例えば学校訪問につきましても、満足度評価が可能なんですけれども、そこまでする必要性があるのか検討をしながら行うとか、訪問指導の結果期待されるアクションが起こったかどうかを把握するようにしていく。それから研修会においては、その理解度や認識度の調査を行っていく。それから、評価の観点からこの「実施した」で終らずに、その実施したことにより、何々がこういうふうに変化したと、その効果を評価するようにしておるというような意見がでましたので、これを踏まえて、また各所属で再度、見直しをしてもらいながら、教育長、両次長との協議を行っていただいてまとめたものでございます。それが1ページからの挙げた評価でございます。変更点は、先ほどの見え消しの分と併せてみていただければと思います。
それで、私どもの修正ミスで2ヶ所ほど修正をお願いしたい所がございまして、1つ目はいちばん後ろ、16ページの教育委員会の役割の一層の明確化の一番下に、学校の安全管理の推進、体育保健課の分がここに入っているのですけれども、これは前ページの、社会全体で組む教育の推進の方に移行しないといけないものでございます。それから人権教育課の15ページの一番下に、進学奨励資金、育英奨学資金収納額の向上で、「現年度徴収率の向上を」と「過年度分徴収額の向上」と2つ挙がっておりますが、これは昨年度の数値目標、19年度の目標でありまして、もう1つ、見え消しの資料の15ページの同じ所を見ていただきますと、上の方に収納額の向上、3億円を目標にするとありまして、これは赤字で消してありますが、これ逆でして、こちらを残して20年度の目標にももっていくということでございますので、すみませんがそこの修正もさせていただきたいと思います。あとは、赤字の見え消しの部分を修正させていただきたいと思います。以上です。よろしくお願いします。
(委員長)
他、委員から、ご質問はありますでしょうか。タイムスケジュール的にはもう作らないといけないということですか。
(教育企画室長)
そういう方向で取り組んでいただきたいと考えております。
(委員)
そういうことですので、これから直すことは無理だという前提ですね。テーマが大きく替わったのですね。「自立した心豊かな人づくり」というふうに、非常に見やすい形になってよかったと思いますけれども、その「心豊かな」という部分は、以下の課題の所で、比較的具体的に分かるのですが、自立した人づくりを今年1年かけてやるのだということがちょっと具体的に分からない気がするのです。こういうことを通して、今年はこういう人間を作っていく。その表現を変えただけでも、ずいぶん変わってくるのではないかと思うのですけれども、その余地がこれから時間的にあれば、工夫していただく方がいいかなと思いました。それで同じような主旨で、その下に、「郷土を愛し自ら学ぶ知・徳・体のバランスのとれた人づくり」とあって、「知・徳・体のバランス」の部分はよく出ていると思うのですけれども、「郷土を愛し」というようなミッションがどこに出てくるのか。三徳山の世界遺産とか、歴史文化財の活用とか、その辺はなんとなくは分かるのですけれども、学校教育の部分で「郷土を愛す」という目標を掲げていて、それがどこに入っているのだろう。それから「自立した」と同じようなことになると思いますけれども、「自ら学ぶ」というのも以前から入っている部分もありますけれども、特に今年度、意図的に、意識的にやろうという意気込みが見えるような形になるといいなという印象を持ちました。それで、前後を変えるようなことはできませんから、可能な限り表現を変えて印象を分かりやすくする余地はあろうかと思います。以上です。
(委員長)
はい、どうぞ。
(委員)
主要課題の中に、人権教育という言葉があるわけですけれども、現状認識のところにそういった人を大切にするというところがいるのではないのかなと思いました。ちょっと質問で、総合型地域スポーツクラブというのが3番目にありますが、これの説明を。
(スポーツセンター所長)
総合型地域スポーツクラブの推進ということを挙げておりますが、これは地域でスポーツ活動を広げていきたいという思いで、国の方も推進しているところです。県としては現在、19市町村の中で16市町村に設置、並びに準備中であります。合計で今、16市町村で31クラブが設置、並びに準備中であります。残り3町村が未設置ということですので、それに向けて今、取り組んでいる所です。次の目標としては、いわゆる旧市町村の39市町村で取り組んでいきたいということで、中身としましては、それぞれのクラブで取り組みは違いますが、スポーツ少年団を核にしたクラブであるとか、それから中高年齢を中心としたいろんなそのクラブの形態は違いますけれども、地域でスポーツクラブ、いわゆる健康づくりに、体力づくりに進めていこうということで取り組んでいく目標で、ここに挙げております。以上です。
(委員長)
どうしましょうね、今、委員から意見が出ていますが。どういうふうに処理していきましょうか。
(教育長)
主要課題の中のそれぞれの目標ということで、ポツがありますけれども、その辺の言葉の中に今おっしゃったような言葉が入り込んだらいいですね。検討をして。
(教育総務課長)
分かりました。それでは、また昼からもありますし、その辺のことも含めて、この2枚目以降の事業目標の個々の部分については、先般もご説明させていただきながら大分議論したので、ある程度包括していると思うんですけれども、特に頭の部分が外に向かって出すというのにも重要だと思いますので、その辺を整理させていただいて、また後段に19年度の部分の取組みはどうだったかということも含めて議論がありますので、その時に話をしてざっとこれでご了解いただいて微修正という形で提案させていただけたらというふうに思います。
(委員長)
あと、「教育委員会の役割の一層の明確化」という表現はどう考えたらいいのか。「明確化」とはよく分からないのでお知らせをというくらいの話かな。何を狙うのでしょうか、ここは。
(教育長)
充実でもいいというような意味合いで考えてはきているのですけどね。言葉として明確化にしている。
(次長)
例えば自覚みたいな感じですよね。役割の重要性。
(委員長)
明確になにを込めるか、一般の県民が見たときにどうみるか、分からないところを分かりやすくするということなのか。
(次長)
ここの主要課題は、ひとつは20年度というのが頭に付いているように、19年度に法改正があって、20年度からは法が施行になって、いろんな責務・義務も明確にされたりということがあった。その20年度の我々の課題部分としては、本年度は明確化していくのだと。最終的には、委員長がおっしゃったようなことにつながるのですけれども、ここの1ヶ所を具体的に、ミッションとして表記するとそういう言い方がいいのかなという感じです。
(教育長)
内容的には、単なる表面化してよく分かるようにという明確化だけではないんですよね。もうちょっと充実的な意味合いがあるよね。
(次長)
一般の人が見ると、不明確だったものをくっきりとする意味にとれますので。もうひとつ工夫が必要ですね。
(委員)
広報というのが最初に出てくるのですけどね、なんか、広報をしてパンフレットを作ったりするのが一番最初に出てくるような感じがして、なんか順番がおかしいと思うんですけれども。
(委員長)
基本計画を作るというのが上に来るべきでしょうね。
(委員)
役割の最初が広報というのは。
(教育長)
これ、一番最後にもってきましょうか。
(委員長)
スタンスですよね。
(次長)
先程の委員がおっしゃった人権教育的なというか、教育委員会ですので人権教育といいますけど人権ですよね。人を大切にという。午後、協議いただく盲学校の問題もありまして、ちょうど今、この時期にあるわけですし、多少そういったような意味合いはみる必要があるのかなという気はします。それも含めてちょっと、午後もう1回再度検討しましょう。
(委員長)
いずれにしても今日協議をするということを前提にしてしましょう。
(委員)
じゃあ、ついでに検討をしていただくのであれば一番最初の、現状認識という言葉を変えたのですよね。それで、見るとこれは認識ではないと思うのです。「向上対策」とか、「教育力の向上」とか、これは一種の課題というかスローガンみたいなものであって、現状認識という、前回どなたかのご意見があってそうだなと思ったのは、参考資料の前回の文言の表現が、例えば、最初にあったのは「家庭地域の教育力の低下」、それから、「規範意識、忍耐力などの低下」、「負担感」、これは問題意識ではなくて、これは現状認識ではないかと。こういう現状認識に基づいてこういう課題というのが出てくるのだろうというので、前回の表現を元にして、問題意識から現状認識に変えた方がいいというご意見だったように思うのです。ところがその表現が前回と変わってしまって、認識ではなくて、むしろ課題を列挙したような形になると、これならむしろ問題意識に戻した方がいいんじゃないかと思うのですよ。いかがですか。言葉的に思うのですけど。
(委員長)
前回、言われたのは、ここに並んでいることの語尾がまちまちであったのですよね。○○対策と○○の低下ということが。それを1本にしたのだけど、そうすると今、委員が言われたように、この現状認識というテーマとはちょっと合わなくなってきたという、そんな感じですね。
(委員)
これだと、むしろ課題になって、前回は現状認識のほうがいいんではないかということだったんですけど。一般県民の方がこういうものをご覧になって、なんか現状認識というのと少し違和感を、表現の問題についてもお持ちになりはしないかと。これも検討してください。
(教育長)
前と同じように、その現状の問題点みたいなものをきちんと挙げた方が、むしろ取り組み的な意味合いじゃなくて。
(委員)
それなら、認識としていいと思いますね。
(教育長)
現状認識として、言葉にちょうどうまく合っていくように。
(委員)
その認識も、今回はそれに基づいて、課題のようにして今度並べるのであれば、認識の先にいきますから、むしろこれ自体が課題であったり、問題意識であったりするのではないかと。
(教育長)
逆に課題としたら、まずいでしょ。
(委員)
下に課題が出ていますから、具体的な課題がね。
(教育長)
これは大枠の課題ですよね。
(委員)
認識してもらうのには、向上ではなくて実際低下しているのか示していただいて、それから、じゃあそれをどうしていこうかということが分かりやすいと思いますね。
(教育長)
このマイナス的なものを、ずっと列挙していくことがどうかなというのがあって。
(委員)
あまりイメージがよくないですね。
(教育長)
いい具合に直していこうというのがあったものですから、そういう感じなのですけれどね。
(委員)
ちょっとお時間ありましたら、その現状認識という表現でいいのかどうか。パンフレットは外に出るものですからね。
(教育長)
取り組み方針みたいな感じですかね。大きな方針。
(委員長)
そうですね。
(教育長)
あとは具体的に課題をそういうふうに挙げていくわけですよね。
(委員長)
仮にあんまりマイナスばっかり並べるのも良くないと思いますのでそういう方針のほうがいいと思います。
(教育長)
それではこれは直させていただきます。
(委員長)
それでは、とりあえず議案第1号はできあがりというのではなくて午後にまた協議ということで。それでは議案第2号にうつります。
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○議案第2号 平成20年度鳥取県教科用図書選定審議会への諮問について(公開)
(小中学校課長)
議案第2号につきまして、平成20年度鳥取県教科用図書選定審議会の諮問についてでございます。別紙に付けておりますけれども、小学校の教科用図書及び教科書につきまして、平成21年度に新たな教科用図書を採択すると、採択して使用するということになっておりますので、このことにつきまして採決事務を本年度中に行うこととなっております。つきましては下のほうにつけておりますように、平成21年度に使用する小学校の教科用図書の採択基準等につきまして、教科用図書選定審議会のほうに諮問をいただきたいと思っております。宜しくお願いします。
(委員長)
よろしいでしょうか。ではそのようにしたいと思います。そうしますと、次は議案第3号になります。
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○議案第3号 文化財の指定及び解除について(公開)
(文化財課長)
議案第3号、文化財の指定及び解除についてですけれども、これにつきましては1月18日の教育委員会で諮問を受けていただきまして、そのあと3月26日に文化財保護審議会を開催しました。そこで審議いただいたもので、それにつきまして本日の議案あげさせていただいております。指定物件はそこに記載のとおりでございまして、賀露神社春季祭礼行事それから、解除が渡町西東のゴヨウマツでございます。1点、訂正をお願いいたします。ゴヨウマツの所有者のわたなべさんの「べ」が「辺」になっておりますが、「部」ですので訂正いたします。いずれも諮問をいただくときに、若干のご説明をさせていただいておりますけれども、少し説明いたしますと、賀露神社の春季祭礼行事は毎年4月29日に海上渡御、そこに写真がありますが、それを行う御幸行列が繰り出される大祭と、神社における神事、麒麟獅子舞の奉納・門付けのみを行う例祭が1年ごとに行われます。そういった行事の担い手に年齢による役割分担と通過儀礼としての位置付けが今なお色濃く見られるというようなものであります。それから解除のゴヨウマツですけれども、昭和45年2月20日に指定されましたが、写真を見ていただきますように松くい虫による被害のために解除になるというものであります。以上です。
(委員長)
はい、よろしいでしょうか。では、原案のとおり承認ということで。続きまして、報告事項に入ります。報告事項のアお願いします。
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○報告事項ア 平成19年度教育業務改善ヘルプラインへの連絡件数について(公開)
(教育総務課参事)
報告事項ア、平成19年度教育業務改善ヘルプラインへの連絡件数について、御報告を申し上げます。ヘルプライン制度は平成18年6月に運用を開始致しまして、昨年2年目を迎えております。その2年目の実績につきまして、御報告をさせていただきます。
総件数は21件の連絡がございました。内訳につきましては表記していますとおりでございますが、18年度制度発足の当初と比べまして、職場環境等の相談が引き続き多くなっております。主に上司部下とのコミュニケーションや、職場内人間関係の悩み、こういった案件が多くなっているところでございます。参考までに18年度の実績も掲げさせていただいております。総数が26件、18年度にはございました。その下に19年度の期間別の件数を掲げさせていただいております。21件のうち、主に県立学校からの連絡が多くなっております。これは、18年度県立学校からが10件でございましたので、なお、この県立学校からの連絡が一番多いといった傾向でございます。連絡手段と致しましては電子メールが13件と多く、これは18年度の傾向と一緒でございます。引き続き制度の周知等に取り組んで参りたいと考えているところでございます。以上でございます。
(委員長)
それではご質問等、ありませんか。
(教育長)
こういう制度が活かされていっていると思っていまして、改善にもつなげて具体的な形にも見えるようにしていますので、引き続き大事にしていきたいと思います。
(委員)
この県立学校の6という数字については、この一番上にある内容のどれが多いのですか。
(教育総務課参事)
県立学校につきましては、やはり一番多いのは職場環境での相談、上司とそれから教職員との間のコミュニケーションあたりで悩んでおられる案件が一番多かったところでございます。
(委員長)
このあと、結果はどうなったのでしょうか。改善に結びついたとか。
(教育総務課参事)
内容によりまして、関係する機関と協議致しまして改善すべき点は改善し、その旨を連絡者の方に御報告を申し上げ、なお引き続き調査なり検討が必要なものにつきましては引き続き調査を進めているところでございます。できるだけ連絡者の方が納得していただける形で関係機関等に御相談を申し上げたり、調査をさせたり取り組んでいるところでございます。
(委員)
数は減っていますが、18年度の人が19年度にもっていうことはあるのでしょうか。
(教育総務課参事)
その件数はございません。19年度で新たに出た数字がこの21件でございます。
(委員長)
よろしいでしょうか。では、次にいきます。報告事項のイ、お願いします。
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○報告事項イ 県立学校等への災害時通信手段の整備について(公開)
(教育総務課長)
それではお手元の資料を御覧ください。県立学校等への災害時通信手段の整備についてでございます。裏をおはぐりいただきたいと思います。県立学校はご存知のとおり、避難施設になっている学校が非常に多ございます。ただ避難施設といいながら、防災機の行政無線等の整備がこれまでされておりませんでした。災害時の通信手段が貧弱、脆弱という状況でありましたので、昨年度の事業で県の防災局と連携しまして、専用の、ここにはMCAと書いておりますが、この無線機だとか衛星携帯電話、そういうものを県立学校、それから教育機関、地方機関等々おきまして、全機関に整備をしたということであります。昨年全国の都道府県の教育長協議会がこういう連絡網について調査をしておられます。ほとんどの県が一般回線を使ってこういう災害時の対応をしているということが非常に問題であるということはあるのですけれども、本県の場合、こういう整備ができて他県に比べれば先進的な対応ができるようになったのではないかと思っております。今後は防災局と連携して習熟訓練ということで、一斉に防災メールを送信したりですとか、それの対応についての訓練ということを防災局と相談をしながら対応していきたいと思います。特に台風などの際に、一斉にこの情報配信ができるとかそういうこともありますので、有効に活用ができるのではないかと考えております。以上であります。
(委員長)
ご質問はよろしいでしょうか。
(委員)
質問ではありませんけれども、こういうことを報道に流していただくと非常に信頼感も高まるし、いいと思いますので、是非お願いしたいと思います。
(教育総務課長)
実は報道機関、各テレビ局もセットで整備がなっておりますので、報道機関も承知しておりますけれども、整備が昨年度の秋頃が目途だったのがちょっと工事の都合でようやく3月末ということなので、これからこの辺も含めて広報かなと思っております。
(委員)
この衛星携帯電話というのは、普通のGPSの携帯電話ではなくて、専用の機器があるのですか。
(教育総務課長)
専用のかなり価格の高い、災害時に携帯電話が輻輳してなかなか電話が取れないというような問題がありますので、それを回避するためのものです。
(次長)
衛星はここに内訳があるように、3台が県立学校にありまして、智頭農林高校とか山間部でMCA無線機が使えない区域も、この衛星携帯が補完して全校網羅すると。山の中にあっても衛星ですので使えますから、意味としてはGPSと同じような役割ですね。
(教育総務課長)
ちょうどここにも、衛星携帯電話がありまして、こういう専用のアンテナがついていますので、それを窓際に置いてあげると使用できます。
(委員長)
よろしいでしょうか。では報告事項のウ、お願いします。
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○報告事項ウ 平成20年度読書活動優秀実践校文部科学大臣表彰について(公開)
(小中学校課長)
では報告事項ウ、平成20年度読書活動優秀実践校文部科学大臣表彰についてでございます。本県から3校を現在推薦しておりまして、この3校が来る4月23日に表彰を受けるということでございます。3校につきましては、そこに表彰概要として挙げておりますけれども、湯梨浜町立羽合小学校、それから三朝町立三朝中学校、それから県立の鳥取湖陵高等学校、この3校が表彰の予定となっております。それぞれの表彰活動の内容につきましては、表彰概要のほうをご覧いただければと思います。以上でございます。
(委員長)
よろしいでしょうか。では報告事項のエ、お願いします。
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○報告事項エ 平成20年度県立特別支援学校児童生徒用教科用図書の採択の追加について(公開)
(特別支援教育課長)
平成20年度県立特別支援学校児童生徒用教科用図書の採択の追加について、御報告いたします。1枚はぐっていただきますと、後段にございますように、県立白兎養護学校高等部の平成20年度の実施教育課程を検討する中で、更に教科書が必要となったため下記のとおり採択いたしました。その他の特別支援学校における平成20年度用の教科書につきましては既に採択済みでございます。以上です。
(委員長)
よろしいでしょうか。では報告事項のオ、お願いします。
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○報告事項オ 平成19年度 学力向上推進研究調査事業の実践事例集3.について(公開)
(教育センター所長)
平成19年度学力向上推進研究調査事業の実践事例集3.について報告させていただきます。鳥取県の児童生徒の学力をみましたときに「思考力・表現力」、あるいは「学習意欲」をどのように高めるか、そのための指導方法等の改善化、あるいはまたその背景となる学習環境づくり、その辺りにせまる研究を取り組んできておりますが、そこにございますようにCD―ROMの形で作成し関係学校あるいは関係機関等に配布させていただきました。内容はそこにありますように、平成17年度、18年度学力向上推進プロジェクト会議を立ち上げておりますので、その中での5教科の取り組みのまとめ、あるいは学習環境づくり、学びを支える集団づくりの事例等を入れているところでございます。なお、3にございますように、17年度、18年度、19年度と学力向上の推進研究調査事業を取り組んで参りまして、今回が実践事例集の3.ということでございます。
なお、課題はということでございますけれども、4に挙げておりますけれども、過去、実践事業集1.、2.を作成、配布したところでございますけれども、事例集を知っている75%、活用した・読んだ49%とありますように、作成したものをどのように学校現場で活用していくか、これがやはり大きな課題だろうと思っております。今後の予定でございますけれども、教育委員会の関係課等々と連携しながら実践事例集をさまざまな場面で活用して参りたいと思っております。基本的には、学校訪問、あるいは研修講座等、そしてまたホームページ、Torikyo-NET等で掲載しまして、広く周知をしていきたいというふうに考えております。以上でございます。
(委員長)
御質問がありましたら。
(教育長)
この授業の改善も非常に大事ですけれども、具体的にどういうふうに改善するのかということが個々の先生方に分からないという部分もあるので、具体的なもののサンプルを作って、こういうふうなもので授業に使って取り組んでもらったらどうでしょうかということで作りました。
(委員)
これを本当に作られるのは、大変なことだったと思うのです。今もおっしゃったように「活用した・読んだ」というのは半分なわけですけれども、ここをどう増やし、読んだだけではいけないので活用した人に何かの形で、こうしたら良かったみたいなことを集めるとかは1つのやり方なのですけれど、そうしないと本当に現場の先生は忙しいということが頭の中にあって、こういうものがあっても流れていくと思うんですよ。そうするとやっぱり活用した人が各学校で、こうしてみたら良かったからやってみてはどうかとか、もうちょっと働きかけをしてみることも大事なのかなと。
(教育長)
学校訪問したりですとか、研修のときに実際にこの話をしていくとか使ってみるとか、そんなことをしていく必要があると思います。
(委員長)
そういった結果の検証ですね。そこが目に見えますと効果がありますね。
(教育長)
こういうものを配るけれども、さっきおっしゃったように使わない。忙しいし、授業計画をちゃんと立ててしまっているから、なかなか使いにくいというのもあったりしますので、それでは意味がないから、今おっしゃったように活用していかないと。
(委員)
この配布の仕方はどうですかね。
(教育センター所長)
配布は小学校、中学校、高等学校、特別支援学校と全ての学校に配布しています。
(委員)
個々ではないのですね。
(教育センター所長)
はい、学校にです。その他に教育委員会に配布していますし、先ほど申しましたようにホームページで誰でも見られるようになっております。
(委員長)
では次、報告事項のカお願いします。
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○報告事項カ 平成18・19年度「児童生徒の社会性の成長・発達に関する研究調査」について(公開)
(教育センター所長)
平成18・19年度「児童生徒の社会性の成長・発達に関する研究調査」について報告いたします。生徒指導上の諸問題、不登校であるとかいじめや暴力行為とか、いろいろあるわけでございますけれども、そうしたものの背景、特に幼児期から青年期にかけての社会性の成長と発達というところに焦点をあてて調査を行ったものでございます。調査につきましては、児童生徒、保護者、教職員等に対しましての意識調査を行っております。
まずその結果でございますけれども、保護者の意識調査の結果からは、そこの左にございますけれども、地域の人たちが協力し合って子育てすることに対して、「とても役立っている」、「まあまあ役立っている」など、非常に好意的に見える方が非常に多い。それから右側でありますけれども、子どもたちの規範意識が低下したといわれるその理由ですけれども、74%の方が家庭の教育力の低下、これが原因ではないかというふうに答えておられます。それからその下、左側のほうでございますけれども「あなたの子どもが地域の大人に次のようなことをされた場合、どのように思いますか」という問いで「非常にありがたい、積極的に関わってほしい」と答えられた方の項目でございますけれども、「しかったり注意したりする」、「道で出会ったときには声をかける」、「他の子にいじめられている時に助ける」というような項目では、これは非常にありがたいのでこういうことには積極的に関わってほしいという声が高いということです。それから右側ですけれども、「子育てにおいて地域はどのように関わるべきだと思いますか」ということに対しては、社会のルールを守ることを教えるということに対して、ときに積極的に関わるべきだという意見も非常に強くございました。
それから子どもへの意識調査でございますけれども、いわゆる子どもたちの人間関係づくりのソーシャルスキルを調査しているわけですけれども、そこに見られますように地域の行事に参加している、あるいは家庭で安定している子、そういう子どもたちは学校生活においても非常に安定している。そしてまた人間関係を上手くやっていく能力、いわゆるソーシャルスキルが育っているというふうなところが見てとれました。
次のページでございますけれども、児童生徒の発達援助するためには、子どもをとりまく学級集団、学校、地域が色んな立場、視点から子どもたちを包む、その例を挙げております。それからその下でございますけれども、この次はちょっと心理学的な内容になるわけですけれども、心理的発達、いわゆる内的作業モデルの視点からということです。この内的作業モデルというのは、これは行動を起こすときに自分は自分自身をどう見ているか、あるいは自分は他の人からどのように見られているかという、そういう心の有り様なのですけれども、そのカテゴリーが4種類あります。安定型から混在型までです。子どもたちにアンケート調査しましたら、そのように安定型が40%ちょっとというふうな形でそのように現れてきております。そして、それを学級集団づくりという視点からアンケートとりましたところ、学級生活に満足しているというグループが47%、それから学級生活の満足度というのは、それは学級の中にあって子どもたちがいわゆる悪ふざけを受けたりしていて不安定な傾向の子どもたちです。それから非承認群というのは、いじめや悪ふざけを受けてはないけれども、自分は学級内で認められていないというふうに感じている子ども。それから侵害行為認知群というのは、いじめや悪ふざけを受けているか、あるいは他の生徒との関係がうまくいかなくてトラブルになっているという子どもたちですけれども、そういう学級生活満足度、その子どもたちが1年ぐらいあとにどのように変わったというのがその右に書いてあります。そこで見られたことは、学級生活に満足している子どもたちは、その後を見たときにいわゆる心理的な発達が非常にいいほうに働いている。反対に侵害行為認知群、あるいは学級生活不満足群の子どもたちは、プラスに変容している子どもは非常に少ない。そういうことを見ますと、やはり子どもをとりまく学級集団づくりということが、子どもの心的な面の発達、あるいは他の子どもたちとの関わり、ソーシャルスキルなどの発達面で非常に学級集団づくりが大事であるということが見えてきています。それで調査を受けた学校、東中校区の例ですけれども、この調査結果をチラシ等にしまして保護者や地域に配ったりして、やはり子どもたちが社会性を育むために家庭ではどうしたらいい、学校ではこうしたらいいというふうなことの啓発を行っているということも聞いております。以上でございます。
(委員長)
ご質問はありませんか。はい、どうぞ。
(委員)
ソーシャルスキルとか、また次々新しい言葉が出てくるので気になるのですけれども、1ページのほうの(2)のところに、実態調査の内容としてソーシャルスキル、生活意識、友だち関係以下書いてありますけれども、友達関係というのも、広い意味でソーシャルスキルの中に入るのではないかと思うのですが、これだけを別に取り出してあるということですか。全く別の概念で扱われているのですか。
(教育センター所長)
いや、特にこれだけを取り出してというわけではありませんけれども、確かにおっしゃるようにソーシャルスキルは人間関係をうまくやっていく能力ですから、友達関係とも当然リンクすると思います。
(委員)
子どもにとってはほとんどここではないかと思うのですけれども、むしろ。友達関係を抜いた残りがここで最初に書いてあるようなソーシャルスキルなのですかね。
(教育長)
地域の方とか家族だとかという、いろんな人間関係を作っていく力が、そういう意味でソーシャルスキル。
(委員)
友達関係は、この場合は含んでいないのですね。
(教育センター所長)
ソーシャルスキルは人間関係ですから、さっきも言いました地域の人との関係であるとか、あるいは家庭、当然、友人関係もあります。
(委員)
それは分かっているのですけれども、ここにこう並べて書いてあるので、ここで言っている場合には普通の広いひっくるめた意味ではなくて、友達関係を抜いた部分が最初に書いてあるのですかと聞いている。というお尋ねですけれども。
(教育次長)
そういう調査内容になっておりましたので。これは都留文科大学の先生と協力してやっておりますので、先生の考えが強く入っております。
(委員)
この調査は、保護者は3241名、子どもの分が2321名というのはどのような範囲ですか。
(教育センター所長)
県内の3中学校区を対象としております。それで申しますと東部では鳥取東校区、中部は河北中校区、西部は境第3中学校区を対象にしております。
(委員長)
研究者の方が関わっているというのは分かったんですけど、県がやるならいきいきキャンペーンとの兼ね合いをちょっと知りたかったですね。そことどう絡んでるのかね。
(委員)
これをどのように使っていくかというのは、どうなるのでしょうか。
(教育センター所長)
先ほど東中校区のときに申しましたけれども、これをまたこちらの研修等で、こういうデータ的なものはいろいろお示しして啓発にあてていきたいと思っております。
(委員)
必要なものは必要なんですけれども、現場の声からいろいろ調査がすごく入ると、アンケートでも大変だということがあります。これがそうだというわけではないのですけれど、必要なものはしなければならないのですけれども、センターだけに限りませんけれど、そうしたものも踏まえることや、これが全てではないわけですからそういった意識も持ちながらさっきのいきいきキャンペーンと絡めて指導に役立ててもらえたらと思います。
(委員長)
2ページの3のところの黄色いところに活きてくるのかな、地域における「いいとこ探し」とか、学校行事の工夫とか、そういうところに還していく。
(教育センター所長)
その中の地域の1つでは、いいとこ探しというのをやっていくような取り組みもあります。子どもたちにいろんなことを教えてくださいと。
(教育次長)
公民館にポストを置いて、東中校区でやったら結構、学校が気付かないような地域でやっていることが挙がってきましたので、こういう取り組みもやっぱり1つの例として今後も広げていきたいと思っております。
(委員長)
報告事項のキ、お願いします。
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○報告事項キ 平成19年度「ひきこもり(傾向)の生徒への支援に関する研究調査」について(公開)
(教育センター所長)
平成19年度「ひきこもり(傾向)の生徒への支援に関する研究調査」についてでございます。この研究調査は平成19年度から21年度の3ヶ年にわたって行う予定でございまして、今、1年が終了したところです。取り組みとしては大きく2つありまして、ひきこもり(傾向)の者への支援のあり方を研究することと、それからもう1つは中途退学の予防への取組という2本立てになります。
まず最初に、ひきこもり(傾向)の者への支援のあり方でありますけれども、センターのほうに指導員・相談員等配置されておりますけれども、ひきこもりの子ども、特には20歳までの若者、そういう者を対象にして相談活動等を行っております。相談形態は来所、それから訪問というのは私どもの指導員・相談員等が訪問するわけですけれども、多くは来所しております。そこにありますのは延べ数でございまして、現在10人ぐらい昨年度は利用したと聞いております。その相談の効果がありまして、クラブへ行くようになった子ども、あるいは就業体験へ行ってみた子ども、そういうように前向きに変わってきたという子どもというものも出ております。それから臨床心理士による相談活動も行っております。
それからその下の、支援のモデルということで、いわゆるひきこもりの子どもが在宅タイプ、家にいる子、それから中学校を卒業した後、いわゆる進路が決まらなくて家にいる子ども、もう少しこれは若いんですけれども、それから高校休学中のタイプと、大きく3つのタイプがあるわけですけれども、それらのタイプの子どもたちに対してどのような働きかけをしていくのかというモデルのタイプもそこに出ています。
それから、2本目の柱の中途退学の予防への取組でございますけれども、研究協力校、高校4校をお願いいたしまして、子どもたちに学校生活の意欲についての調査を行っております。ここにありますようなアンケートの調査を行って、これを分析していこうというところでございますけれども、そこには問いがあって、黒い枠で囲ってある1というのはいちばん好ましくない状況でございます。5段階のうちの1というように書いてある。それで例えば、問8はどういうものかといいますと、自分なりの学習の仕方があると、それに対して1というのは全くないということ。それから問10、11も1が入っていると思いますが、問10は学校内には気軽によく話ができる先生がいる、11は担任の先生とはうまくいっていると思うということです。ですから1というのは、全くそう思わないということです。こういう調査で明らかになった子どもたちの相談活動というのを学校の方で行っていただきたいということでございます。
次に、折れ線にもありますように、子どもによっては友人関係はよくても極端に教師との関係が落ちているとか、そういうふうな子どもたちも当然、対象に挙がってきますし、トータル的に非常に低い、46以下とありますけれども低い子どもたちに対しての相談活動をしていただくということであります。
それから研究協力校の学級に対する満足度ということですけれども、5月、10月に限ってはそんなに大きな変化はありませんけれども、ただ学校のほうではこういう調査を通して子どもたちや家庭に関しての先生方の意識というのは高まっているというふうに聞いています。
それから4番の、教育相談活動の展開の「いごこちのいいクラスをつくるためのアンケート」、それもこのアンケートの中に入っているわけですけれども、先ほど申しました学級生活満足群とか非承認群、こういうふうな縦軸横軸を見たときに、いちばん左にくるいわゆる要支援群、非常に悩みを抱えている心の不安定な子、そういう子どもに対しての相談活動というのを当然、やっていくというふうなかたちでございます。
それから、5番が要支援群の状況でございますけれども、1年生、2年生、3年生と見たときに、2年生にそういう要支援群が多いな、出現率が高いなということが出ております。ただ、その生徒の様子に書いてありますけれども気をつけなくてはならないのは、要支援群の生徒の多くは、その学校ではおとなしいとか真面目であるといったような形で、しかし1人で過ごすことが多い傾向の生徒である。私も学校現場におりましたが、やおもすれば見過ごされがちな生徒、このあたりにやはり気をつけて見ていかないと中退予防、不登校ということが起りうるのではないかということを感じます。成果と課題はここに書いてあるとおりでございますけれども、本年度は2年目でございますが、更に研究協力校を増やして、更にこういった取組みの検証をして参りたいというふうに思っているところでございます。以上でございます。
(委員長)
はい、ご質問等ありましたら。
(委員)
要支援群の生徒の様子の中に「特に問題はない」「特に心配はしていない」という高校の回答が多いというのはどういう意味ですか。
(教育センター所長)
おとなしく真面目だということで、いわゆる学校の先生として特に見過ごされがちだと申しましたが、そのあたり先生の意識を高めていかないと、問題がないから、おとなしいからということで子どもの様子を心の様子を掴むような取組みを本当になされているのかどうかというところが課題だと思います。
(教育次長)
高校の先生が気づいていないということです、要は。
(委員)
よく事件があると、「該当の生徒は、日頃問題ありませんでした、心配していませんでした、どうしてでしょう。」というような言葉が聞かれます。調査してこういうものが出てきた場合に次に働きかけした方がいいと思います。
(教育センター所長)
この要支援群のデータ的に不安定な子どもたち、あるいは課題を抱えていると思われる子どもたちには、その学校の先生のほうから教育相談にあたっていただいているということもあります。
(教育次長)
普段の学級活動の中でそういう子に目を掛けていただいて、ちょっとした変化を対応していく。早期発見でその子に対応していくということが必要ではないでしょうか。やはり今までそういうあまり目立たない子に目を当てるということが非常に大事なことだなと思っております。そういう取組みをしてもらうということです。
(委員長)
経験的にこの中学校2年生の問題があると思うんですけれども、何か分析されていますか。
(教育センター所長)
2年生ですか。
(委員長)
2年生が一番、要支援群が多い。それでたぶん学校現場でいちばん、ここが問題だと思いますし。課題としてですね。
(教育センター所長)
そうですね、これからです。
(委員)
これが中間まとめですけれども、この形では発表はされますか。例えば私たちが今、今日は見せていただいているのですけども、元のものを入手したいというような時に可能ですか。
(教育センター所長)
可能だと思います。
(委員)
差しさわりがあるとかということはありませんか。
(教育センター所長)
利用できます、今の段階でとりあえずは。
(委員)
それを同じように、先ほどの社会性の調査とかその他についても利用させていただけるわけですね。
(教育センター所長)
はい。可能です。
(教育次長)
ホームページに載せていますので、詳しいものを。
(委員長)
では、次いきます。報告事項のク、お願いします。
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○報告事項ク 平成20年度県立高等学校における教科用図書採択の変更について(公開)
(高等学校課長)
報告事項クは、県立高等学校における教科用図書採択の変更についてです。裏面を御覧下さい。教科用図書の採択のつきましては、昨年9月の定例教育委員会に報告しましたが、その後、今年度の実施教育課程を検討する中で、生徒の実態にあったものをということで採択の変更が必要になったものでございます。3月18日に教育長決裁により採択いたしましたのでご報告をいたします。学校は境高等学校の地理Bの1点でございます。以上です。
(委員長)
よろしいでしょうか。では、報告事項のケ、お願いします。
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○報告事項コ 国史跡・登録記念物の新指定・追加指定及び新登録について(公開)
(文化財課長)
報告事項のケ、国史跡・登録記念物の新指定・追加指定及び新登録についてですが、この件につきましては、去る平成19年11月16日の国の文化審議会で答申をされたときにも委員会で御報告をさせていただいておりますけれども、今回その答申を受けて、3月28日付で官報告示がなされましたので、その報告をさせていただきます。
このことについては、青谷上寺地遺跡は国史跡に指定されまして、約14ヘクタールが国史跡ということになりました。若桜鬼ヶ城跡は、戦国末期から近世初頭の城郭の形態、さらに破城の状況を良くとどめている山城跡として、我が国の歴史を考える上で重要であるために新しく指定されましたし、石谷氏庭園にしましても、近代の豪商宅における庭園の意匠及び構成の特徴をよく遺しており、新登録されました。以上です。
(委員長)
よろしいでしょうか。では、報告事項のコ、お願いします。
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○報告事項コ 平成20年度鳥取県立博物館 美術普及事業 サタデー・アート・フィーバー「毎週土曜はアートの日!」について(公開)
(博物館長)
報告事項のコは、今年度の鳥取県立博物館の美術の普及事業のサタデー・アート・フィーバーについてということです。めくっていただきまして、趣旨に書いてありますように、今年の4月から初めての試みとして始めたものでして、要は「毎週土曜日はアートの日!」として、美術に特化した日にしようということであります。大別しますと、2の内容に書いてありますように4つのプログラムを年間51週の土曜日に全部盛り込んで、必ず何かやっているというふうにしたいということになります。ですから毎週土曜日に、県民の方が博物館に行けば美術に親しんで楽しめるような、気楽に楽しめるような週末といいますか、時間が過ごせるようにしますということでます。詳しい日程は次のページにカレンダーがあります。もっと詳しくいえば、この黄色いカエルがついたチラシに4月から6月分だけをまずまとめています。メニューの内容が書いてありますので、これを御覧いただくと分かると思いますが、企画展をやっているときは企画展を利用して美術の作品を紹介したり、学芸員が紹介したり、あるいはそれ以外の日ですと、例えばクレパスで美術作品を模写したり、あるいはポストカードを作ったりとか、版画とかコラージュを使ってきれいなフォトカードづくりを皆で楽しんでもらったり、あるいは日によってはシアターを見たり、フランスの印象派に関するシアターを見たり、そのような仕組みです。ですから、県立図書館はよく週末になると家族連れで本を借りに行って楽しむというのはあると思いますが、博物館も図書館に行った後に博物館に寄ったら必ず土曜日は何かやっているので、そこで皆で家族で楽しんで、夕方はショッピングセンターに寄って帰る。そんなような気楽なこう、毎週参加するような感じで来ていただきたい。年に数回、美術展だけ行って、四角い顔して美術展を見てシーンとして帰るという感じではなくて、こういう形にしたいという取り組みです。以上です。
(委員長)
いろいろ考えますね。
(委員)
来年度以降でいいのですけれども、今年できていますから、郷土を愛するというのが出ていまして、郷土の美術ものがあって大変結構ですし、すばらしい企画だと思っていますけれども、日本の伝統や文化についてもやはり教育をしていこうという方向になっておる中で、ちょっと日本美術が弱いかなという感じがするのです。その企画の中で。年に2回くらいでもそういう親しむ機会を入れていただくといいかなと。年度が替わってもかまいませんけれど、ちょっと頭に残しておいて。
(博物館長)
おっしゃるとおりでして、今まで結構、印象派とか外国区の有名な画家を取り上げるのが企画展をずっと見ていると多かったように思っています。21年度から22年度、既にもう債務負担行為とっていますが、近代の日本画を大きく取り上げたいと思っています。京都にかなり集積しているコレクションもありますので、横山大観とか上村松園とか、そういうものの名品を借りてきます。併せてそれに影響を受けた鳥取県の有名な日本画たち、中島菜刀とかそういうのが輩出されていますので、そういうのを組み合わせた大きな展覧会を今、考えています。そういった形にも力を入れていきたいなと。
(委員)
じゃあ期待しています。
(委員長)
他にはよろしいですか。では、報告事項は以上ですが、いいですか。次は協議事項に入りたいと思います。協議事項の1、お願いします。
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○協議事項1 鳥取県教育委員会執行事務の点検・評価結果(仮称)について(公開)
(教育企画室長)
協議事項の1、鳥取県教育委員会執行事務の点検・評価結果について、協議させていただきたいと思います。
最初に取組方針と書いてありますが、昨年度、教育関係三法のひとつ、地方教育行政の組織及び運営に関する法律が改正されて、委員会の執行事務を点検・評価して議会に報告することになりました。これは20年4月から施行ですけれども、中身としては20年度に報告するということが決まっておりまして、19年度分、または20年度分、いずれにするかというのは各教育委員会に任されているような状況でございます。下の真ん中の欄ですけれども、鳥取県教育委員会としましては、19年度ミッションを20年度に点検・評価ということでまとめまして、議会のほうに報告することでいきたいと。以降、その前年度分を翌年度分に年度終了でまとめて評価するという形がいいのかなと考えたところでございます。
今回、協議させてもらいますけれども、この後、次回の委員会等でまた議決いただきましたらそれを、次の常任委員会等で報告していきたいと思っております。そのものは委員会のホームページ等にも公表しまして県民にも見てもらって意見も伺いながら進めていきたいと考えています。
開いていただきまして、構成を今回考えておるのですけれども、最初に目次、ミッションの右側に19年度、先ほど20年度を見てもらいましたけれども、19年度の計画部分を付けております。これを最初に付けまして以下、次に19年度ミッションに対する主な取組・評価の概要ということで、その4本の主要課題ごとに、問題意識、目標に対する課題・成果。それで、評価部分につきましては先ほど基準的なものを基にまとめて、概ね1つの課題ごとに1枚程度にまとめたもので構成したいと思っております。以下の、これは教育委員会全体にも関わりますので、委員会の活動状況ということで、こういう会議、それからこういう条例、規則の制定・改廃をしましたということも中に埋め込みながら、あと開催状況、これは教育審議会等のことですけれども、そういうものの開催情況も踏まえたもので構成したいと考えております。あと参考としまして、ミッションのまとめを資料としてはこの19年度の業績・成果という部分は載せていきたいと思っておりますし、あと主な教育行政で起った事柄を行政記録として、それから教育委員会の開催概要、それぞれの教育委員会でどういう議案なり報告事項なりが示されたかということも項目立てをしていきたいと思っておりますし、委員会のほうで出した刊行物なり、今後の参考だと思われるものを入れて資料として付け加えて参考にしていきたいと考えておるところでございます。
そこから2枚めくっていただきますと、19年度の成果と課題というところで載せております。先ほどの議案で見ていただきましたけれども、修正バージョンを見ていただきますと、前回の取組状況に併せて追加したもの、参考資料に赤字で書いてありますところで、例えば13ページを開いていただきますと、それで、裏側が19年度の評価というふうに問題点を挙げておりますが、そちらのほうで修正箇所を赤字で書いています。13ページのほうには例えば競技力の向上、参加率を一人当たりにしたらかなり頑張っていますよとか、そういう視点でも付け加えておりますし、評価にあたっては回数の消化だけではなくて全体の効果で再度競技力を見直すことも挙げていくものでございます。今後これを主な業務の課題ごとにピックアップしたものをそれぞれの主な4本の課題ごとにまとめていきたいと考えております。以上でございます。
(委員長)
では質問ご意見ありましたら、お願いします。これははじめにありましたが、5月の教育委員会でできればという感じですね。
(教育長)
そこで決めていただいたものを常任委員会に出して、常任委員会の方に報告して、義務を果たすということです。
(委員長)
おそらく各委員、もう1回チェックをしたいというのがあると思いますのでまた言わせていただいて、ということにしましょうか。
(教育長)
評価も客観的にみていただいて、事務局は自分たちの都合により甘くしているところがあるかもしれませんから、厳しくチェックしてください。
(委員長)
今、特に言っておきたいということがあれば、ご意見等お聞きしたいですけれども。ではまたゆっくり読んでから、協議をしていただくことにしましょう。それでは、協議事項の2についてですがこれは非公開にしたいと思いますが、よろしいですか。それでは、協議事項2お願いします。
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○協議事項2 鳥取盲学校に係る人権救済申し立てについて(非公開)
(委員長)
では、教育委員会としては以上で終わります。次回は、5月20日10時からです。